家庭用精米機その6。美味しいお米の選び方(玄米編)前篇

精米機

家庭用精米機で使う、美味しいお米の選び方と生産上位の銘柄をご紹介させていただきます。

始めに

  1. いつもなら機種のおすすめを選んで終わりなんですが、精米機の場合はそうは行きません。

  2. だって、精米するお米がなけりゃあ機械だけ持ってても意味がないですからね(笑)

  3. まあ、米どころにお住いの皆さんや実家から美味しいお米が届く皆さんなら心配無用の話なんでしょうが、都市部にお住いの皆さんは精米するための玄米を調達しなければなりません。

  4. 先に精米機を買ってから玄米を探すのも間の抜けた話なんですが、実際に都市の住人にとっては珍しい話ではないと思います。

  5. そこで今回は美味しいとされるお米について調べてみました。

  6. お米を買う必要のない皆さんも、色々と妄想して遊んで下さい(笑)

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美味しいお米とは

    炊き立てのご飯
  1. 一口に美味しいお米と言っても、人によって好みが異なりますので定義するのが難しいですよね。そこで今回はお役所が定めた米穀検査の2つの検査基準、お米の「品位等検査」と「成分等検査」を中心に見て行きます。

  2. 品位等検査とは主にお米の外観の検査で品質によって1~3等と規格外の4つに分類されています。ちなみに、検査に出されたお米のおよそ8割が1等の評価を受けていますから、得体の知れない格安のお米以外は1等米になりますね(笑)

  3. ただ、有名ブランド米でも1等にならないケースがあります。それが冷害や台風等の影響で凶作になった場合ですね。お米は家電の様な工業製品ではありませんから気象や天候の影響を強く受けます。どんなブランド米でも不作の年は大きく品質を下げてしまいます。

  4. 米は名前ではなく、その年の出来によって産地と銘柄を選ぶのが正しい選択になります。これはワインと同じですね。

  5. また、1等米だから美味いと言う事にはなりません。1等米であることは最低ラインであって「1等米」を前面に押し出してるお米はろくでもないと言う事ですね。だって、他に誇れる物が無いのですから(笑)

  6. ですから、お米の味に関して重要になって来るのは成分等検査の方になります。成分等検査は色々な機関が行っていますが、一番有名なのが財団法人日本穀物検定協会が行っている食味評価試験です。

  7. この食味評価試験は化学的にお米の品位を分析する理化学試験と、実際に20人の検査官が実食して優劣を決める食味官能試験によって評価されています。

  8. 理化学試験は主にお米の弾性、つまりモチモチとかしゃっきりとかを科学的に数値化する作業ですから、味の評価を裏付ける事は出来てもお米の味その物を結論付ける事は出来ません。ですから、最もお米の味に直結する評価がもう一つの食味官能試験になると言う事です。

  9. 日本穀物検定協会の食味官能試験は新潟産の平均的なコシヒカリを基準米として、これよりも特に良好な物を「特A」、良好な物を「A」、同等な物を「A´」、やや劣る物を「B」、劣る物を「B´」の5種類に分類しています。ですから、美味しいお米選びの第一候補としてはこの特Aランクのお米がターゲットになりますね。

  10. そして、今皆さんが食べってらっしゃる平成25年度産のお米のランク表がこちらになります。同じ銘柄でも産地によって評価は全く異なりますから注意して下さい。

  11. ちなみに、平成元年からの特Aランクのお米の一覧表はこちらになります。

  12. さて、皆さんのお米は特Aランクだったでしょうか?

  13. よそのお宅はもっと美味いメシを食ってるかもしれませんよ(笑)

  14. まあ、この財団法人も官能試験の方法も色々と胡散臭い所がありますから鵜呑みには出来ないのですが、さりとてこれに代わる基準となる物が見つからないのもまた事実です。

  15. ネット上にお米マイスターを名乗る人間の通販サイトは星の数ほどありますが、どこも言ってる事がマチマチな上に、格安で業者に丸投げしたワードプレスのサイトに至っては他所のコピペで作られています(笑)

  16. こちらがお米について詳しくないのを良い事にやりたい放題やってますね。まあ、彼らが信用出来ないと言う事は良く分かりましたが(笑)

