加湿器その7。カドー、バルミューダ、ベンタの2013年モデル購入ガイド

加湿器.jpg

カドー、バルミューダ、ベンタの2013年モデルの特徴についてお話しさせて頂きます。

始めに

  1. 先月、カドーは新型の加湿器を発売しました。情報が少ないせいか、ウチではまだ取り上げていないのに検索を頼りにお調べに来られた方々がいらっしゃいます。そんな訳で、気の早い皆さんのために先に取り上げて見たいと思います(笑)

  2. ついでと言っちゃあ何ですが、同じく情報の少ないバルミューダやベンタの新型モデルについても見て行きましょう。

  3. ぶっちゃけ、割高で実際に買われる方は少ないでしょうが箸休めとしてお楽しみ下さい(笑)

加湿器.jpg

カドー加湿器

2013年モデルの特徴

  1. カドー加湿器トップ
  2. ゼオクレアテクノロジーゼオクレアカートリッジ
  3. カドーと言えば高性能な空気清浄機を販売しているブランドなんですが、この加湿器に関して言えば「やっちゃった」と言うのが正直な感想です(笑) もっと厳しく言うと馬脚を露したな、と言う所でしょうか。

  4. カドーの加湿器HM-C400は超音波式加湿器です。ですから超音波式の「不潔で」「ホワイトダストが出る」と言う致命的な欠点をそのまま引き継いでいます。これに対してカドーが出した答えが彼らが「ゼオクレア・テクノロジー」と呼んでいる除菌システムなんですが、困った事にカドーはこのゼオクレア・テクノロジーの詳細について何も発表していません。

  5. 抗菌ゼオライトが除菌する、とは言ってますが、どう言う物質がどうしたメカニズムで働いて除菌するのか一切話していません。日経ビジネスの記事を読んでいると金属イオンを使った除菌法と書いてありますが、その金属イオンが一般的に使われている銀なのかはたまた別の物なのかさっぱり分かりません。この加湿器のキモはこの部分ですから、このメカニズムの優劣によって評価は大きく変わって来ます。

  6. 日経以外の記事はカドーから貰った資料をコピペしただけのガキの使いの様な内容で全く役に立ちません。主婦ライターの提灯記事じゃあるまいし、本当に勘弁して欲しいですね。門外漢のド素人を取材に行かしても読者の役に立つ記事なんぞ書けないですよ。もしこれを読んでる編集者の方がいらっしゃったら猛省して下さい(笑)

  7. 何でここにこだわるかと言うと、カドーブランドの発売元のエクレアは活性水素を生成する「ヴァルナゲン」なるオカルト健康商品を販売しています。そして、このオカルト水素の生成にゼオライトを使っているからです。

  8. ゼオライトとは沸石と呼ばれる多孔質の鉱物なんですが、イオン交換や吸着、そして触媒と産業分野では様々な用途で使われています。まあ、活性炭の鉱物版と言う所でしょうか。但し人口の物も多く、加工次第ではさらに応用範囲が広がる便利な物質だけに「ゼオライトの効果」なんて言われても多岐に渡り過ぎて特定する事は不可能です。

  9. 例えば、上のヴァルナゲンは恐らくゼオライトからミネラルイオンを放出する事で活性水素を生成していると思われますが、この活性水素にも強い殺菌力があります。エクレアの開発能力から考えて使い回ししている可能性は低くありません。

  10. 但し、この場合はスケールの問題が出て来ます。スケールは水道水中のミネラル分が主成分ですから、さらにミネラルイオンを増加させるヴァルナゲン方式は超音波加湿器には不向きになります。

  11. 逆に、ゼオライトの吸着性とイオン交換の適正から、ゼオライトはスケールの除去剤としても使われています。つまり、同じゼオライトでも加工の方法によってスケールを減らす事も増やす事も可能なんです。

  12. にもかかわらず「ゼオライトの効果で除菌、キリッ」なんて書かれたら私の血圧が跳ね上がるのは仕方ないでしょうが(笑)

  13. 銀イオンや銅イオンも金属イオンですし、マグネシウムイオンや亜鉛イオンも金属イオンです。前者は抗菌剤として一般的に使われて、後者は活性水素の生成に使われます。ですから両者共に「金属イオンを使った除菌法」になると言う事ですね。これだけの材料でどう判断しろと言うのでしょうか?(笑)

