掃除機その6。静か、排気がきれい、軽い掃除機の構造と特徴

掃除機

静かな掃除機、排気がきれい綺麗な掃除機、軽い掃除機の構造や特徴についてご説明させて頂きます。

始めに

  1. かつて掃除機を選ぶ基準は吸引力だったのですが、最近ではライフスタイルの変化から掃除機にも付加価値を求める方が増えています。帰宅が遅いので深夜でも使える静かな掃除機、アレルゲン対策として排気がきれいな掃除機、高齢者や女性向けの軽い掃除機などが代表的な例です。

  2. まあ、誰でもうるさくて、塵を撒き散らして、腕が疲れるほど重い掃除機を好む方はいないでしょうが、そうした希望を満たすには相応の対価が必要になります。権利を主張するのは自由ですが、それを叶えるには義務を果たす必要があると言う事ですね。ですが、その義務について無頓着な人達が多いのも事実です。

  3. 静かな掃除機や排気が綺麗な掃除機は高価です。ではなぜ高くなるのでしょう?

  4. 軽い掃除機は比較的安価ですが、軽くて静かな掃除機や軽くて排気がきれいな掃除機はありません。なぜなんでしょう?

  5. 今回はそうした「なぜ」についてお話しして行きます。

掃除機

静かな掃除機

始めに

  1. 共働きのご家庭が増えたせいか、夜間掃除が出来る静かな掃除機をお求めになる方が増えました。また、夜間でなくとも掃除機は静かの方が快適ですから、なるべく静かな物をとお考えの方も多いでしょう。つまり、需要はある訳ですね。ですが、現在静音性を徹底的に追及した掃除機は発売されていません。何故なら、過去に発売されましたが大して売れなかったのです。

  2. つまり、音の静かな掃除機をお求めになる方は多かったのですが、それに対する対価を支払おうとする人は少なかった訳ですね。それだけ予算に対する静音性の優先順位は低かった事になります。少なくともメーカー側はそう判断しました。

  3. 現在でも比較的音の静かな掃除機はありますが、最低でも3万円程度の予算が必要になります。静音にこだわらないのなら、この半分程度の予算で同程度の性能の物が買えます。では、静かな掃除機はどうして高くなるのでしょうか?

掃除機

静かな掃除機の仕組み

    掃除機の音漏れの仕組み
  1. 先ずは一般的な掃除機の音漏れの仕組みを見て行きましょう。掃除機の騒音は主に2つです。1つはファンやモーターの回転音や駆動音で吸排気口や薄い本体から直接漏れて来ます。内部の風切音なんかもそうですね。

  2. もう1つはモーターによる振動です。モーターは高回転でファンを回す関係から絶えず激しく振動しています。この振動が直接、あるいは共振する形で騒音として外へ漏れ出します。ですから、音が静かな掃除機を作るには特にこの2点に対して徹底的な対策が求められます。

  3. 静かな掃除機の仕組み
  4. 一気に複雑になりましたが、こちらが静かな掃除機の概念図です。ご覧の通り、モーター周りが徹底的に手を入れられていますね。モーターやファンも高性能な静音低振動な物に交換され、モーターには防音カバーが取り付けられています。さらにその防音モーターは防振ゴムで専用のモーター室に取り付けられています。この段階ですでに二重構造になっていますね。

  5. モーター室から漏れた騒音は迷路のような通路で減衰され、さらに吸音材によって弱められた後で外へ出て行きます。本体自体も分厚く共振しにくい素材に変更していますので、音漏れもずっと少なくなります。

  6. 紙パック側の開口部も可能な限り小さくされて、音漏れの量を減らしています。上の一般的な掃除機の図と比べて頂くと良くお分かりいただけると思います。

  7. 皆さん静かな掃除機を、と簡単におっしゃいますが、実際に作ろうとするとこれだけの事をしなくてはならなくなります。静かな掃除機とは皆さんがお考えになっているより、ずっと難度の高い掃除機なんです。

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静かな掃除機の問題点

  1. 感の良い方ならお気付きになったかも知れませんが、静かな掃除機は恐ろしくモーターに負荷がかかります。上の一般的な掃除機の様に太く短い筒状の構造なら、空気の流れもスムーズでモーターの冷却も簡単に行えます。ですから安いモーターでも事足ります。