  17. そんな事情ですから、今回は日本穀物検定協会の平成25年度産特Aランクのお米について見て行きます。

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平成25年度産、特Aランクのお米

平成25年度特Aランク米一覧表

  1. いちいちPDFをスクロールするのも面倒でしょうからランク表を表に写してみました。

  2. 産地地区品種平成25年平成24年平成23年
    北海道ななつぼし特A特A特A
    ゆめぴりか特A特A特A
    岩手県南ひとめぼれ特A特A特A
    宮城県北ひとめぼれ特A特A特A
    県中ひとめぼれ特AA特A
    つや姫特A--
    秋田県南あきたこまち特A特A
    山形コシヒカリ特A特A特A
    はえぬき特A特A特A
    ひとめぼれ特AA特A
    つや姫特A特A特A
    福島会津コシヒカリ特AA特A
    中通ひとめぼれ特AA特A
    会津ひとめぼれ特A特A特A
    栃木県北コシヒカリ特AAA
    千葉コシヒカリ特AA
    新潟上越コシヒカリ特AAA
    中越コシヒカリ特A特A特A
    魚沼コシヒカリ特A特A特A
    佐渡コシヒカリ特A特A特A
    石川コシヒカリ特A特AA
    福井コシヒカリ特A特AA
    山梨峡北コシヒカリ特A特AA
    長野南信コシヒカリ特A特A-
    三重伊賀コシヒカリ特A特A特A
    京都丹後コシヒカリ特A特A特A
    兵庫コシヒカリ特AA
    奈良県北ヒノヒカリ特A特A特A
    鳥取きぬむすめ特A--
    香川おいでまい特A--
    福岡元気つくし特A特A特A
    佐賀コシヒカリ特AA
    さがびより特A特A特A
    熊本城北ヒノヒカリ特A特A特A
    森のくまさん特A特A特A
    くまさんの力特A特A-
    大分豊肥ヒノヒカリ特A特AA
    鹿児島県北あきほなみ特AAA
  3. 試験した全131銘柄の内、38銘柄が特Aランクに輝きました。ちょっと多すぎる気もしますが、きっと事情があるのでしょう。色々とね(笑)

  4. 特A以外のランキングについてはこちらでお探し下さい。

  5. さて、毎日1銘柄づつ試食したとしても38日かかります。玄米は試食用の物でも1kgぐらいからの販売になりますから、全部試食し終わる前に今年の新米が出て来るでしょう(笑) まあ、来年の食味ランキングの発表は年明けの2月頃ですから、それまでには間に合うと思いますけど(笑)

  6. ところで、皆さんのお米はありましたか? よそのお宅(ry

  7. さてさて、銘柄は38種ありますが品種は15種類です。お米は品種によって特徴がありますから、お好みの品種をお選びになってから特Aランクの認定を受けた産地の物をお買いになると良いでしょう。

  8. それでは次にお米の品種の違いについて見て行きましょう。ちなみに平成25年度産米で最高評価を受けたのは鹿児島の「あきほなみ」です。残念ながらそれ以外の順位は不明ですから、紹介順は作付面積の広い順にランキング形式にしてみました。

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あきほなみ(ヒノヒカリ系)

    あきほなみ
  1. 平成25年度産米で何と初の特Aランク入りと同時に最高評価を受けた鹿児島生まれのお米です。ヒノヒカリは生育が楽で収量も多いのですが鹿児島の様に暑い地域では高温障害を受けやすく、また小粒のために食味を上げるのにも限界があります。この2点を克服するために10年の歳月をかけて品種改良されたお米ですね。

  2. 24年度は熊本の森のくまさんが1位だったのですが、米どころ=北国と言う図式は崩れつつありますね。気候変動によって平均気温が上昇していますから、品種に向いた環境もどんどん変化しています。古くからのブランドイメージに寄りかかって品種改良の努力を怠っていると、じきにその椅子を明け渡す事になるでしょう。

  3. さて、あきほなみはヒノヒカリの改良型なんですが、ヒノヒカリがコシヒカリを九州で生産出来る様に改良された物ですから、その食味はよりコシヒカリに近い物になっています。ヒノヒカリの一番のネックだった粒の小ささも改善されて大粒になり、また、若干粘りも強くなっています。

  4. ヒノヒカリ自体も味の良さは折り紙付きだったのですが、ルックスが改善されて才色兼備になったと言う感じですかね(笑)