  14. 加湿器.jpg
  15. 現時点では判断する材料が少なすぎて評価は全て推定で行うしかありません。まあ、文句だけ書き綴っても仕方ありませんから、推定で評価をしてみます。あくまでも推定ですから正しいかどうかは分かりません。

  16. 可能性が最も高い銀イオンを使っていた場合、強い殺菌能力は期待出来ません。銀や銅イオンが持つのはせいぜい抗菌能力ですから、あくまでも健康被害を起こす程度に雑菌が増殖するのを防ぐと言うニュアンスの能力ですね。銀の含有量を増やせば能力も上がりますが完全に滅菌する事は不可能です。

  17. HM-C400から出るミストには雑菌が含まれますが、それによって発病する確率は低いと言う事です。殺菌能力ではスチーム式より遥かに劣ります。

  18. 仮にヴァルナゲン方式で活性水素を使っていた場合は高い殺菌能力を持ちます。但し、活性水素は活性酸素と同じくらい不安定で、通常はナノ秒と極めて短命ですから長時間の効果は期待出来ません。理想的な生存環境で数分の寿命と言われていますからカドーが言う様な室内全体の抗菌効果は怪しいと思います。所詮プラズマクラスターと同様のオカルトですね(笑)

  19. さらに、この場合はスケールの処理をどするのかと言う問題があります。仮にゼオライトを活性水素生成用とスケール除去用とを同時に用いるケースが想定されますが、この場合双方が打ち消し合う性質を持ちますからどうバランスを取るのか疑問ですね。下手をすると何方かがなおざりに、もしくはどちらも中途半端になる可能性があります。

  20. 同じカドーの空気清浄機に使われている光触媒システムのフォトクレアの時には誰にも分るようなメカニズムの説明がありましたが、このゼオクレア・テクノロジーに関してはお茶を濁して誤魔化しています。要は胸を張って説明できる内容の物ではないと言う事ですね。でないと隠す必要がありませんから。

  21. 取りあえず現時点で言える事はこのHM-C400は技術的に優れている加湿器とは到底言えないと言う事です。早い話がデザイン家電にちょいとハクを付けただけの代物と言う印象ですね。コアな機能がこの程度ですから全体としても優れていると言うには程遠い出来だと思います。

  22. 書き忘れていましたが、このゼオクレアカートリッジの寿命は約半年、価格は5980円になります。

  23. 次はスペックを見ながらゼオクレア・テクノロジー以外の部分を検証してみましょう。

加湿器.jpg

2013年モデルの機能、スペック一覧

    HM-C400
  1. それでは2013年モデルのスペックを見て行きましょう。と言っても今年発売になったHM-C400が初号機ですからこれしかありません。まあ、迷わなくて良いとも言えますが、買う事を迷うのがこの加湿器の難点ですね(笑)

  2. ただ、実際は結構売れているみたいで現在楽天等では入荷待ち、オンラインストアでも3週間の納期がかかります。アベノミクス様様ですね(笑)

  3. 能力HM-C400
    最大加湿能力(mL/h)600
    最大適応畳数 木造和室(プレハブ洋室)10畳(17畳)
    運転音(dB)40~34
    消費電力(W)45~22
    センサー/タイマー温湿/オフ
    タンク容量(L)2.4
    最少連続運転時間(h)(推定)4
  4. スペック表を見て目に付くのが騒音値の高さですね。最高40dBと言うのは象印のポットタイプの沸騰音より高く、出来の悪いシャープの気化式モデルと同程度のうるささです。超音波式の中では全商品の中で最もうるさいと思います。

  5. これはHM-C400の超音波振動子が業務用の強力な物を使っている事に起因します。家庭用の物は出力が弱くてせいぜい5畳程度の能力しかありません。ですから業務用の物を使ったのですね。

  6. 問題はこの業務用超音波振動子です。業務用の超音波加湿器は主に畜舎用とか野菜倉庫用とかの用途に使われていますから静音性など考慮されていません。ですから出力が高い代わりにノイズも大きいです。何でも業務用を使ったから良いと言う理屈にはなりません。