  2. ところが静かな掃除機の場合は、空気は図の様に細く長い通路をぐるぐると流れる事になりますからそれだけ圧力損失が大きく(吸引力が落ちる)事になります。それを補う為にはさらにモーターを高回転で回さなければならず大きな負荷がかかって来ます。これは細いストローで息を吸うのと同じですね。

  3. さらにモーターの冷却の問題もあります。モーターカバーを付けている関係でそれだけ冷却能力は落ちてしまいます。ですから発熱量の多い、つまり効率の悪いモーターは使えません。低騒音で低振動で高効率で耐久性の高いモーターを使わなければなりません。当然、非常に高価になります。

  4. 構造も複雑になりパーツも増えますから、当然生産コストも上がって来ます。構造材も分厚くなりますし仕切りも多くなりますから、当然重く大きくなります。

  5. 静音性のように掃除機本来の性能と無関係な付加価値を持つ物は非常に高価になります。その上に、多くの場合は大きさや重さのような他の性能を犠牲にしなければなりません。全てにおいて優れた掃除機は存在しないのです。何を優先するべきかじっくりとお考え下さい。

  6. 静かだが吸わない掃除機(笑)
  7. お前はそんな事言うが、現に静かで排気のきれいさが売りの掃除機を売ってるじゃないかなんて思った方。貴方は通帳握り締めてATMの前に立ってる状態です。息子のために振込みしようとね(笑)

  8. このエレクトロラックス掃除機、43dBの静音運転は起動時の一瞬だけで通常運転は50dBあります。夏場までは一番安いモデルのモード1は43dB固定だったのですが、私が散々悪口を書いたせいかこの固定モードは廃止になったみたいですね(笑)

  9. 実は43dBの静音モードは宣伝用に無理やり設定したモードで、このまま掃除しようとするとほとんど吸引力はありません。早い話が騒音の最小値なんぞモーターの回転数を下げれば何とでも操作出来ちゃいます。それこそ、モーターを回さなければ騒音はゼロですから(笑)

  10. 大体、この紙パック掃除機の吸込仕事率は最大で250Wしかありません。その時の騒音値が57dBです。価格帯が近いパナソニックの紙パック掃除機は吸込仕事率600W時で54dBの騒音値です。3dB差だと音圧は1.4倍ほど違います。ですから、パナソニックに比べるとうるさい上に半分以下の吸引力しかない掃除機と言う事になります。

  11. 排気のきれいさに関してもHEPAフィルタの捕集理論値を上げているだけで、本当にきれいなのかどうかは分かりません。カットモデルを見る限り努力の跡は窺えますが、本当に漏れていないかどうかは日立のかるパックみたいに研究機関で実証実験しない限り分かりません。

  12. それ以前に、ゴミが溜まると吸引力が落ちる紙パック掃除機で吸込仕事率250Wと言うのは低すぎます。紙パック掃除機はゴミが溜まると吸込仕事率は3分の1以下に落ちますから、その際にこの掃除機は80W程度の能力しか持たない事になります。これじゃあハンディ掃除機と変わりません(笑)

  13. 「静音と排気のきれいさの二兎を追ったら、吸引力が無くなったでござる」と言うのがこの掃除機です(笑) で、それを誤魔化すのに持ち出してきたのが「ダストピックアップ率」ですね。このダストピックアップ率については次回に詳しくご説明しますが、メーカーがこれを持ち出してきたならその掃除機は吸引力が大きく劣ると思って間違いありません。

  14. メーカーの宣伝を鵜呑みにしていたら、財布とゴミ箱がいくつあっても足りません。掃除機の静音性を計るには、騒音の最大値を見て下さい。最大出力で静かな物が、本当に静音性の高い掃除機です。

  15. 現在の所、静音に特化した「まともな」掃除機はありませんが、比較的音が静かな掃除機はいくつか存在します。多くの場合排気が綺麗な掃除機の副産物的な存在なんですが、その事もあり、かなり高価な物が多いです。

  16. よくヤフーやはてなで「音の静かな掃除機のお勧めを教えて下さい。1万円以下で」とか無茶な質問してる方がいらっしゃいますが、それは「23区内で新築の庭付き一戸建てを1千万以下で」と言うのと同じくらい無理な話です(笑)

  17. 付加価値の付いた家電製品は割高になりますが、特に掃除機の場合はその傾向が顕著です。あまり無茶な事を言って量販店の店員さんを困らせちゃダメですよ(笑)