  5. 「鹿児島産の極上のコシヒカリ」が「あきほなみ」だとお考えになると良いと思います。

  6. 肝心の相場なんですが、馴染みのない銘柄とは言え作付面積が少ないですから1kg四百円程度します。が、食味試験で1位になった途端に注文が殺到したらしく売り切れが続出していますね。皆さん、耳が早いですねぇ(笑)

  7. そんな具合ですから在庫を持っている店が値を下げる訳もなく、現在入手可能なお店では1kg五百円以上する所もありますね。

  8. まあ、魚沼産のコシヒカリに比べればずっとお買い得には違いませんが、正直言ってちょっとイヤですね(笑)

  9. 去年の森のくまさんでも同じ様な事が起こっていますが、こうした生産量の少ないお米は人気が出た途端に売り切れたり値上がりしたりしますから注意が必要ですね。既に手遅れですけど(笑)

  10. 「日本一美味しいお米」と考えると安い物には違いありませんが、一位にはならずとも特Aランクになったお米は他にもありますし、中にはあきほなみよりずっとお安い物もあります。

  11. 取りあえずポチりたい気持ちをグッと抑えて、他の銘柄米もご覧下さい。

  12. ただ、迷っている間に売り切れるかもしれませんけど(笑)

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コシヒカリ

    南魚沼コシヒカリ
  1. 福井県で生まれた作付面積第1位を誇る、現代日本を代表する品種です。味が良く、暑さや雨に強いので全国に普及したが、肥料を与えすぎると倒れやすくなり病害虫に弱いので必ずしも育てやすい品種ではありません。

  2. 味はモチモチした食感と粘りがあり、甘みも強いお米です。食味のバランスが良いので万人に向く美味しいお米ですね。炊き立てはもちろん、冷めても冷凍しても大きく味が落ちないのでオールマイティーなお米です。

  3. 代表的な産地は新潟県の魚沼地方ですね。特に南魚沼のコシヒカリは非常に美味しいです。どれくらい美味しいかと言うと、外食するとご飯が不味すぎて外食嫌いになるくらいですね。これは一人暮らしをしていた頃の私の実体験です(笑)

  4. ただ、「魚沼産コシヒカリ」は生産量の50倍が流通していると言われています。つまり大半は産地を偽装した偽物か少量の魚沼産米を混ぜただけのブレンド米と言う事ですね。偽物を見分けるのは非常に簡単です。最上級の南魚沼コシヒカリは米粒が大きく、ぷっくらと膨らんで形が揃っています。コンビニのおにぎりよりも粒はデカいですね。

  5. 南魚沼以外の中魚沼や北魚沼産のコシヒカリは食べた事がないので分かりませんが、「魚沼産コシヒカリ」で特Aランクの評価を受けてるのは南魚沼産の物です。本当に美味しい魚沼産コシヒカリが食べたいのなら、必ず南魚沼産を選んで下さい。

  6. 但し、どんなに安くとも確実に1kg千円以上はします。それ以上安かったら疑って下さい。偽物やブレンド物の可能性が高いです。

  7. まあ、魚沼産コシヒカリはブランドイメージが強すぎて味以上に高すぎる感がありますが、ブランドイメージとは本来そう言う物です。高いのを承知で食べたくなるサムシングがあるのが魚沼産コシヒカリで、仮に魚沼産コシヒカリより美味しいお米があったとしてもブランドイメージがなければ高いと買ってもらえません。

  8. ちなみに、現在私が食べているのは1kg四百円の得体の知れないブレンドコシヒカリです。ええ、世の中そんなもんですよ(涙)

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ひとめぼれ(コシヒカリ系)

    ひとめぼれ
  1. コシヒカリの前まで日本を代表する品種だったササニシキは1993年の記録的大冷害で壊滅的な打撃を受けました。平成の米騒動とまで言われたコメ不足で、東京ではタイ米を抱き合わせで販売していましたね。まあ、多くのタイ米はハトやスズメの餌になったみたいですが(笑)

  2. これに懲りた多くの農家がササニシキの代わりに栽培を始めたのが、その前年に宮城県で生まれたひとめぼれです。

  3. ひとめぼれはコシヒカリに初星を掛け合わせた品種なんですが、極めて冷害に強く、ササニシキに比べると生育も楽で、しかも食味がコシヒカリに似ている事から東北を中心に一気に作付面積を広げました。現在ではコシヒカリに次いで第2位になっています。

