加湿器その4。加湿器のコストや騒音と安全性

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加湿器の電気代等のランニングコストや騒音の程度、さらにヤケドのリスク等の安全性についてご説明させて頂きます。

始めに

  1. これまで各加湿方式の仕組みや特徴、そして加湿器のメリットデメリットについてご説明した来ましたが、ここからは具体的な加湿器選びについて考えてみたいと思います。

  2. 加湿方式の優劣はある程度ご理解いただけたと思いますが、問題は電気代や消耗品代のコストとお手入れの手間と言うコストの問題が残っています。これは下手をすると本体より高くなる場合もありますからかなり厄介な話ですね。

  3. さらに騒音や転倒時の安全性等、具体的な加湿器選びには外せない要素もあります。

  4. 残念ながら、加湿器選びに関しては正しい答えはありません。何度もお話ししてますが全て良い面と悪い面があり、全てに勝っている物も全てに劣っている物もありません。皆さんが何を重視するかしないかで正解は変わって来ます。ですから皆さん自身で選択しなければなりません。

  5. 今回はその辺りを踏まえて加湿器のコストや騒音や安全性についてお話しします。

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加湿器のコスト

方式の違いによるイニシャルコスト

    イニシャルコスト
  1. では、まず最初にコストのお話から始めましょう。コストにはイニシャルコスト(初期導入費用)とランニングコストがあり、ランニングコストには電気代と消耗品代とメンテナンスのコスト(手間)があります。商品寿命もコストに入りますが、加湿器は構造が単純ですので中国製品でもお買いにならない限りは5年くらいは持つと思います(笑)

  2. では、ざっと方式別のイニシャルコストを見てみましょう。

  3. 最高価格中心価格最大加湿能力(mL/h)最大適応畳数
    超音波式およそ5000円3000円前後4006
    気化式およそ40000円10000円前後150025
    ハイブリッド式およそ20000円10000円前後90015
    スチーム式およそ30000円10000円前後120020
  4. 超音波式はカドーを筆頭に一部に高価なデザイン家電タイプがありますが、能力と無関係なコストなので含めていません。

  5. ご覧の様に超音波式だけ抜きに出て安いのですが、これは中国製品プラス加湿能力が低い事が大きな理由です。加湿能力は最大でも400mL/hで、通常は300mL/h以下です。気を付けて頂きたいのは260mL/h程度の能力しか無い物でも平気で「6畳用」なんて表示されてる事です。物が物なら売っている人間も人間です。売るためなら平気で嘘を付く人間が売っていると言う事ですね。気を付けて下さいね。

  6. 超音波式に大出力の物が無いのは、その方式による部分が大きいです。超音波式は大量の水を消費しますが気化出来ずに床を濡らす量も多く、見かけほど加湿能力は高くありません。大出力の業務用機は複数の超音波振動子を要した大型モデルになりますから、小型サイズのまま出力を上げるのは難しいのでしょう。

  7. それとハイブリッド式は気化式より高い、なんて事書いてるサイトが非常に多いのですが、現在は同能力だと気化式よりハイブリッド式の方が安いです。古い記事をまるパクリしてるとこんな事になります(笑)

  8. これは気化式が一度廃れた事で競争が無くなった事が大きな要因なんですが、昨今の電気代の高騰によりまた気化式モデルを発売するメーカーが増えて来ました。今後はもう少し安くなるかもしれません。

  9. ハイブリッド式に大型モデルが無いのは、大出力だと消費電力が多くなってハイブリッド式を選ぶメリットが薄れるからですね。ですから広いスペースを加湿する場合は電気代の上で気化式の優位性が際立ちます。

  10. 逆にスチーム式に大型モデルがあるのは、スチーム式自体が強力な加湿能力を持っているからです。但し、電気代も強烈ですから相応の覚悟が無いと月末に請求書を見て卒倒する事になります(笑)