掃除機

排気のきれいな掃除機

始めに

    CV-PY300
  1. 花粉症対策やアレルゲン対策にはマメな掃除が必要なんですが、その影響か掃除機自体の排気もきれいな物を求める方々が増えています。そのため、メーカー側も割りと真面目に対応しています。まあ、表向きはね(笑)

  2. ただ問題が2つありまして、1つはコストの問題で紙パック式なら高価で高性能な紙パックが必要になります。これはランニングコストに跳ね返って来ます。サイクロン式の場合は高性能なモーター前フィルタが必要になりますが、サイクロンは構造上の欠陥から最初から高性能なフィルタを使ってますから問題にはなりません。但し、その分イニシャルコストが高くなります。

  3. そして最終フィルタは非常に高性能な物が必要になって来ます。さらに空気が漏れては台無しですから、本体にも高い気密性が要求されます。

  4. また、そうした高性能なフィルタを多く使うと言う事は、それだけ空気が流れにくくなります。何度も出て来ますが圧力損失、つまり吸引力の低下につながると言う事ですね。ですから、吸引力を下げない様にするためには強力で高性能なモーターが必要になって来ます。

  5. つまり、全体的にどう転んでも高価な掃除機になってしまうと言う事ですね。残念ですが(笑)

  6. 2つめはモラルの問題です。音や重さと違い、排気が綺麗かどうかは見ただけでは分かりません。そのため、メーカー側は平気で嘘をついて来ます。オカルト清浄掃除機の登場です。

  7. 以前、サンヨーやシャープはHEPAフィルタを搭載したモデルを排気がきれいと謳っていましたが、実際は排気の一部をコードリール口等からこっそり逃がしていました。これは後にバレて大きな問題になったのですが、こうした気密に関する部分は分解でもしないと分かりません。現在も、やれHEPAだULPAだフィルタの性能ばかり前面に押し立てていますが、気密が保たれていなければフィルタ性能など無意味です。

  8. HEPAフィルタ等に関しては空気清浄機の回で詳しくご説明していますので、興味がある方はそちらをご覧下さい。

掃除機

排気のきれいな掃除機の仕組み

    排気がきれいな掃除機の仕組み
  1. 排気のきれいな掃除機は凄い技術を使っているのだろう、なんて思われる方がいらっしゃるかも知れませんが、実は大した事はしてません。部品の品質を上げて気密をしっかりしてやれば完成です。ただ、口で言うほど楽な作業では無いのは確かです。

  2. 紙パックやフィルタ類の捕集性能を上げればそれだけ排気はきれいになりますが、その代償として大きな圧力損失が出て劇的に吸引力が落ちてしまいます。これは高性能なインフルエンザ用のマスクを付けて息をするのと同じですね。高性能な物ほど呼吸が苦しくなるアレです。

  3. 他の問題と違い、これに対する効果的な対策はありません。ですから、ひたすらモーターをパワーアップして対応する以外ありません。逆に、単純な解決方法しかないだけに開発にはメーカーの総合力が物を言って来ます。2流3流のメーカーでは間抜けな掃除機しか作れないと言う事です(笑)

  4. さらに、排気がきれいな掃除機はどうしても高価になりますから、爆音と言う訳にも行きません。それじゃあ、皆さん買わないでしょう?(笑) 本格的な静音化を施すとさらに吸引力の低下を招きますから、複雑になり過ぎない範囲で静音化を意識した設計になっています。

  5. 幸い、本体は気密を高めるためにしっかりした設計になってますから、本体を通じた音漏れは少なく済みます。排気がきれいな掃除機は静かな掃除機とは違いますが、結果的に普通の掃除機より音は小さめになっています。

掃除機

資料と実例~掃除機の排気中に含まれる微粒子のテスト~

  1. 言葉だけで説明しても実感が湧かないでしょうから公的機関が行った実証実験のデータをご紹介しましょう。

  2. 排気中の粒子数測定数
  3. これは東京くらしWEBが2007年に行った掃除機の排気中に含まれる微粒子のテストの結果の一部です。グラフは排気と周辺空気の数字が低いほど排気が綺麗な掃除機になります。各機種は以下のような実売価格(当時)です。