  4. 味はコシヒカリに近くてもっちりとした粘りがあるのが特徴なんですが、コシヒカリに比べると柔らかい食感ですからコシヒカリがちょっと固めに感じる人には良いと思います。また、ひとめぼれは冷めても美味しいのが大きな特徴ですから、お弁当メインや冷蔵冷凍を多用される方にも向いていますね。

  5. 代表的な産地はやはり宮城県になります。それまで宮城県を代表していたササニシキ農家の多くがひとめぼれに転換しましたから、今では宮城県でもダントツの作付面積を誇ります。

  6. 平均的な相場は1kg六百円程度ですね。ひとめぼれは宮城県以外の東北各県で特Aランクを取っていますから、産地によってはもっとお安く入手出来る場合もあります。色々と探して見て下さい。

  7. ただ、産地偽装にだけは注意して下さいね(笑)

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ヒノヒカリ(コシヒカリ系)

    ヒノヒカリ
  1. ヒノヒカリはコシヒカリの生育の難しさを改善するために宮崎県で生み出された九州を代表する品種です。コシヒカリより生育が楽な上に収穫量が格段に多いので西日本を中心に一気に作付面積が増えました。現在ではひとめぼれに次いで第3位になっています。まあ、毎年豊作が約束されているみたいな物ですから増えるのは当然でしょうね(笑)

  2. コシヒカリ系統では最もコシヒカリに近い味だと言われているのですが、米粒は一回り小ぶりになります。そのためかコンスタントに特Aランクを取るようになったのは5~6年前からですね。

  3. 粒は小ぶりで丸っぽいのですが、両親とも艶がある品種だった事からツヤツヤなのが特徴です。味はコシヒカリに準じてバランスの良い物で冷めても美味しいと言う特徴も引き継いでいます。また、小粒のためなのか研ぎ方や水加減がアバウトでも美味しく炊き上がると言う特殊能力を持っています。ズボラな奥様方には最適ですね(笑)

  4. さらに単価も安いのも大きな魅力です。およそ1kg三~四百円程度とお安いですから飲食店なんかが良く使いますね。また、ブレンド物の得体の知れない自称コシヒカリにも良く使われています(笑)

  5. アバウトな性格でへそくりの増額を目指す奥様方には打ってつけのお米ですね(笑)

  6. 代表的な産地は大分県ですね。特Aランクのヒノヒカリでは熊本の方が有名なんですが、作付面積では大分県がダントツになります。お好みでお選びになって下さい。

  7. ヒノヒカリは安さも大きな魅力です。お安い所を見つけて下さいね。

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あきたこまち(コシヒカリ系)

    あきたこまち
  1. その名の通り、秋田県生まれのお米です。かつてはコシヒカリに次いでブランド化に成功した品種なんですが、最近はちょっと凋落気味なのがこのあきたこまちですね。それでも秋田県を中心に作付面積第4位の地位は死守しています。

  2. モチモチ粘りがあるコシヒカリ系の中では比較的あっさりした食感が持ち味で、以前はコシヒカリとササニシキの中間的な位置にいたのですが新興勢力の台頭を受けて出荷量は減り続けています。まあ、名前が名前ですから他県の農家にしたらあまり気乗りしないと思いますね(笑)

  3. また、コシヒカリ系では冷めてからの食感評価が最も高く、おにぎりやお弁当に向いているお米です。あまり固くないので比較的玄米食にも向いていますね。

  4. ただ、ちょっとした難点がありまして、このあきたこまちは水加減が結構シビアなのでアバウトな性格の奥様方にはあまり向いていません。ちょうどヒノヒカリの真逆の性格ですね。同じコシヒカリ系でも品種によってはかなり性格が違って来ます。

  5. 代表的な産地は言うまでもなく秋田県ですね。JA秋田はかつての栄光を取り戻すべく色々とプロモーションを仕掛けてるみたいですが、こうしたプロモーションは人気が落ちないように仕掛ける物であって、落ち目になってからでは遅すぎますね。今上り調子の産地の皆さんはよく覚えておいて下さいね。AKBのプロモのやり方はお米のブランドでも有効なんですよ(笑)

  6. 平均的な相場は1kg四百円前後ですね。かつての人気銘柄も今年特Aランクが付いたのは秋田県南産の物のみです。秋田産以外だともっと安くなります。

  7. ただ、特Aランクじゃないですけど(笑)

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ななつぼし(ひとめぼれ系)