  7. また、能力の割にタンク容量が小さいのも気になりますね。超音波式は常温の水滴を飛ばしますから、吹き出したミストが完全に気化せず床に落ちて濡らしてしまう欠点があります。つまり水の消費量の割には湿度が上がらず、それだけ水のロスが多い方式です。2.4Lのタンク容量だと一日に何度も給水しなければなりません。

  8. さらにこの給水が不便です。給水タンクは抗菌カートリッジが蓋になっていて天地逆さまに刺さっています。抜き差しにはそれなりに力が要ります。また給水には付属のサーバーを使うのですが、これが1L程度の容量なので一度の給水で満タンにはなりません。給水タンクは50cmほどの高さがありますからキッチンで直接給水する事は出来ませんし、洗浄するのも一苦労で排気用のダクトを含めて浴室での洗浄になると思います。

  9. 清潔面の不安を上げると除菌は給水タンクのカートリッジを通過した際に行われます。ですから夜間停止して翌日再稼働する間、本体に残っている水が汚染される可能性があります。また、無駄に長いダクトを通過する際に吹き出したミストの多くがダクトの内側に付いて、雫として本体に戻って行くでしょう。運転停止後、ダクトの内側で雑菌が繁殖する可能性があります。

  10. カドーの取説には最低週2回の本体洗浄と毎回給水タンクの洗浄をするように書かれているそうです。獲物が大きいだけに取り回しには苦労するでしょうし、お手入れを怠るとどうなるかは分かりません。

  11. 構造的な問題だと満水時の転倒のリスクと、ダクトの取り付け口の強度の問題もあります。円形のベースと言うのは横揺れに弱くて地震等の際に転倒するリスクがあります。制御部分は安全装置が働いて電気を遮断すると思いますが、縦に長い加湿器ですから転倒時にそばにいる人にぶつかる可能性があります。

  12. ダクトの取り付け口の強度と言うのはうっかりと引っかけた時の話です。床に置いて使う加湿器ですから荷物を持っている時など視界が効きにくいです。うっかりと引っかけた時に転倒のリスク以外に、ダクトの取り付け口の強度如何によっては一発で壊れる可能性があります。この場合は保障は効きませんし修理も難しいでしょうから、本体部分の交換か買い替えになるでしょう。小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では高く付きますよ(笑)

  13. 加湿器.jpg
  14. 全体的な評価としては使う側の利便性よりもデザイナーのエゴを強く感じる家電製品ですね。完全なオシャレ家電で使い勝手は二の次になっています。

  15. また、問題の多い超音波式を採用したのもカドーが掲げる「世界最高レベルの商品」には程遠いですね。この点に関しては完全に技術不足である事が露呈しました。

  16. カドーブランドの商品は元ソニーのオーディオ技術者だったエクレアの社長と元東芝の家電デザイナーの副社長が設計しています。エクレアの商品第一号は業務用の空気清浄機で、その技術を家庭用に流用して高評価を得たのがカドーの空気清浄機です。

  17. 空気清浄機の場合は最高性能たる理想のゴールはたった一つです。それは可能な限り捕集能力の高いフィルタを使い、可能な限り風量を上げる事ですね。出来る限り短時間で大量の汚れた空気を、出来る限り綺麗にするのが空気清浄機の理想の姿です。

  18. そしてその空気清浄機を作るのに大した技術は必要ありません。集塵フィルタにしろ脱臭フィルタにしろシロッコファンやモーターだって高性能な物を作るメーカーが存在しますから、仕様書を書いて発注すれば作ってくれます。もちろんコストをケチらなければですが(笑)

  19. 空気清浄機を作るのに必要なのは本体のデザインと流路の設計、そして一番のネックは吸排気の気流のデザインですね。これは一朝一夕には行きません。実際、この点に関してはカドーの空気清浄機は優れているとは言い難いです。

  20. それに対して加湿器の場合は理想のゴールはあってもそこに続く道は一つでは無く、しかもどの道を通っても何かを犠牲にしないと道は途絶えてしまいます。幾つもの二択による妥協と消去法の選択になるのは、ここまで加湿器の記事を読んで来られた皆さんならお分かりだと思います。