  4. ●図中の集塵方式と実売価格●

  5. A:国産紙パック式¥40940

  6. B:国産紙パック式¥13335

  7. C:国産紙パック式¥13860

  8. D:国産サイクロン式¥84200

  9. E:国産サイクロン式¥26600

  10. F:国産サイクロン式¥15100

  11. G:外国産紙パック式¥71400

  12. H:外国産サイクロン式¥54000

  13. 古い資料なので必ずしも現在の相場とはマッチしていないのですが、排気のきれいな掃除機が非常に割高な価格になっているのがお分かりになると思います。紙パックにしろサイクロンにしろ、排気のきれいさにこだわらないなら、同程度の掃除機が半分以下の価格で入手可能になります。

  14. 逆に言うと、排気がきれいな掃除機は通常の倍以上の価格になると言う事ですね。皆さん掃除機に色々と注文を出される方は多いのですが、それに見合う予算を用意されている方は少数です。現在は排気のきれいな掃除機の相場も値下がりしていますが、それでも3万円程度の予算は必要になります。

  15. 繰り返しになりますが、掃除機本来の性能と無関係な付加価値を持つ物は非常に高価になります。良い物は高くなる、と言うのはこう言う事ですね。残念ながら例外はありません。

  16. 花粉症やアレルギー体質の方なら議論の余地は無いでしょうが、それ以外の方は何を優先するべきかを再考する必要があるでしょう。

  17. 予算を増やすべきか、要求を減らすべきか、はたまた旦那の小遣いを減らすべきかよく考えてお選び下さい(笑)

掃除機

軽い掃除機

    TC-FXC8P
  1. これまでの静かさや排気のきれいさと違い、この軽い掃除機は最もハードルが低い物です。なぜなら、全体を小型化して部材を軽量化すれば軽く出来るからですね。一番の難点は強度との兼ね合いになりますが、この辺りの基礎データは大手家電メーカーならみんな持っていますからそれほど難度は高くありません。

  2. 特に、分離能力が低くて、出来るなら毎回ゴミを捨てて欲しい似非サイクロン機には、この軽量化は渡りに船だったのか一気に増えました。ダストカップのサイズを掃除1回分に限定する事で能力の低さを誤魔化す事が出来るからですね(笑)

  3. 但し、軽量化自体は簡単ですが大きな弊害があります。それは軽量化を選んでしまうと他の一切の付加価値を付ける事が出来なくなる事です。つまり、軽い掃除機は爆音で排気が汚いと言う事ですね。残念ながら例外はありません。

  4. これは静かな掃除機や排気がきれいな掃除機が、構造上どうしても大きく重くなるのと真逆ですね。軽量化を推し進めるにはどうしても非力な小型モーターを使うしか無く、吸引力を落したくないなら余計な付加価値は付けられません。

  5. 結局、軽い掃除機を選ぶと言う事は「他の全てを犠牲にしても軽さを最優先する」と言う事と同じです。犠牲になるのは静かさや排気のきれいさです。基本的に二択だと思って下さい。

  6. ただ、軽い掃除機には他には無い良い点があります。それは値段が安いと言う事ですね。静かな掃除機や排気がきれいな掃除機は非常に高価ですが、軽い掃除機は安価で入手出来ます。少ない予算で付加価値の付いた掃除機がお望みなら、軽い掃除機ならご希望に応えられます。但し、犠牲も大きいですけど(笑)

  7. 一つ注意して頂きたいのはこの「軽さ」とは人によって感受性が異なると言う事ですね。身長180cmの男性と150cmの女性では同じ軽い掃除機でも感じ方は違って来ます。これは単に腕力だけの問題ではなく、その掃除機の重量バランス等も大きく影響して来ます。

  8. 例えば2台を比較した時に、人によってはスペック的には重い方が軽く感じたりする事があります。こうした感覚は個人差が大きいですから、掃除機をお選びの際はなるべくお使いになる方自身が店頭等で実機を動かしてから決める方が良いですね。これは軽さだけに限らず、騒音に関しても同じです。

  9. 手に取って使う家電製品は実際に触ってから決める、これは家電選びのコツの一つです。

掃除機
掃除機その3。各種特性値(吸込仕事率、ダストピックアップ率、騒音値、重量、排気の綺麗さ等)の説明と排気が臭くなった掃除機の洗浄法へ進む
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コメント