  11. 全体的に見ると超音波式以外はイニシャルコストに大差はありません。私は超音波式はお勧めしませんから他の方式の中からの選択になりますが、少なくとも方式の違いによる価格差は小さなものですから選択の決め手はそれ以外の部分と言う事になります。

  12. では次はランニングコストについて見て行きましょう。

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方式の違いによるランニングコスト

電気代のコスト

    ランニングコスト
  1. それでは加湿器の方式の違いによるランニングコストについて見て行きましょう。ランニングコストには電気代と消耗品代とメンテナンスのコストがあるのですが、まずは電気代と消耗品代を見て行きます。そこで、比較のために実際の商品を基に表を作ってみました。

  2. 残念ながら同じ加湿量の物がないのでスチーム式は若干不利になっています。また、1時間当りの電気代は1kwhあたり24円で計算しています。お住まいのエリアの電力会社の料金体系によって若干異なりますので予めご了解下さい。

  3. 電気代で一部数値に幅ある物はヒーターのオン時とオフ時の違いです。ポットタイプの場合は沸騰時か否かの違いになります。

  4. それと、アピックスとパナソニックは1時間当りの電気代の小数点以下2桁目を切り捨てて実際より低く見せていました。私が四捨五入して計算し直しておきました(笑)

  5. さらにアピックスは加湿量が300mlしかないのに「6畳用」と称して販売しています。これは日本電機工業会の規格を無視した表示ですね。アピックスは通販会社シャディーのブランドでニッセンの子会社ですから日本の企業です。商品も中国製の出来の悪いOEM品ですが、売る側の姿勢もチャイナクォリティーですね。類は友を呼ぶと言いますが、正直感心しないです。私ならこの時点でこの会社の商品は買いません。

  6. それでは表をご覧下さい。VICKS以外は全て今年発売されたモデルです。

  7. 商品名加湿量(畳数)価格消費電力1時間当りの電気代消耗品代
    アピックスAHD-013(超音波式)300ml(5)¥401834W¥0.8抗菌カートリッジ¥954(寿命半年)
    パナソニックFE-KFJ03(気化式)300ml(5)¥1100011W¥0.3加湿フィルタ¥3280
    ダイニチHD-300B(ハイブリッド式)300ml(5)¥8000161~11W¥3.9~0.3加湿フィルタ¥1940
    象印EE-RH35(ポット)350ml(6)¥9768985~305W¥23.6~7.3内蓋パッキン¥735(寿命1年)
    東芝KA-R35(蒸発皿)350ml(6)¥7863310W¥7.4なし
    三菱SHE35KD(蒸発布)350ml(6)¥10426250~125W¥6~3イオン交換カートリッジ¥1575、蒸発布¥1080(共に寿命4か月)
    VICKS V105CM(電極)300ml(5)¥2980310W¥7.4なし
  8. 比較に入る前に消耗品について補足しておきます。超音波式のアピックスは抗菌カートリッジしか消耗品は存在しません。これは超音波式の大きな欠点であるホワイトダストに付いて何ら対策が施されていないと言う事です。水道水中のスケールを除去するには、別途イオン交換式のスケール除去カートリッジが必須なんですがアピックスはそんなパーツは用意していません。

  9. おそらく、2000円程度かかるイオン交換式カートリッジを消耗品に加えると商売に差し障りが出るからなんでしょうが、その2000円をケチる事で空気清浄機のフィルタが駄目になったり家電製品が壊れたりしますから、そちらのコストを頭の中に入れておいて下さい。

  10. また、加湿フィルタの寿命はパナソニックは10年、ダイニチは5シーズンと言い張っていますが、口コミを読んでるとカビだらけになるので皆さん1シーズン毎に取り替えています。ですから交換加湿フィルタは毎年の必要経費として考えて下さい。