  21. ですから、仮に最高級のパーツを集めるにしても、それをまとめ上げるにはある種の信念とそれを支える広い見識が要求されます。しかも水を扱う家電ですから広範囲に専門的な知識も必要となります。あくまでもテイストを重視するオーディオの世界とは全く異なるアプローチになりますね。別に貶めるつもりはありませんが、畑違いのオーディオ技術者がポンポン名機を産み出せるなら加湿器の技術者は苦労しないと言う事です。

  22. 総評としてはHM-C400はユニークな加湿器には違いませんが、それ以上でもそれ以下でもありません。

  23. ユニークなデザインと凡庸な性能、そして何よりお手入れを含めた使い勝手の悪さ。つまりこれは単なるデザイン家電、あるいはオシャレ家電の典型ですね。つまりカドーの空気清浄機の評価と真逆な存在です。

  24. デザインが気に入って使い勝手の悪さを承知で買われるなら良いでしょうが、高性能な加湿器が欲しいのならお止めになる方が良いでしょう。良くも悪くも趣味の家電ですよ(笑)

加湿器.jpg

バルミューダ製加湿器

2013年モデルの特徴

  1. バルミューダ加湿器トップ 価格コムRain ERN-1000UA バルミューダRain構造図
  2. バルミューダはユニークなデザインの空調家電を販売しているメーカーですが、そのバルミューダが新たに投入してきた気化式加湿器がこのRainです。

  3. 一番の特徴は何と言っても壺の様なユニークなデザインです。「リビングにダサい白物家電は置きたくないし、クソ重いタンクの水汲みも御免だ」と言うのが社長の弁ですが、その言葉通り洗練されたデザインと本体自体をタンクにする事でやかんで直接給水出来るユニークなシステムの加湿器です。

  4. 操作系も変わってまして、壺の口の部分をくるくる回したり押したりする事で指示を出します。変わった物がお好きな方の琴線を撫で回す仕様ですね(笑) なかなか面白い機械です。

  5. メカニズムのついては上の図の様に、本体測底部から吸入した空気をプレフィルタで濾過した後で加湿フィルタを潜らせて加湿します。かなり窮屈な流路ですね。それを補う為かシロッコファンはバルミューダの空気清浄機に使われている強力な物で、当然のごとく爆音です(笑)

  6. また、加湿フィルタをタンク内に設置している関係上、満水にするとフィルタが水没して加湿出来なくなります(笑) 一応過給水の警告は出ますが、この構造のためにタンクの水量が多いほど加湿能力が低いと言う頭の悪い設計になっています。

  7. メンテナンスに関しては上部を取り外して鉢の様なタンクを取り出せますから、タンクのお手入れは非常に楽です。反面、円筒状のフィルタのメンテナンスは非常に面倒で、バケツの様に底の深い容器に入れてクエン酸洗浄が必要になります。さらに給水の度に有機ELディスプレイ部に直接水をかけますから水垢が付いて行くと思います。新品の間は良いのですが、使っている内に貧乏臭くなって行きますからマメに磨き上げる必要があるでしょう。

  8. また、プレフィルタと加湿フィルタの寿命は1年で、両方セットで3980円になります。ニュアンスとしては1シーズンで交換して欲しいと言うのがバルミューダの本音でしょうね。

  9. それ以外にはWi-Fiとの連動と言うのがあるのですが、これはまあどうでも良いでしょう。スマホで加湿器を遠隔操作する事に無上の喜びを感じる方には朗報ですが(笑)

加湿器.jpg

2013年モデルの機能、スペック一覧

    バルミューダRain断面図
  1. それではRainのスペックを見て行きましょう。まあ、デザインは秀逸だが家電としてはアレなのがバルミューダ製品です。今回もその実力を如何なく発揮しています(笑)

  2. 能力Rain ERN-1000UA-WK
    最大加湿能力(mL/h)600
    最大適応畳数 木造和室(プレハブ洋室)10畳(17畳)
    運転音(dB)42~6
    消費電力(W)23~2
    センサー/タイマー湿/オンオフ
    タンク容量(L)4.2
    最少連続運転時間(h)(推定)6
  3. スペック表を見て最初に目が行くのがやはり運転音の高さですね。42dBと言うのはかなりの音ですね。 エレクトロラックスの掃除機くらいの音になります(笑)