No title
(笑)
サイクロン掃除機の排気通路について
昨年12月4日に 東芝製 サイクロン掃除機 「トルネオミニ CC-C3」を購入して、12月20日過ぎに、電源コードの巻き込みバネが強いために勢いよく巻き込み、途中でかみこんでしまって引くも押し込みもできなくなって修理を依頼しました経緯があります。今度は最近になって排気の熱気がコードの巻き込み穴から勢いよく出てシューシュー音もします。コードも加熱しています。メーカーのお客様サポートセンターに電話したら、このようなことはよくあり問題なさそうな回答でしたが修理センターに持ち込もうと思いますが、最終排気フィルターからではなくコードの巻き込み穴から排気が出るなんてはじめての経験です。
ご意見をお聞かせください。よろしくお願いします。
ふむ

これはサポート言う通りでよくある話ですね。

メーカーは隠してますけど(笑)


理由はいくつかあるのですが、1つは電源コードの冷却の為ですね。掃除機は大量の電力を使いますのでどうしても電源コードが発熱してしまいます。しかもコードリールの中は電線がループしていますからさらに発熱量が上がります。掃除機をお使いの際はなるべくコードは全部出し切って、コードを伸ばしてお使いになる事ですね。

二つ目は、汚れた排気をここからこっそり漏らしてモーターの負荷を下げる裏ワザですね(笑)

ストローを加えて反対側にティッシュを当てて息を吹くと苦しいのですが、ストローに小さな穴を開けて吹くと楽に吹けます。これと同じ理屈で、掃除機の排気口のフィルタを経由させずに排気する事でモーターの負荷が小さくなる、つまり小型低出力の安価なモーターを使えると言う事です。

これはコードリールの巻取り口以外にも車輪の軸受の部分や本体の接合部などからも漏れている、と言うか確信犯的に漏らしているケースも多いです。

ですから、排気漏れが一切ない本当に排気の綺麗な掃除機を作るには設計も加工も組み立ても高い技術が要求されます。当然ですがそうした物は高価な商品になると言う事です。


そんな訳ですから、トルネオミニから排気が漏れていたとしても故障ではありません。元々、トルネオミニの売りは小型軽量のサイクロン掃除機であって排気の綺麗さとは無縁の存在です。東芝は排気の綺麗さよりも小型軽量化を取った、そしてそれを実現するために巻取り口からわざと排気を漏らしていると言う事ですね。


まあ、トルネオミニ自体には問題はありませんが、その事を隠している東芝には問題がありそうですけどね(笑)

排気の清浄度について
私は日立製のクリーンルーム用掃除機を2種類所持しています。そもそもサイクロン式のクリーンルーム用掃除機というのを聞いたことがないのですが、当然、両者とも紙パック式です。

さてこの両掃除機の特徴なのですが、まず、気密処理が徹底しています。モーター前はある意味隙間だらけなのですが、モーターから最終フィルターのULPAフィルターまでの継ぎ目は全てビニールテープでグルグル巻きにされています。また最終フィルターはシリコーンシーラントで目止めされています。最終フィルターに瑕がつき、ピンホールが発生しないように外部は金属製の籠で覆われています。こういうことから排気性能の最も大事な部分はモーターから最終フィルターまでの気密処理だと思います。

次に、最終フィルターのULPAフィルターが、とても巨大であることです。両機種ともモーター部分の2倍以上の体積があります。当然表面積も相当あるはずです。機器の性質上、信頼性の観点から、機械的強度を一定以上に保つ必要があるので、体積と比例はしない程度とは思いますが。またそれにも関わらず吸込仕事率は中庸です。業務用機器なのでモーターに無理を掛けない作りになっていることと、排気による塵埃の巻き上げ防止のため低風速排気になっているのも一因と考えます。

次に、排気の温度がかなりの高温であるということです。低速排気と、ULPAフィルターの圧力損失で、モーターの冷却風量が少ないからと考えます。

次に、ULPAフィルターに酸化チタン触媒加工を併用した、大面積フィルターを使っていますが、排気には臭いがします。本来塵埃が少なく、モーターの空回しに近い使用状況を念頭においた機器なので、これで構わないわけですが、やはり掃除機のフィルターに臭気の除去は期待できないということだと思います。

次に、最終フィルターのULPAフィルターが交換型消耗部品ということです。実際問題として、この両掃除機の最大の機能性部品は、最終フィルターであり、この存在がなければ機器として意味がないといえる部品です。使用時間と共に、徐々に、しかし実感できる程度に目詰まりを起こしていきます。その変わり交換することができます。ただし大変高価です。