  11. それと、東芝の蒸発皿タイプはスケールを除去するパーツが存在しません。パーツが無くても加湿器は問題なく動きますが、短期間で蒸発皿にスケールがこびり付くでしょう。東芝は対策として「クエン酸洗浄運転モード」と言うのを用意していますが、最低でも月に一度は15時間かけてクエン酸洗浄モードで運転してスケールを除去しなければなりません。消耗品は必要ありませんがメンテナンスのコストは上がっています。それを忘れないで下さい。

  12. 最後にもう一つ、VICKS以外にはパーツの洗浄にクエン酸が必要になります。方式によって消費量は異なりますが、まあクエン酸は安いのでコストには入れていません。そしてVICKSはクエン酸が必要ない代わりに、運転には少量の塩を必要としますが、まあ、これもコストに入れなくても良いでしょう(笑)

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  14. では比較に入りましょう。仮に1日10時間稼働とすると超音波式と気化式は単純に10倍すれば概数は出ますが、問題は可変出力のハイブリッド式とスチーム式の計算式ですね。両者は出力によって数値の差が大きいですから細かく計算したいのですが、残念ながらこれはお住まいの家の気密性断熱性やお住まいの地域の気候、また加湿器の能力や設定によって大きく変動します。ですから一律の計算式はありません。

  15. メーカー側も最少消費電力を発表していない物もありますから比較は難しいです。が、だからと言って何もしないのもアレなんで、純粋に最大出力で使った場合の数値を出してみましょう。つまりこれ以上無い最悪のケースと言う訳です(笑)

  16. アピックスの超音波式は0.8円×10時間×30日で月に240円になります。

  17. パナソニックの気化式は0.3円×10時間×30日で月に90円になります。

  18. ダイニチのハイブリッド式は3.9円×10時間×30日で月に1170円になります。

  19. 象印のポットタイプは加湿量350ml電気代毎時7.3円、水タンクは2.2Lですから一回の給水でおよそ6時間連続稼働します。10時間使うには2回給水して2回沸騰させる必要があり、沸騰にはおよそ20分かかりますから合わせて約40分、沸騰時の電気代は毎時23.6円かかります。ですから

  20. (7.3円×9.3時間+23.6円×0.7時間)×30日で月に2532円になります。

  21. 東芝の蒸発皿タイプは7.4円×10時間×30日で月に2220円になります。

  22. 三菱の蒸発布タイプは6円×10時間×30日で月に1800円になります。

  23. VICKSの電極タイプは7.4円×10時間×30日で月に2220円になります。

  24. 結構な金額になりますね。まあ、これは最大出力で稼働させた場合ですから部屋の気密が高ければ数値はある程度まで下がります。恐らく金額は

  25. 蒸発布タイプ蒸発皿タイプ電極タイプポットタイプハイブリッド式の順に下がると思います。スチーム式は消費電力が大きいのですが加湿能力が高いので短時間で湿度を上げる事が出来ます。逆に、ハイブリッド式は消費電力は低いのですが、湿度を上げるのに時間がかかりますから最大出力での運転時間が長くなるからです。

  26. ただ、絶対的な電気代ではハイブリッド式の優位は揺らぎません。純粋に降下率の話です。

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消耗品のコスト

    消耗品のコスト
  1. 次は消耗品のコストを比較してみましょう。加湿器を使う期間も住宅、地域、そして個人によって異なります。ですから1シーズンを何か月に設定するべきか難しい話なんですが、ここでは単純に半年と考えます。そこで1シーズンに必要な消耗品のコストを考えてみましょう。

  2. アピックスの超音波式は除菌カートリッジ代が¥495のみですが、イオン交換ユニットがありません。他メーカーのイオン交換ユニットがおよそ1500円程度ですから、これを含めると半年で¥2000程度の消耗品代がかかります。

  3. パナソニックの気化式は交換フィルタ代が¥3280かかります。純正オプションはこれだけですが、加湿空気清浄機の様に抗菌剤などをお使いになればその分コストがかかります。商品にもよりますが1シーズン¥1~3000程度になります。無くても加湿器は問題なく動きますが、有るとお手入れが多少楽になります。

