2012~13年モデルの排気がきれい、静かな掃除機のお勧め商品をご紹介させていただきます。
始めに
さて、価格別のお勧めの紹介に入る前に、掃除機の場合はどの特性を重視するか、或いはどう言った用途を中心に考えるかで掃除機の良し悪しは変わって来ます。高性能だからと言って高齢者のご家庭に重い掃除機やメンテナンスが複雑な物を勧めるのは嫌がらせと同じです。
その辺りを踏まえて、先にタイプ別や目的別に最も適した掃除機を考えてみましょう。内容は重複しますが、大量の掃除機を比較するのが面倒だとお考えの人はこちらのページを先にご覧下さい。
さて、本題に入る前に少し復習をしておきましょう。皆さんは小型軽量で、静かで、排気がきれいで、吸引力の強い掃除機がお望みでしょうが、残念ながらそんな掃除機はこの世に存在しません。次の図をご覧下さい。
下手糞な図表で申し訳ないのですが、これは掃除機の特性のジレンマを表しています。青い矢印は協調的な関係、赤い矢印は排他的な関係を表しています。
例えば小型化する事と軽量化する事は協調的な関係なので両立出来るのですが、その代わりに吸引力と静音性や排気のきれいさが犠牲になります。つまり、小型軽量化すればモーターも小さく軽くしなければならないので出力が落ち、当然吸引力も落ちると言う事になります。
音と言うのは空気や物質が振動する事ですから、静音性を上げるにはモーターやファンを囲む壁を厚く重くしなければなりません。当然、掃除機は大きく重くなります。
排気をきれいにするためには、内部の気密を上げてモーターを隔離して多くのフィルタを設置し、全体の気流を複雑にコントロールしなければならないために大きく、そして結果的に重くなってしまいます。
本当はもっと複雑な設計上の問題があるのですが、単純に言うとそんな感じになりますね。
特に小型軽量化と静音化、排気の清浄化とは極端に相性が悪く、現在の所この二つの特性を両立している掃除機はありません。小型軽量の物は爆音で排気もきれいではありません。
また、静かだからと言って排気がきれいとは限りません。と言うか、排気の清浄性を保つのは非常に難易度の高い設計になりますから、吸引力を維持するので精一杯になります。排気がきれいな掃除機が比較的静かなのは副産物だと思って下さい。
サイクロン方式は全ての特性と排他的な関係ですから、複数の特性と両立している物はありません。上の3つの内のどれか1つを取るか、サイクロン自体を諦めて2つを取るしかありません。偽や似非サイクロンが多いのはこの事も大きな理由の1つですね。
現在のところ、皆さん方が掃除機の特性から選べるのは基本的に次の4タイプだけです。
- 1.排気がきれいなモデル
- 2.静音モデル
- 3.小型軽量モデル
- 4.何れにも秀でていないモデル
これに紙パックやサイクロンの集塵方式とキャニスターやスティックなどの形状などが、順列組み合わせでバリエーションとして存在しているだけです。
何れの特性を重視するか、あるいはしないかは皆さん次第です。残念ながら複数に渡って優秀な物はありませんから優先順位を付けて決めるしかありません。
今回はまず、排気がきれいな掃除機と静かな掃除機を見て行きたいと思います。
排気のきれいな掃除機
始めに
昨今、花粉症などのアレルギー物質やPM2.5などの問題から排気のきれいな掃除機を求める声が増えて来ました。需要がある所には商機がありますから、各メーカーは排気フィルタに高性能なHEPAやULPAを採用して、さも排気がきれいそうに見える掃除機を発売していますが実は詐欺まがいの商品も少なくありません。
排気フィルタに高性能なHEPAやULPAを使っていても、排気がきれいな掃除機とは言えません。そんな単純な話では無いのです。
掃除機が吸い込んだ空気は紙パックやサイクロンを通過した後そのまま全て排気フィルタから放出される訳ではなく、その一部はモーターや電源コードリールの冷却にも使われます。問題はこの二次利用した空気の処理です。
特にモーターはそれ自体からカーボンの屑を放出しますから、この排気をきちんと処理しなければ掃除機自体がゴミの発生源になります。また、電源コードリールの冷却の場合は冷却後の空気をフィルタで処理出来ませんから事前に処理する必要があります。どうしても電源コードの取り出し口から漏れてしまいますからね。