こういう点から家庭用掃除機を見ると、本当にカタログに記載の性能がでるのか不安に感じるしだいです。どう考えても最終フィルターの面積が吸込仕事率に対して小さいと思うからです。日立グループは現在もクリーンルーム用掃除機を製造していますし、過去には東芝や松下も製造していました。技術者の良心に従った製品開発、そうでなければカタログ表記を願って止みません。

以上長文になりましたが、本サイトの記述は正しいと、私は考えますので、応援の意味も込めてコメントします。 さまざまな誹謗中傷や論難に遭っているかもしれませんが、ぜひ発信を続けて下さい。
なお最も排気清浄度に気を使うならば、選択すべきは、セントラルクリーナーになると思います。ただし吸い口での吸引力は期待できませんが。
追伸
書き忘れましたが、上記の掃除機は、シーラント充填と、ビニールテープグルグル巻きというローテクを駆使して気密度を上げている構造です。(だから目で見てもわかるわけです)
「いい仕事してますね」といえますが、排気はきれいでも、
大変うるさい掃除機ということも、念のため書き添えておきます。
クリーンルーム用掃除機

個人でクリーンルーム用掃除機をお持ちの方って珍しいですね。恐らくお仕事用だとは思いますが2台お持ちとならば尚更ですね。

クリーンルーム用掃除機はハッタリの効かない業務用機ですから、外観が猛烈にアレな事さえ我慢出来れば排気性能はピカイチです。価格も安い物だとダイソン2台分程度ですし、交換用紙パックも1枚千円程度ですので、無理をすれば一般のご家庭でも導入出来なくはありません。

が、ネックになるのがお話の交換用高流量タイプのULPAフィルタのお値段です。本体の3分の1を占めるこの大きなフィルタ、確か1基2~3万円したと思いますが、これをクリーンルーム比だとゴミ屋敷以下の汚さになる一般家庭でお使いになると交換フィルタ代で破産するかもしれません(笑)


んで、お話の家庭用掃除機の排気性能についてですが、あれね嘘はついていないと思いますよ。但し、その性能が維持出来るのは最初の数回程度で、1年も使えばピンホールどころの話ではなく、大半のHEPAフィルタはボロボロになっていてHEPAの規格を満たす事は出来ないでしょうね。

ここが業務用機と家庭用機との最大の違いです。業務用機に求められるのは何よりも安定した性能の維持ですから、信頼性耐久性メンテナンス性の高さが求められます。機械が停止すると言う事は営業上の損失を意味しますから保守パーツも安定して供給されなばならす、保守委託の契約を結んでおけば電話一本でサービスマンがすっ飛んで来ると言う事ですね。但し、性能にもサービスにも相応の対価は求められます。

対して家庭用機にはそんな契約などありません。保証されるのは機械の一般的な性能の維持であってカタログスペック自体を約束している訳では無いからですね。何をどこまで保証するかはメーカー側の裁量に任されてますから「仕様です」と言い張られればそれ以上の事を求める事は出来ません。その代り対価は大幅にお安くなっています。

話を戻しますが、排気が綺麗と謳う家庭用掃除機のほぼ全ては使っている内に大きく能力を落とすでしょうが、それは業務用レベルのシビアな物差しで測った場合の話であって、大半の掃除機の最終フィルタが安価なウレタンフィルタである中では相対的に排気が綺麗な掃除機である事には間違いはないですからね。
リアルに高性能な物が欲しければ業務用機を買えば良いのです。但し、消耗品である交換フィルタが3万円しますけどね、って言うのがメーカーの言い分です。

まあ、そう言う事です。家電の性能の半分はファンタジーで出来てますからね(笑)


それと、誹謗中傷論難の件ですが、実は当初私が期待していた程来ないですね(笑)
変なのが来たら生きるのが嫌になるくらい追い込んでやろうと思っていたのですが、こちらの殺気に気付いたのか、たま~に幼稚なのが舞い込んで来るだけですよ。

そりゃあもう、至って平和なもんです(笑)


そんな訳で、私が飽きるまでは続ける積りですから安心して下さい(笑)

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どんなに高機能でも壊れればただの粗大ゴミ。
家電と亭主は丈夫で長持ちするのが一番ですよ(笑)

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