  4. ダイニチのハイブリッド式も交換フィルタ代が¥1940かかります。こちらも気化式と同じ構造ですから別途抗菌剤をお使いになれば1シーズン¥1~3000程度になります。

  5. ポットタイプは内蓋のパッキン¥735が消耗品と言うか保守部品になります。寿命は1年ですから半年だと368円かかります。

  6. 三菱の蒸発布タイプはイオン交換カートリッジと蒸発布代が合わせて¥2655かかりますが、これは寿命4か月分のコストですから半年分だと¥3983かかります。

  7. 蒸発皿タイプ、電極タイプは別途消耗品を必要としません。

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電気代と消耗品代の合算

    コスト合算
  1. では各方式ごとの純粋な経済的支出を考えてみましょう。超音波式はイオン交換カートリッジを使用した場合、気化式とハイブリッド式は除菌剤¥3000を使った場合で試算してみます。

  2. 数値は加湿器を6か月使用した場合の、1か月当たりの電気代と消耗品代の平均支出です。

  3. 方式計算式(電気代+消耗品代)合算費用
    超音波式¥240+¥333¥573
    気化式¥90+¥1047¥1137
    ハイブリッド式¥1170+¥823¥1993
    ポットタイプ¥2532+¥61¥2593
    蒸発皿タイプ¥2220+¥0¥2220
    蒸発布タイプ¥1800+¥664¥2464
    電極タイプ¥2220+¥0¥2220
  4. さて、大分印象が違って来ましたね。皆さん電気代ばかりに気を取られる人が多いのですが、この消耗品代と言うのは馬鹿に出来ません。もちろん、殺菌剤を使わなかったり交換フィルタを長持ちさせればもっと安く付きますが、その代りにメンテナンスのコストが跳ね上げります。

  5. それに、電気代の試算方式はスチーム式に不利でしたから、消耗品の試算方式がスチーム式以外に不利だとしても不公平とは言えません。試算は最大値を取ると言うのが原則です。これは原則通りに当てはめた結果です。

  6. 消耗品代を計算に含めると、純粋な経済的支出だけを見ても全方式の差は小さくなって来ました。それでも最小値と最大値では4倍程度の開きがあります。ですから簡単に優劣は付きますがコストとは経済的な物だけではありません。肉体的あるいは労力的なコスト、つまりお手入れの手間と言うメンテナンスのコストが残っています。最後にそれを見て行きましょう。

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メンテナンスのコスト

    メンテナンスのコスト
  1. 残念ながらメンテナンスのコストを数値化する事は出来ません。ですからこちらは想像力を働かせて貰うしかありません。またこの労力によるコストは人によって単価が違って来ます。面倒事が大嫌いな人には恐ろしく高く付き、細かい作業が苦にならない人には非常に安い物になります。

  2. だからと言ってお手入れをサボると、加湿器本体が駄目になるだけでなく悪臭や健康被害につながる場合もあります。そうなったらさらに高く付く訳ですね。何れにせよ加湿器を使う以上、このメンテナンスのコストは支払い続けなければなりません。人によっては電気代より重要になって来ますから、しっかり想像力を働かせて下さいね(笑)