    ななつぼし
  1. 既に日本一の米産地になった北海道を代表するのがこのななつぼしです。生まれは北海道で、系統としては寒さに強いひとめぼれの孫に当たります。また、作付面積も同じ北海道産のステマ米きらら397の1.5倍に上り、全国でも第6位に入っていますね。

  2. 爺さんのひとめぼれもあまり癖のないお米でしたが、このななつぼしもその特徴を受け継いでいます。コシヒカリ系に共通の粘りと艶や冷めても美味しい特徴を持っていますが、同時に甘みを含めたバランスの良いお米です。用途や表理法を選ばない使い勝手の良いお米ですね。

  3. 産地はほとんどが北海道ですね。北海道の気候に合わせて改良されたお米ですから当然ですが。

  4. 相場は特Aランクにもかかわらず1kg三百円程度と安いのも大きな魅力です。安くで特Aランクのお米が食べてみたいと言うのなら有力候補の一つですね。作付面積も広いですから入手も容易です。

  5. 北海道のななつぼしは4年連続で特Aランクになった数少ない銘柄米です。同じ様に食味試験で成績の良いヒノヒカリと共に、安くて美味しいお米は「北のななつぼし、南のヒノヒカリ」と覚えておくと良いでしょう。

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はえぬき(あきたこまち系)

    はえぬき
  1. 山形県人ご自慢のお米がこのはえぬきです。どれくらい自慢たらたらかと言うと、二言目には「18年連続で特Aランクになったのは魚沼産コシヒカリとはえぬきだけ」と、どのサイトを見てもテープレコーダーの様に繰り返します。そりゃあもう、クドいったらありゃしません(笑)

  2. だいたい、魚沼産コシヒカリは食味官能試験開始以来、唯一の25年連続特Aランクのお米ですよ。はえぬきごときが同列になる訳ないじゃないですか(笑)

  3. はえぬきは優秀なお米ですが、ひとめぼれや新潟や福島のコシヒカリははえぬきと同じくらい特Aランクの受賞回数が多いです。単に「連続受賞回数」なんて自分に都合の良い物差しを振りかざして魚沼のコシヒカリに並んだなんて図々しいにもほどがありますよ。

  4. だからセブンイレブンのおにぎりのお米の大半は山形県産のはえぬきのに、「原材料会津産コシヒカリ」なんて書かれるんですよ(笑)

  5. と言うのが、はえぬきをお題にしたコントです(笑)

  6. 元々はえぬきはササニシキの後継ブランドを作りだすと言う壮大な目的で生み出された品種です。努力の結果、出来上がったお米の味は優秀だったのですが、パッとしないネーミングと山形県人の宣伝下手が災いしてブランドイメージを作る事に失敗した残念な銘柄米です(笑)

  7. 挙句の果てにウィキペディアまで「味は魚沼産コシヒカリに全く引けを取らない。キリッ」とかイタい事を書きまくってますから周りの人間が近寄らなくなって、結局、山形以外ではあまり作られない不幸な品種ですね(笑)

  8. はえぬきはあきたこまちの子供ですから基本的にコシヒカリ系の特徴を持っていますが、あきたこまち同様にコシヒカリに比べると癖のないさっぱりとした食感が持ち味です。カレーやおにぎりなんかに向いてますね。

  9. 相場も1kg三~四百円程度とお安いのも魅力です。先にお話しした様にセブンイレブンのおにぎりは、はえぬきをメインにコシヒカリ等をブレンドしたお米を使っています。コンビニのおにぎりのご飯の味がお好きな皆さんは、はえぬきをお試しになると良いでしょう。

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  11. 以下、後篇に続きます。

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家庭用精米機その7。美味しいお米の選び方(玄米編)後篇へ進む
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コメント

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本当にお米の事がお好きなんですね。
良いお話しなのにブログをご覧の皆さんにお見せ出来ないのが残念ですね。


お米マイスターの受験資格に関しては従業員の方も含まれているのは存じていますが、家族と言うのは実務経験があるとは限らないじゃないですか。にもかかわらず、家族であれば無条件に受験資格が得られると言う所が引っかかる訳ですよ。くくり方に作為を感じると言う事ですね。

それに私は素人さんは怖い物だと思っています。プロって言うのは時間と労力を提供する対価としてお金を頂くのですが、趣味でやってる素人さんはお金と労力を浪費してまで満足を求める人達です。極端な言い方をするとある種の原理主義者ですから、ビジネスと捉えている人間ならやらない所まで突き詰めてしまいます。