  4. バルミューダは最小値の6dBを以て静音をアピールしていますがこれは無意味ですね。気化式加湿器は強い風を送る事で初めて加湿する事が出来ます。只でさえ加湿能力に疑問のある加湿器なのに最少運転ではまともに加湿出来ないでしょう。役に立たないならスイッチを切った方が静かだし省エネになります。

  5. 加湿能力に対する疑問と言うのは、先にお話ししましたフィルタが水没する構造的な欠点とフィルタ自体の性能です。構造的な欠点を補う為に何か特殊なフィルタを使っているのかと思いましたが、写真を見る限りありふれた加湿フィルタを使っているみたいですね。だとすると欠点を補う要素は何もないと言う事です。

  6. これについては少し裏付ける資料があります。次の図をご覧下さい。

  7. バルミューダが主張する快適な湿度
  8. こちらはバルミューダのHPに掲載されている「清潔で適切な湿度」と言うグラフです。少し変ですよね、私が今まで申し上げて来たのと違います。

  9. カビの繁殖に関してはこの通りなんですが、ウィルスの活性化については嘘を付いています。加湿器とウイルスと言えばインフルエンザなんですが、風邪を含めたインフルエンザ等のウィルスが不活性化するのは室温20℃以上で湿度50%以上であって40%以上ではありません。つまり目盛りを一つ誤魔化しています。

  10. では何でこんなチンケな嘘を付かなければならないかと言うと、気化式加湿器は湿度50%を超えると大きく能力が落ちて加湿出来にくくなるからですね。加湿器の能力が50%程度で頭打ちになるので、この50%と言う数字があたかも最適の様に喧伝している訳ですね。

  11. Rainはスペック上は最大加湿能力600mL/hと言う事になっていますが、これはタンク内の水が最低量の時の数値です。満水状態では大きく能力が下がります。つまり実用レベルでは10畳程度の加湿能力もありません。気化式と言うハンデがある方式の上に、フィルタが水没する間抜けな設計で追い打ちをかけてますから、この加湿器はスペックよりも大きく能力が落ちる低能モデルと言う事です。

  12. 出来上がった機械が低能なら現実の方を捻じ曲げて性能を大きく見せる、まるでどこかの国の様なやり口ですね(笑)

  13. まあ、バルミューダらしいと言えばらしいのですけど(笑)

  14. それ以外にも電源はお馴染のACアダプターです(笑) 何で5万円近い加湿器にACアダプターを使うのか理解出来ませんが、バルミューダファンの皆さんは大型のテーブルタップを用意しないとコンセントに困る事になります。ひょっとしたら電源ユニットの設計が出来ないのではないかなんて真剣に悩みましたが、Rainと同時に発売になったSmartHeaterはバルミューダ初の内臓電源になりました。きっと外注したのでしょう(笑)

  15. バルミューダと言うのは元々デザイン事務所で家電とは無関係な会社でした。ユニークな社長は元バンドマンでブッ飛んだ商品を連発しています。コンセプトはユニーク、デザインは秀逸、ただ家電としてはアレなのがバルミューダ製品です。その事を承知でお買いになるなら何も言いませんが、純粋に加湿器に加湿機能をお求めになるならRainはお止めになった方が良いでしょう。

  16. あ、念のために言っておきますが私はバルミューダ大好きですよ。ただ、製品を買いたいとは思いませんが(笑)

加湿器.jpg

ベンタ製加湿器

2013年モデルの特徴

  1. ベンタ加湿器トップ 価格コム売れ筋ランキング
  2. ベンタ動作システム
  3. ベンタ ルフトバッシャー社はドイツの加湿器メーカーです。ドイツ国内のシェアは60%近くに達し、主にヨーロッパで人気の加湿器メーカーですね。製品は全てドイツ製、信頼性の高いメーカーです。

  4. ただ、日本国内では正規代理店の販売と言う形を取っていますから、並行輸入品に関してはサポートが受けられません。故障の少ない機械ですが一旦故障すると自力でドイツから部品を購入して自力で修理する羽目になりますから、腕と語学力に自信が無い方は正規代理店の物をお求めになるのが賢明です。