さらに気密の問題もあります。掃除機はプラスチックの筐体を組み立てて作りますから、どうしても継ぎ目があります。もし、内部の空気の流路に継ぎ目があればそこから汚れた空気が漏れてしまいます。継ぎ接ぎだらけのダダ漏れボディで、HEPAだULPAだと騒いでみても間抜けなだけです(笑)
じゃあ、きっちり処理すれば良いじゃないか、とお思いでしょうがそんな簡単な話ではありません。例えばストローの片側を指で押さえると、どれだけ強くストローに息を吹き込んでも空気は流れません。HEPAやULPAは高密度のフィルタですから空気の流れはすこぶる悪く、単純に全ての排気の出口をHEPAやULPAで塞いでしまうと吸引力はガタ落ちになります。
また、空気の流路も細かったり曲りくねると摩擦抵抗が大きくなり圧力損失が出ます。結果的に吸引力を下げますから設計も非常に難度の高い物になり、同時に質の高い製造能力も求められます。
排気のきれいな掃除機を作るのは、トータルで高い技術を要求される非常に難易度の高い作業なのです。
当然ですが、皆さんがお考えになるよりずっとコストのかかる仕様になります。

東京くらしWEBのテスト
もう一度、東京くらしWEBが行った「掃除機の排気中に含まれる微粒子のテスト」の図表を見てみましょう。
掃除機の排気中の粒子数測定(粒子径0.3マイクロメートル以上)下記のモデル名はネット上での推定です。確定情報ではありません。
A:日立CV-PK500(きれい宣言) ULPA
B,C:国産紙パック式
D:三洋airsis(エアシス)SC-XD1 ULPA
E,F:国産サイクロン式
G:エレクトロラックスオキシジェンZ5954 ULPA
H:ダイソンDC12 HEPA
もし仮に、排気フィルタの性能が排気のきれいさを決めるのであれば、ULPAフィルタを使ったモデルはエアシスと同じ結果になった筈です。また、HEPAのダイソンもグラフ上では殆ど0だった筈です。つまり、エアシス以外のモデルは程度の差はあれどこかで漏れていたと言う事になります。
それが偶然漏れたのか、意図的に漏らしていたのかは分かりませんが「HEPAだからきれい」なんて流言が全く的外れな事はお分かりいただけると思います。
エレクトロラックスのオキシジェンは、現在は後継機のウルトラワンに代わっていますがエレクトロラックス日本法人では取り扱っていません。エレクトロラックスのモデルはハンガリー生産になってから品質がガタ落ちなのでサポート受けられない並行輸入品を買うのは大きなリスクが伴います。高価な物だけに私はとてもお勧め出来ません。
「ダイソンは空気清浄機と同じだ!」なんて恥ずかしげも無く顔写真入りのブログで熱く語ってらっしゃる方がいますが、ダイソンを褒めてるのか空気清浄機を貶しているのか分かりませんね(笑) ご覧の通り漏れまくってます。
まあ、比較的きれいな部類には入りますが、価格を考えると当たり前でしょう。威張れるような性能ではありません。しかも、新型のDC48に至ってはHEPAではなくなりました。多分、もっと漏れてるでしょう(笑)
結局の所、それが本当に排気がきれいな掃除機かどうかは、実際に実験するか分解してみないと分からないのです。そして、この手の第三者実験をメーカー側は非常に嫌います。なぜなら、嘘がバレるからですね(笑)
ただ、この風潮に敢えて逆らったメーカーがあります。それが、以前から排気のきれいな掃除機作りに取り組んで来た日立です。日立は2010年モデルから上位の掃除機をドイツの第三者機関に測定を依頼して、自社の掃除機の排気のきれいさを客観的に証明しました。
同じく三菱も1機種ではありますが、ドイツの第三者機関で測定した上で、三菱自身がその数値をとても好意的に解釈した数字を発表しています(笑)
今後はこれに追従して来るメーカーが増えて来ると思います。と言うか、この様に証明しない限り誰も買わなくなるでしょう。口先三寸で客を騙していたメーカーの商品は売れなくなり、地道に努力して来たメーカーの商品だけが生き残ります。
今頃、青い顔をしているメーカーも結構いるのではないでしょうか(笑)
排気がきれいな紙パック掃除機
それではまず紙パック式から見て行きましょう。こうした付加価値を付ける場合はサイクロン式より紙パック式の方が有利な筈なんですが、実際は多くのメーカーが二の足を踏んでいます。その一番のネックになるのが、やはり高性能紙パック値段ですね。