  3. 方式お手入れの方法面倒さ
    超音波式毎日:水タンクの洗浄、本体内部と抗菌カートリッジと超音波振動子は付属ブラシでスケールを擦り取る。つまり、毎日全部掃除(笑)超面倒
    気化式毎日:水タンクの洗浄。
    260時間毎:エアフィルタは掃除機で、加湿フィルタは水中で押し洗い、トレー、イオン除菌ユニットはブラシで水洗い。汚れがひどい場合はクエン酸や酸素系漂白剤でつけ置き洗い。
    面倒
    ハイブリッド式毎日:水タンクの洗浄。
    週1:エアフィルタを掃除機で掃除。
    2週間に1度:トレイをスポンジで水洗い、加湿フィルタを水洗い。
    月1:加湿フィルタをクエン酸でつけ置き洗い。臭いがする時は酸素系漂白剤でつけ置き洗い。
    面倒
    ポットタイプ毎日:残り湯は捨てる。
    1~2か月に1度:クエン酸洗浄モードで自動運転。上蓋、蒸気カバーを水洗い。
    極楽
    蒸発皿タイプ毎日:水タンクの洗浄。
    週1:送風ガイドをスポンジで水洗い。
    月1:エアフィルタを掃除機で、蒸発皿を布やブラシで掃除、落ちにくい時はクエン酸洗浄モードで自動運転。
    普通
    蒸発布タイプ60時間:水タンクの洗浄、プレフィルタを掃除機で、蒸発布をもみ洗い、トレイと加湿筒をスポンジや歯ブラシで洗浄、汚れがひどい場合は重曹水に蒸発布を浸して、加湿筒にティッシュを巻き付けて重曹水をしみこませて、30分程度カラ運転させた後に歯ブラシやヘラでスケールをこそぎ落とす。これを綺麗になるまで何度も繰り返す。かなり面倒
    電極タイプ週1:水タンクの洗浄。
    月1:ヘラやカッターナイフで電極や電極カバーに付いた堆積物を削り落とす。汚れが酷い時は酢につけておいてから削り数り落とす。
  4. この表は各メーカーの取説にあるお手入れの仕方を抜粋してまとめた物です。ですからメーカーによって多少の誤差はあります。例えば気化式とハイブリット式はお手入れに関しては同じ筈なんですが、パナソニックとダイニチではお手入れの頻度が違います。

  5. ではパナソニックの物は優秀なのかと言うとこれがかなり怪しくて、同じ気化式のシャープのマニュアルを見るとお手入れに関してはダイニチとほぼ同じです。この場合、パナソニックが多少サバを読んでいると考えるのが妥当でしょうね(笑)

  6. さて、それでは比較に入りましょう。家電のメンテナンスの面倒さは頻度と工数と時間に比例します。つまり毎日、多くの工程を、長時間かけてお手入れするのが一番苦痛を感じます。その辺りを踏まえて私なりに評価したのが右の項目です。おおよそですが消費電力と反比例しているのがお分かりになると思います。

  7. 超音波式が最悪なのは、事実上毎日全てのパーツを洗浄しなければならないからですね。実際はそこまで神経質にならなくても良いのでしょうが、何か起きた時にそれを理由に消費者側の整備不良で逃げるつもりなんでしょう。カタログには電気代の話とアロマの話ばかり載っていますが、取説にはお手入れの話に多くのページを割いています。要は、釣った魚に餌をやる必要が無いと言う事でしょうね(笑)

  8. どれだけお手入れしようとも雑菌とスケールを撒き散らすと事実は無くなりません。これは方式上の問題です。お買いになるならその事も覚悟しておいて下さいね。

  9. 気化式、ハイブリッド式が頻度の割には低評価なのは、加湿フィルタのお手入れの面倒さからです。サイズも大きく、冬場に水を使い、長時間かかり、しかもどれだけ丁寧に洗浄しても完全に綺麗になりません。ですから心理的な徒労感も少なくありません。物ぐさな人はうんざりすると思います。

  10. 蒸発布タイプは頻度と工数の多さが嫌気を誘います。蒸発布はスチーム式の中では最も電気代が安いのですが代償も少なくありません。特にこのタイプは規定通りにお手入れをしないと、手が付けられなくなるぐらい汚れますから相応の覚悟が必要です。お買いになるなら軍隊式でお手入れして下さい(笑)