  5. ベンタの加湿器は全て気化式です。ベンタがユニークなのは、加湿フィルタを使わずに円筒形のプラスチックのドラムを水に潜らせる事でフィルタの代用としている事です。このため、気化式で一番の難点だった加湿フィルタのお手入れが1シーズンに1度で済み、さらに交換も不要になりました。

  6. その代り高価な浄化用のハイジェン液とクリーニング液が必要になりますが(笑)

  7. ベンタディスクシステム
  8. 上が実際の内部写真です。この白いプラスチックドラムが水タンク内を回転し、それに風を当てる事で加湿します。このドラムは加湿フィルタと比べると気化率が悪いですから、能力の割に装置が大型化するのが難点です。

  9. ベンタは「エアウォッシャー」なんて呼んでいますが、ファンが吸い込んだ空気を直接ドラムに吹き付けますので空気中の埃等がタンク内に溜まって行きます。早い話がプレフィルタを付ければ済む話なんですが、何故か彼らは空気が綺麗になると自慢しています。馬鹿なんでしょうか?(笑)

  10. ユニークな方式ですが気化式には違いませんので加湿能力は低いです。日本でお使いになるなら余程の高気密住宅でないと十分な湿度には上げられません。また、ドラムが回転するためにファンノイズ以外にギアノイズが出ます。これは個体差があるみたいなんですが決して静かな加湿器ではありません。

  11. お手入れに関しては非常に楽です。本体も簡単に分解出来ますし定番のクエン酸洗浄も必要ありません。但し代償は高く付きます。日常の使用には水に別売りの除菌浄化用のハイジェン液(3500円)を混ぜてやる必要があります。モデルの大きさにもよりますが1シーズンに1~2本必要になります。さらに1シーズンに別売りのクリーニング液(2500円)1本を使ってクリーニングする必要があります。両者合わせると1シーズンに6000~10000円程度の出費になります。

  12. ~コメント耳より情報~
    下のコメントを読んで貰うと分かりますが、ハイジェン液は商品名「オスバン」(塩化ベンザルコニウムが主成分の逆性石鹸液)等で代用が可能みたいです。武田薬品のオスバンで500円、他メーカーの同等品だと300円弱で入手可能です。但し、ハイジェン液とは違い「泡が立つ」のと「若干匂いがある」のが難点みたいです。とは言え、単純コストで10分の1以下になりますから試してみる価値はあるでしょう。

  13. 塩化ベンザルコニウム液をAmazonで検索
    塩化ベンザルコニウム液を楽天で検索
  14. 塩化ベンザルコニウム液はウエットティッシュや介護用消臭剤、さらには消毒剤としても使われています。除菌能力からすると万能ではありませんが汎用性は高いです。また、ベンタの構造から言って純正のハイジェン液を使わないと壊れると言う物ではありません。検索すると実際にお使いになってらっしゃる方のお話が読めますから、興味のある方はお調べになって下さい。

  15. 加湿器の世界は全てトレードオフです。楽だが高く付くか、安いが骨を折るかのどちらかです。どちらを取るにせよ覚悟を決めて下さい(笑)

  16. もう一つ。ベンタには専用のアロマエッセンスが発売されています。50ml3本セットで7000円程度とちゃぶ台をひっくり返したくなる程の高さですが、ドイツ製ですから安全性は高いと思います。格安のフランス製アロマなんぞ、どうせ中国で作ってフランスから発送してるだけでしょうからそう考えれば妥当な気がしますね。

  17. 値段の高い物に理由は必要ありませんが、安い物には必ず理由があります。ご婦人方は値段の安い物を正義とする人が多いのですが、後になって泣きを見ても知りませんよ。

加湿器.jpg

2013年モデルの機能、スペック一覧

    LW45
  1. それでは2013年モデルのスペックを見て行きましょう。ベンタは日本のメーカーみたいに毎年新型を出したりしません。ですが今年はモデルチェンジの年らしく3モデル全て新型です。

  2. ただ、どう変わったのかと言われると殆ど変わってないと答えるしかありません(笑) 構造的に改良余地も少なそうな機械ですから気休め程度の変更になります。毎回、モデルチェンジの度にほんの少しだけ能力が上昇しているのがドイツらしい所ですが(笑)