掃除機内部のフィルタのみできれいな排気を実現するには限界がありますし、第一、それをしてしまうとフィルタ掃除が必須になり紙パック機のメリットがなくなってしまいます。そのため、どうしても高価な高性能紙パックが必要になると言う訳です。
もう一つ、実は紙パック機にはモーターに大きな負荷がかかります。紙パックが空の間は楽に吸えるのですが、紙パックが一杯になった時は非常に大きな負荷がかかります。紙パックの交換時期の掃除機が大きなうなりを上げるのはこのためですね。
これに目の細かい高性能紙パックを使うとなると、さらに負荷が大きくなります。つまり、小型でパワフルで耐久性が高く、しかもなるべく静音な高性能モーターが必須になります。こうした高性能モーターを用意出来るメーカーと出来ないメーカーとでは当然大きな差が出て来ます。
現在、排気が確実にきれいだと言える紙パック掃除機を出しているのが日立一社だと言うのは、そうした背景があるのですね。
この日立のかるパックシリーズは上の実験で使われたCV-PK500(きれい宣言)の後継モデルになります。CV-PW300が2012年モデル、CV-PY300が2013年モデルです。
ドイツの第三者機関でテストが行われたのはCV-PY300からでCV-PW300は行われてはいません。と言うのは下のコメントにある様に私の事実誤認で少なくとも2010年モデルからはテスト済みですね。すんません(笑) ただ、旧型の入手は極めて困難ですから皆さん諦めてCV-PY300を買って下さい(笑)
2台の違いについては、2013年モデルのCV-PY300の方がヘッド周りが軽量化され全体的に静かになっています。つまり改良型という事ですね。ただレビューにも書きましたが、この改良は必ずしも良い事ばかりとは言えずに軽すぎるヘッドは床への追従性がイマイチで力の強い男性方の一部には不評です。
逆に軽くなった事で女性方にはおおむね好評です。なかなか難しい話ですね(笑)
男女双方から不評なのは電源コードが若干短くなったみたいで、この点はすこぶる不評です。いくら軽くするためだと言ってもインチキしちゃダメですね。この手の小細工はすぐにバレる上に信用を無くします。こんなアイデアを出した人は昇進が難しくなりますよ(笑)
そんな訳でして、必ずしも新型大勝利とは行きません。価格的に旧型を買うのは正直言ってバカらしいのですが、選択肢として一応入れておきました。
どちらをお選びになるかは皆さん次第です。お使いになる方の体力とお宅の延長ケーブルの長さでお決め下さい(笑)
※なお、価格はブログ作成時のものですので検討の際はご自身でご確認下さい。

![]() | HITACHI かるパック クリーナー CV-PW300-R (2012/7/15)¥35820 ★★★★☆ 総重量5.4kg 吸込仕事率500W~約80W 運転音59~約51dB 取説 一時は在庫切れだったのですが、新型CV-PY300はヘッドの軽さでは勝るものの、軽すぎるヘッドは床への追従性が悪くて男性には不評と見るやアマゾンは速攻で再度在庫を確保した様です。しかもプレミア価格になっています。ホント、抜け目ないですね(笑) 既に廃盤品ですから流通在庫のみなんですが、プレミア価格を支払ってまで購入するべきかと言われると難しい所ですね。まあ、楽天の価格を見ればアマゾンの方がまだ良心的なんですが(笑) 楽天で最安値をチェック |
![]() | 日立 紙パック式 パワーブラシクリーナー(ルビーレッド)【掃除機】HITACHI かるパック CV-PY300-R (2013/7/12)¥30800 ★★★★☆ 総重量5.2kg 吸込仕事率500~約80W 運転音56~50dB 取説 03~10μの微小な塵の平均捕集率99.999%誇る、国内最高レベルの排気がきれいな掃除機。しかもこの数値は国際基準に則りドイツの第三者機関で実機テストをした数値です。どこぞのメーカーの様に得体の知れない自社基準に基づいた自社テストなんて胡散臭い物ではありません(笑) 但し、排気がきれいなのは確実なんですが、上で書いた様に軽すぎるヘッドは特に男性方に不評です。そして女性方を悩ませるのが高性能紙パック |
排気がきれいなサイクロン掃除機
排気がきれいなサイクロン掃除機も日立が中心になります。しかも日立のサイクロン機は総じて静かで、排気のきれいさと静音性を両立した物が多いですね。
その代りサイクロンは凄く低性能ですけど(笑)