損得抜きでかかってくる人は怖いですよ(笑)

炊飯器一つ買うのにしても半年以上かけて情報を集めてお選びになる方もいらっしゃいます。そうした方々がお米に興味を持たれて本腰を入れて勉強をし始めると、座学だけなら下手なプロより知識が豊富な方も出て来ると思います。しかも対象がお米です。食い物に対する執着と言うのは底なしですからなおさらですね。

で、これに目を付けた人達が「お米マイスター受験講座」なんてのをやり始めて、お金を取って実際に精米やブレンドの実技講習なんて話になったらどうなるか分かりませんよ(笑)

お米マイスターの資格を取ってもプロの米屋にはなれませんが、資格を取ること自体は東大に合格する事よりずっと優しいでしょう。だとしたら東大に受かった様な人達なら簡単とは言わないまでも、時間経過と共に素人さんの合格者なんてどんどん増えて行くと思いますよ。

まあ、受験資格を一般に開放すればの話ですが(笑)

素人さんほど怖い物はないですよ。

                        -★-

精米時の穀温に関しては30℃以下に保つと言うのが私が拝見したお米屋さんの主張でしたが、これだって45℃以下なら良いとか言ってる人達もいらっしゃいます。

まあ、皆さん色々と事情があるのでしょうね(笑)

                        -★-

家庭用精米機はサタケを除くと大半が家電メーカーの商品ですので精米工業会には参加していないと思います。業務用のコイン精米機でさえ怪しいのに、高々1万円程度のかくはん式精米機で本格的な無洗米が作れるなら精米業者は苦労しないでしょう(笑)

おしゃるように家庭用精米機は業務用機に比べるとおもちゃの様な性能なんですが、これは家庭用精米機のニーズに大きく影響されていると思います。統計を取った訳ではありませんが、現在家庭用精米機をお求めになる方と言うのは「実家から玄米が送られてくる」とか「コイン精米所まで持って行くのが面倒だ」とか「年寄り2人暮らしだとコイン精米機で大量に精米すると食べきるまでに不味くなる」とかの消極的な理由でお求めになる方の方が圧倒的に多いですね。

私がブログでお勧めしている様に、都市部にお住まいの方がより美味しいご飯を食べるための一つの手段として家庭用精米機をお使いになる方はごく僅かしかいらっしゃいません。家庭用精米機の出荷台数自体も非常に少ないですし、その中でより味を追求しようとされる方は微々たる物だと言う事ですね。それ以前に「家庭用精米機」なる物がこの世に存在している事を知らない奥様方の方が多いでしょう(笑)

ですから、精米品位を前面に押し出しているのは圧力循環式の象印くらいで、他メーカーは「お手入れが簡単」とか「砕米率が下がった」とかしか言いません。これは業務用機のトップメーカーであるサタケでさえ同じです。

つまり、現在の家庭用精米機はお米屋さんのライバルではなく、あくまでもコイン精米所のライバルなんです。
かくはん式では精米圧の調整など出来ませんし砕米率も高いです。ただ、非力で精米に時間がかかる分コイン精米機よりも熱を持ちません。

圧力循環式は業務用精米機のミニチュアみたいな物ですから二度搗きどころか何度も循環して精米します。精米度はセンサーによって白度を検知して制御しますからバカには出来ないですよ。

ただ、完成度は低いですけど(笑)

                        -★-

で、この精米に関してですが、産地はもちろんお米の銘柄によって砕米率が違って来ると思うのですがそうした資料はどこにあるのでしょうか? ネット上で探してみましたが醸造用のお米に関しては色々と資料が見つかるのですが、一般の食用米についてはさっぱり見つかりません。

これはあれですか、やはり企業秘密と言うヤツでお米屋さんは一子相伝の秘伝帖とかお持ちなんですか?(笑)

恐らくメーカー側はコシヒカリを基準に精米度を設定していると思いますが、割れやすい品種とか割れにくい品種とかざっとでも良いから教えていただけるとありがたいですね。家庭用機でベストなセッティングなど出来ませんが、お米は品種によって味だけではなく精米の加減も違って来ると言う事を周知出来ますからね。

そんな違いがあるなんて知らなかった、と言う人が大半でしょうから。

                        -★-

玄米選びに関しては異物と農薬の問題が厄介ですね。ウチのブログをご覧になる奥様方は、玄米を精米機にかけさえすればスーパーで袋詰めされているピカピカの白米と同じになると思ってらっしゃる方が殆どでしょうから。