  11. それ以外は特に苦痛を感じるほどの物はありません。中でもポットタイプは非常に楽で、残り湯を捨てた後でタンク内を軽く乾拭きしておくとクエン酸洗浄は1シーズンに1度でも十分です。洗浄も自動運転ですから、水とクエン酸を入れて放置しておくだけでOKです。物ぐさな方にはお勧めです。但し、対価として多額の電気代が必要になります(笑)

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全体の比較

    コストの比較
  1. では比較に入りましょう。上の電気代と消耗品代とお手入れの面倒さを一つの表にまとめてみました。

  2. 但しこれは1日10時間稼働のケースです。稼働時間の長さによって電気代とお手入れの頻度は大幅に上がり、消耗品代も若干コストが上がります。皆さんのお宅の環境を考えて適時修正して下さい。

  3. 方式1ヵ月当りの支出面倒さ
    超音波式¥573超面倒
    気化式¥1137面倒
    ハイブリッド式¥1993面倒
    ポットタイプ¥2593極楽
    蒸発皿タイプ¥2220普通
    蒸発布タイプ¥2464かなり面倒
    電極タイプ¥2220
  4. 結果はご覧の通り、画面を見ながら唸ってらっしゃる方もいるのではないでしょうか?(笑)

  5. 加湿器を扱うブログを見ているとどこも電気代の話しかしませんが、それが的外れである事がお分かりになると思います。コストと言うのは電気代だけではありません。特に加湿器の場合はメンテナンスのコストが非常に大きい、つまり面倒なだけにこれを無視してお買いになると必ず後悔します。

  6. また、消耗品代も地味ですが馬鹿に出来ない金額になります。テレビや炊飯器を買う感覚で加湿器を買うと、電気代は安くともトータルでは高い出費になる場合もあります。朝三暮四とはこう言う事です(笑)

  7. 具体的にどれを選ぶべきかと言うのは人に依ります。つまり経済的な出費を重視するか労力を重視するか、あるいは方式の違いによる清潔さに重きを置くか、これらのバランスで決まります。

  8. ですから、ある人にとって最高の物が別の人には最悪の物である事も度々あります。「売れ筋」とか「ベストセラー」とか「口コミで絶賛」されているからと言って飛びつくと、後日で二階の窓から放り投げる事にもなりかねません。

  9. どれを選ぶのが正解なのか私は知りません。なぜなら、それを知っているのは皆さん自身だからですね。よく考えて選んで下さい。

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加湿器の騒音

    騒音
  1. 加湿器選びの一つの目安がこの騒音問題です。加湿器をお使いになった事が無い皆さんはピンと来ないでしょうが、加湿器には各方式に固有の動作音があります。加湿器は性質上人の近くで作動する機械だけに、この騒音問題を無視してお買いになると後日不快な思いをする事になります。

  2. まあ、動作音に関しては人によって感受性が違いますので一概には言えないのですが、一つの目安としてチェックしてみて下さい。

  3. 方式騒音値(dB)音の種類
    超音波式非公開微弱な水面の破裂音と給水音
    気化式34~20ファンノイズと給水音
    ハイブリッド式25~15ファンノイズと給水音
    ポットタイプ39沸騰音(一度沸騰すれば収まる)
    蒸発皿タイプ30小さな沸騰音と小さなファンノイズと給水音
    蒸発布タイプ27微弱な沸騰音と小さなファンノイズと給水音
    電極タイプ非公開微弱な沸騰音
  4. 騒音値は一般に30dB未満だと「静か」とされています。ですから沸騰時のポットタイプ以外はさほど気にならないと思います。

  5. 問題は寝室などに設置して深夜お使いになる場合です。基本的に暖房を切ったら加湿器も止めるのが原則ですが、タイマー運転で暖房と加湿器をお使いの場合はどの方式をお使いになっても多少耳障りに感じる事になるでしょう。特にポコポコと言う給水音は、深夜は結構耳に付きますので最初は驚かれると思います。