そんな訳で、日立の場合は名前こそサイクロン掃除機ですがその実態は紛体分離器モドキを積んだ高級偽サイクロンという方が正しくて、最高級のCV-SY7000でさえフィルタにティッシュを挟まないとフィルタが秒殺されると言うお粗末なサイクロン掃除機です(笑)
かるパックに対するアドバンテージは紙パック代がかからないのと静音性ですね。その代りに実売価格が1万円高くてバカみたいに重くて、さらにもれなくフィルタ掃除が付いて回りますが(笑)
どちらを選ぶかは皆さん次第です。
こちらは捕集性能上位のモデルです。三菱だけ自社解析で捕集率99.998%と言う物ですが、日立は第三者機関の実測値で捕集率99.999%と言っています。まあ、実用上は大差ないと思います。たぶんね(笑)
では、ちょっとスペックを比較してみましょう。
ご覧の通りの結果です。排気がきれいで静かだが重くて低性能サイクロンの日立と、排気がきれいで高性能サイクロンだが爆音の三菱と言う図式ですね。サイクロン式の場合は3つの特性は選べませんから、皆さんが何を優先されるかによって評価は大きく違って来ます。
それが良い掃除機かどうかはお使いになる方によって違って来ます。口コミで好評だったり、怪しげな家電ブログで絶賛されたとしても皆さんと合っているとは限りません。皆さんにとって一番重要な要素は何か、二番目に重要な要素は何かという具合に考えて、お財布と良く相談してお決めになって下さいね(笑)
CV-SY500だけ少し異質ですが、これは小型モデルだからですね。集塵容量は日立の標準モデルの半分、三菱と比較すると約4分の1しかありません。しかも小型と言っても重量では三菱と変わりません、これが日立のサイクロン機の特徴の「静かだが重い」という事ですね。見かけよりも重いですから気をつけて下さい(笑)
全て高級モデルですから、どれをお選びになったとしても失望する事はないでしょう。価格帯も1万円の幅の中に収まっているのでいるので選びやすいですね。排気のきれいさについては同程度ですから、静かさを取るか、軽さを取るか、サイクロンの性能を取るかで分かれて来ます。
一番重視するのはどの要素なのか、よく考えた上でお選びになって下さいね。
こちらは捕集性能が若干落ちる、もしくは不明のモデルです。ではスペックを比較してみましょう。
平均捕集率は日立の場合は例の第三者機関の実測データに基づいた数値ですね。パナソニックのエアシスも三洋時代の旧型は上の東京くらしWEBの実験で排気のきれいさは証明されていますが、現行モデルもそうであると言う保証はどこにもありません。あくまで好意的に判断して取り上げました。そして、次の新型には全くありません。
旧型エアシスは2月下旬に新型MC-SXD430が発売される事になった途端に一気に1万円以上値上がりしました。なぜなら、パナソニックが大幅に改悪したからですね。あの三洋独自のヘッドやホースはもちろん、本体設計も完全にパナソニック方式に一新されています。同じなのは「エアシス」と言う名前だけで、中身は完全に別物と考えた方が良いでしょう。
例によってパナソニックは「0.08μm以上を約99.995%捕集」と訳の分からない供述をしていますが、この数値はパナソニックが独自に用意した粉塵をパナソニックが独自にテストしたと言う自作自演のデータな上に、新型エアシス実機なのか単にULPAフィルタの性能なのかどこにも記載されていません(笑)
「こんな物を騙されて買う奴がバカ」と言うパナソニックが体を張ったギャグだと思います(笑)
そんな訳ですから、旧型は三洋信者の皆さんと一儲けを企んだ転売屋の皆さんに買い付けられて大幅に値上がりしているので今さら買うのはバカらしいです。新型はバカにしか見えない服の類ですから、どちらを選んでもバカになります。正直言って三洋信者の皆さん以外にはお勧め出来ないですね。
それ以前にエアシスは所詮偽サイクロン機ですから、一部の信者の皆さんがやたら持ち上げるほど大して良い物ではありません。ハッキリ言いますが、すでに時代遅れの掃除機ですね。旧型のサポートをパナソニックが真面目にやるとは思えませんから、今さら一見さんが大金を払って買う様な掃除機ではありません。
日立の2台に関しては、予算の関係で3万円までしか出せない皆さんのための商品です。ハッキリ言って、おすすめなのかと尋ねられたら目線をそらすと思いますが、それ以前に無い袖は振れませんからねぇ。限られた予算の中で出来るだけ排気がきれいな物をお望みの方もいらっしゃるでしょうから、そうした皆さん用のチョイスです。