だからと言って「ガチの無農薬玄米を買うと袋を開けると虫がぞろぞろと出て来ます」なーんて書いちゃったら誰も自家精米なんぞしようとしなくなりますからね(笑)

小石に関しても同じですね。土から収穫して無加工な物ですから小石や異物が混ざっていても当然なんですが、あの一節の主題は「通販で玄米を買う危うさ」についてお話しています。写真を見ると素朴で生真面目な農家と言う事になっていますが、サイト全体を見ると少なくとも数十万円かけてWebデザイン会社に丸投げしてライターに記事を書かせてたりする所がありますからね(笑)

まあ、別に業者にHPを作らせたらダメとは言いませんが、写真やテキストから伝えようとしているイメージとやたら手際の良いHTMLやCSSを見比べると「純朴なイメージ作っておいて、儲ける気満々じゃねぇか」なーんて思ってしまいます(笑)

近くに信用出来るお米屋さんがあって、そちらで質の良い玄米を分けてもらえるならそれが一番なんですが、残念ながらそう言うお家庭ばかりではありません。お米の世界は上から下まで魑魅魍魎が跋扈する、因習にとらわれた怨念と情念の世界ですから少なからずリスクがあると言う事です(笑)

食味評価試験のために県と農協と試験場が一緒になって、特に成績の良い農家に評価試験用のコメを作らせるなんて話は珍しくないでしょう。で、好成績が出たら今度は生産農家が「○○群産××地区産米」として囲い込みを始めて、置いてけぼりになった他所の地区が怒りだして、すったもんだの挙句に地域名を外して生産県名だけになった銘柄米もありますね。

まあ、どこの県とは言いませんが(笑)

言いたくないですが我々が取引する相手はこう言う人達です。この人達の頭の中では消費者はATMぐらいにしか思っていないのでしょう。全ての農家がそうではありませんが、通販で玄米を購入するのは非常に高いリスクが伴いますね。

まあ、プロのお米屋さんにこのお話をするのは釈迦に説法でしょうけど(笑)

                        -★-

特Aランクにしても不用意に煽るみたいで本当はやりたくないのですが、他に代わる物がないですからねー。一番美味いのは銘柄問わず縁故米なんでしょうけど、それこそ縁故がないと手に入りませんからね(笑)

最初の話に戻ってしまいますが、消費者がランキング等に踊らされるのはお米に対する基本的な知識が不足しているからだと思います。知らないから怪しげな風説を信じてしまい、仕掛けた人間だけが得をする構図ですね。そういう意味でも「お米マイスター」は一般にも開放して欲しいですね。

まあ、開放は無理でも漢検の様なお米の知識に対する資格制度みたいな物が出来ると良いのですけどね。

ただ、消費者が変に知恵をつけるのを嫌がる人達は多そうですけど(笑)


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素人さんは怖いですよ(笑)

私の知り合いの奥様に某ブランド服を専門にした古着屋さんをしている方がいらっしゃいます。この奥様はこのブランドの熱狂的なファンで、ブランド立ち上げ当時の頃からの全ての服の型番とデザインと縫製や生地の種類等を全部暗記してらっしゃいます。ですから、単なる古着屋なのに当のデザイナー本人から古い服のディテール等の問い合わせが来るそうです(笑) 今ではショーの際は社外スタッフとして請われて参加されています。

元々、この奥様は古着屋を始めたいから勉強した訳ではありません。純粋にこのデザイナーさんの服が大好きで、大量に買っていた服の処分のためと新作の購入資金を捻出するために古着屋を始めた完全な素人さんです。ですが、その圧倒的な商品知識と、利益を上げる事よりこのブランド服を多くの人に着て貰いたいと言うマニア特有の良心的な接客が評判になって、今では複数の店舗を出店して税務署にマークされるぐらい繁盛しています(笑)

もう一人、これも知人ですが無類のラーメン好きな男がいまして、彼はほとんどの休日を日本中のラーメンを食べ比べる事に費やしています。給料日の次の休日は北海道だろうと沖縄だろうと、500円のラーメンを食べるために10万円の交通宿泊費を平気で出してしまいます。

彼は将来ラーメン屋をやりたいと思って研究している訳ではありません。ただ単にまだ食べた事の無い評判のラーメンがあると聞くと、居ても立っても居られなくなるだけです。ですから未だに独身です。彼にしてみれば結婚すると言う事は生きがいを失うのと同義になりますから眼中にありません。