  6. 一番静かなのは給水音とファンノイズの無い電極式です。ただ、電極式は大雑把な機械で使い勝手が悪いために使う側に工夫が必要になります。その辺りも秤にかけてお選び下さい。

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加湿器の安全性

ヤケドの危険性

ヤケド
  1. 加湿器の安全性と言うと真っ先に来るのが超音波式の加湿器病の話になりますが、そちらは超音波式の項で詳しくご説明しました。ですからここではそれ以外について、特にヤケドの危険性と転倒の危険性についてお話しします。

  2. ヤケドのリスクがあるのはスチーム式のみです。ハイブリッド式も電気ヒーターを使いますが、空気を加熱するだけですからヒーターを直接触らない限りヤケドの危険性はありません。

  3. 方式蒸気の温度転倒時の水温
    超音波式ほぼ水温水温
    気化式室温-2~3度水温
    ハイブリッド式およそ20℃前後ほぼ水温
    ポットタイプ70℃前後90℃前後
    蒸発皿タイプ50℃前後70℃前後
    蒸発布タイプ50℃前後30℃強
    電極タイプ不明(推定70℃前後不明
  4. この表は国民生活センターの「加湿器の商品テスト」と福井県の「加湿器のテスト結果」からの抜粋です。データが少し古いので、現在はもっと改善されている部分もあるのですが、基本的には同程度だと思って下さい。

  5. ご覧の通りポットタイプは最も清潔な方式なんですが、同時に最もヤケドのリスクが高い方式でもあります。小さなお子さんや高齢者の方がいらっしゃるご家庭にはお勧め出来ません。

  6. 蒸発皿タイプの蒸気の温度は50℃前後です。これは蒸気口に一定時間手を置かないとヤケドする温度ではありませんが、転倒時にはヤケドのリスクがあります。まあ、蒸発皿の湯の量はしれていますから大きなヤケドにはつながりませんがリスクはリスクです。小さなお子さんがいらっしゃるご家庭は避けた方が良いかも知れません。

  7. 蒸発布タイプは蒸気の温度は50℃前後とそれなりに高いですが、転倒時のヤケドのリスクはありません。これはお湯は蒸発布に浸み込んでいるだけですから、量が少ない上に外には漏れにくいからですね。ですから、お子さんの手の届かない所へ置けば問題はないと思います。

  8. 電極タイプはテストされてませんから不明なんですが、蒸気の温度は高いです。また、形状的に転倒のリスクは少ないですが床に設置するケースが多いでしょうから、やはり小さなお子さんがいらっしゃるご家庭には不向きですね。

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転倒の危険性

    転倒
  1. 転倒と言えばもう一つ。国民生活センターから「ペットボトル加湿器の安全性」と言う資料が配布されています。

  2. 一時期ペットボトルを水タンクに使った加湿器が流行った事があるのですが、その際に転倒事故が続出して国民生活センターが検証したのがこの資料です。これ以降、国内大手家電メーカーはこのタイプの加湿器の欠陥を認め、これ以降はペットボトルタイプ加湿器の製造販売を中止しました。

  3. ですが、玄界灘を越えると金にならば何だってやってしまう人達がいます。彼らは未だにこのタイプの加湿器を作り続けて、その一部が日本にも輸入されています。

  4. 設計がまともでも商品になると出来損ないを連発するのがあの国です。設計の時点で出来損ないだと、どんな商品になってるか想像するだけでも寒気がします。国民生活センターでは名指しはしませんでしたが、転倒して漏水しているにも関わらず安全装置が無くて転倒したまま長時間動作し続けた物があるそうです。

  5. 何か起きても、作ってる人間も売ってる人間も彼らは絶対に非は認めないですよ。

  6. つまり、全ては買ってしまったあなたの責任になります。ですから手を出さないで下さいね。

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加湿器その5。パナソニック、シャープ、東芝の2013年モデル購入ガイドへ進む
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