  3. 能力LW15LW25LW45
    最大加湿能力(mL/h)(推定)4208501600
    最大適応畳数 木造和室(プレハブ洋室)(概算)7.5畳(12畳)14畳(24畳)25畳(45畳)
    運転音(dB)32~2242~2542~25
    消費電力(W)4~38~38~3
    センサー/タイマーなしなしなし
    タンク容量(L)5710
    最少連続運転時間(h)(推定)1286
  4. 推定と言うのが多いですが、ベンタは日本電機工業会の規格に準拠していませんから、彼らが発表している最大加湿面積をプレハブ洋室の面積と仮定して逆算して推定しています。が、彼らの国の石造りの高気密住宅を基にした数値でしょうから実際はもっと低いと思います。脳内で適時修正して下さい。

  5. ご覧の通り、目に付くのは運転音の高さと消費電力の低さです。運転音については上でお話しした通り主にギアノイズが加わっているからですが、開放型の筐体デザインからも音漏れは多いと思います。消費電力に関しては繊維質の加湿フィルタを使っている訳ではありませんから、強い風を送ったからと言って加湿能力が大きく上がったりしないからですね。

  6. ベンタの加湿器にはセンサーやタイマーの類が装備されてませんが、これはそんなに細かく制御する必要が無いほど加湿能力が低いと言う事です。湿度を上げるには長時間かかり、ドラムを使った気化式と言う特性上過加湿にはなりません。ですから、基本的に24時間稼働で使う加湿器なんです。それだけに消費電力の低さは重要な要素になります。低速のファンで風を送って、ゆっくりとドラムを回転して加湿しますから消費電力は低く抑えられます。

  7. 但し、この加湿器を使って満足な湿度、つまり湿度50%以上をキープするには相応の高気密の住宅でなければ不可能です。低気密の木造住宅の場合はどれだけ運転しても湿度が上がり切らずに苦労する事になるでしょう。まあ、部屋に比べて大型サイズの物を選べば多少の相殺効果は出るでしょうが、非常に乾燥した日が続くと能力不足が露呈すると思います。

  8. 基本的に日本の住宅事情に合わない方式、あるいはタイプですから非常に使う人と環境を選ぶ加湿器です。逆に、どの加湿器を使っても過加湿でお困りの皆さんにはお勧めになります。そもそもベンタには過加湿にするだけの能力が最初から備わっていません。そう言う意味では条件がマッチすれば商品の信頼性が高いだけに満足出来る加湿器になります。

  9. 但し、ハイジェン液とクリーニング液のボッタくり価格には頭に来ると思いますが(笑)

加湿器.jpg
加湿器その8。2013年モデル購入ガイド(1万円以下のモデル)へ進む
加湿器トップへ戻る
関連記事

コメント

ハイジョン液代替
ハイジョン液の中身は一時公開されていた事があり、実態としてはオスバン等とほぼ同じのようです。基本は界面活性剤で、それに色を付けたり…
界面活性剤ならハイジョン液に比べてただ同然。
Re: おお、それは知りませんでした
界面活性剤なのは間違いないと思っていましたが、バカ高いので何か特殊な成分が含まれているのだと思っていました。オスバンと同等と言う事は殺菌効果がある界面活性剤と言う事ですね。それだと合点がいきますね。

オスバンでも構わないならランニングコストが1桁どころか2桁下がりますね(笑)
ベンタの購入で悩んでいる皆さんには福音になるかも知れません。
貴重なお話しありがとうございました。
No title
私はおまけで付いてきた50mlのハイジョン液以降はオスバンだけです。泡がたちやすいのが玉にきず。
「ハイジョン液 代替」などと検索すると色々出てきます。あとは自己責任で。
Re: 何度もありがとうございます
ウチみたいなブログにとってはオーナーさんの生のお話は宝物の様な物です。
本当にありがとうございます。

また何かお気付きの事がありましたら、何でもご指摘して下さい。
もちろん、間違いの指摘も大歓迎ですよ(笑)

コメントの投稿

非公開コメント


プロフィール

りぺ屋

Author:りぺ屋
どんなに高機能でも壊れればただの粗大ゴミ。
家電と亭主は丈夫で長持ちするのが一番ですよ(笑)

FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

人気ブログランキング
にほんブログ村 キッチン家電・生活家電ランキング
リンク
RSSリンクの表示
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
月別アーカイブ