このお二人に共通しているのはそれぞれの知識や体験を深めるために膨大な時間や労力とお金を費やしていると言う事です。そしてそれは金銭等の物質的な見返りを求めてではありません。古着屋さんの場合は結果的に事業と言う形で経済的に成功しましたが、それは目的ではありませんでした。

このブランド服やラーメンを「お米」に変えてみると分かりやすいと思います。お米は食に関わる上に日本人の主食ですからお米をマニアックに捉えている人は少なくありません。

プロの世界では何をやるにしてもきちんとコストの計算をしますよね。生産農家や流通を視察する機会はお持ちでしょうが、休みの度に日本中を視察に回ったり、売る予定もないのに日本中のお米を全て取り寄せてお食べになる事はないでしょう。

そんな事をすれば経費が利益を上回ってしまいますからね(笑)

ところがそれをやっちゃうのが素人さんです。こうしたマニアな人達にはコストと言う概念がありません。何せこの人達が求めるのは知的好奇心とか自己満足とか精神的な充足感ですから限界と言う物がありません。言ってみれば宗教家とか思想家と同じなんです。ですから原理主義者なんて言い方をしました。

つまり「米上人」とか「米哲人」とか、能力は抜きにして体質的にそう言った人達になります。

そうした人達が「お米マイスター」の受験資格が一般に開放されてと聞いたら…
と言うのが「損得抜きでかかってくる人(素人さん)は怖い」と言う事ですね。

恐らく猛勉強して何としてでも合格して来ようとするでしょう。


お米マイスターの資格を取ったとしてもプロの米屋にはなれませんが、米屋さんが持っている最低限度の知識を共有する事が出来ます。全てが良い事ばかりではないのでしょうけど、私はこう言う人がもっと増えて欲しいのですよ。

家電ブログであるウチがお米の話を取り上げたのは精米機を扱ったからではありません。それは炊飯器がらみで多くのコメントやメールでのやり取りをしている際に、10万円の炊飯器を買おうする人が当のお米はスーパーの特売等で済ましてしまう例があまりにも多かったからですね。もう、どう考えても逆だろうと(笑)

別にブランド米こそ正義とは言いませんが、三ツ星レストランのシェフだって良い食材を揃えて初めて良い料理を作れます。増して10万円の炊飯器は三ツ星レストランのシェフではありません。店構えだけ立派な定食屋のおっさん程度の腕前です(笑) それだけに米の良し悪しがご飯の味を大きく左右します。

そんな訳ですから、このブログをご覧の皆さんが炊飯器選びに頭を悩ます労力の何分の一かでもお米自体に興味を持つきっかけになればと思って書き始めました。

意気込みに比べて、内容的には不備が目立ちますが(笑)


メディアに乗っかった一部の人間がわずかな小遣い銭欲しさにいい加減な事を言うのはどの世界でも同じです(笑) ただ、お米は主食ですからそうした怪しげな情報に右往左往させられるのでは困り物ですね。和食が文化遺産に登録されたとはしゃいでいますが、その中心たるお米の関して正確な知識を持っている人は一般の人間では私を含めてほとんどいないのが実情です。

そんな訳ですから「お米マイスター」を一般に開放しろ、とシツコク繰り返した次第です(笑)


まあ、このコメントを連合会のお偉いさんが読む事は無いと思いますが、「お米ソムリエ」なんていかにも素人用に用意したお飾りの資格では素人さんは釣れないですよ。

偉い人が思うほど一般の人間は馬鹿ではありませんし、偉い人が思うほど偉い人は賢い訳ではありませんからね(笑)

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記事自体は面白いのに、時折無意味に人を馬鹿にする所が勿体無かったですね。
読む人が詳しくないのをいい事にマイスター叩きをしてましたが、自分が間違ってたのを訂正しながら、教えてくれた人をバカにしているので妄想の激しい人だとわかりました。
プライドを勘違いした典型的なタイプで非常に滑稽です。
こうした人は他人をバカにしてもバカにされるのは大嫌いなので反省をしません。
叱られる機会がないのを自分が正しいからだと捉える自営業者に多いですね。
自分がバカじゃないと思うなら、同じ失敗をせずにしっかり反省しましょう。
もう一度言いますが、折角文才があるのですから勿体ないのです。

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