考えようによってはお買い得と言えなくもありませんが、まあ、値段なりと考えておく方が無難だと思いますね。悪くはありませんが取り立てて良くもありません。
時折、「1万円台で一番排気がきれいな掃除機はどれですか?」なんて書き込みを見ますが、それに答えられるのは神様くらいで誰にも分かりません。空気と言うのは目に見えないだけに、いくらでも誤魔化せますから見分けるのは困難ですね。
ただ一つ、完全ではありませんが目安となる見方があります。それが排気の向きです。
排気には後方に吐き出す背面排気と上に吐き出す上面排気があります。一般的に言って、背面排気より上面排気の掃除機の方が排気には気を使っている物が多いです。
上面排気の方が床の埃を巻き上げなくて良いのですが、本体の位置によっては顔に直接排気が当りますから汚い排気だとすぐにバレてしまいます。また、車輪の付け根や電源コードの巻取り口から汚れた空気を逃がしてる場合も、背面排気の方がバレにくくなります。
やましい所がある者は人とは反対側に逃げて行きます。人も排気も同じと言う訳ですね(笑)

![]() | 日立 サイクロン式 パワーブラシクリーナー(マグノリア)【掃除機】HITACHI 2段ブーストサイクロン CV-SY7000-XV (2013/7/12)¥40320 ★★★★☆ 総重量6.5kg 吸込仕事率470~約50W 運転音52~48dB 取説 こちらもCV-PY300と捕集率は同じで、しかも静かです。日立の排気がきれいなサイクロン機は4機種、この下にCV-SY5000がありますが、値段が変わらないので皆さんこちらを選びます(笑) ただ、ヘッドは軽いが無駄に重いのが日立のサイクロン機。高級モデルもサイクロンの分離能力自体はアレですから、静かさにこだわらないなら軽いCV-SY500の方がお勧めですね。 楽天で最安値をチェック |
![]() | 日立 サイクロン式 パワーブラシクリーナー(シャンパン)【掃除機】HITACHI 2段ブーストサイクロン CV-SY5000-N (2013/7/12)¥39100 ★★★★☆ 総重量6.3kg 吸込仕事率470~約50W 運転音53~48dB 取説 排気のきれいさはCV-SY7000と全く同じの兄弟機。違いは騒音値が1db違うのと、排気の出る向きが上方分散と上方の違いだけです。日立はロードテストでもやるつもりなんでしょうか?(笑) ご覧の通り値段がCV-SY7000と変わりませんから、こちらを選ぶ方は「上方分散排気など外道、上方排気命」と言う特殊な性癖をお持ちの方以外ありません。こんな事ばかりしてると、また決算が赤字に逆戻りしますよ(笑) 楽天で最安値をチェック |
![]() | 日立 サイクロン式 パワーブラシクリーナー(シルキーレッド)【掃除機】HITACHI 2段ブーストサイクロン CV-SY500-R (2013/8/5)¥36480 ★★★★☆ 総重量5.1kg 吸込仕事率400~約50W 運転音57~53dB 取説 こちらもCV-PY300同じ捕集率を誇る日立の軽量サイクロン掃除機です。軽量と言っても並の重さですが、重量級サイクロンの多い日立の中では軽量級に当たります。特徴はヘッドがスリムになり排気の綺麗さがグレードアップした事。ただ、サイクロン部分は従来通りなのでティッシュは必須。1万円以下の中華モデルと大して変わりません(笑) 排気はきれいでもゴミ捨てとフィルタ掃除の度にホコリを被るのはサイクロンの定めです。その事をお忘れなく(笑) |
![]() | 三菱 サイクロン式 掃除機 風神 TC-ZXC30P-V シャインバイオレット (2013/2/1)¥45980 ★★★★☆ 総重量5.3kg 吸込仕事率230~約130W 運転音64~61dB 取説 三菱も日立と同じくドイツの第三者機関で実測しています。ただ三菱の場合は実測データを独自に解析した結果、捕集率99.998%と言ってますから若干怪しいですね(笑) ご覧の通り、サイクロン式の中で唯一の爆音掃除機なんですが、これは風神のサイクロンが比較的高性能だからですね。三菱グループの総力を結集しても高性能サイクロンに2つ以上の付加価値は載せられないと言う事です。 楽天で最安値をチェック |
型番 | CV-SY7000 | CV-SY5000 | CV-SY500 | TC-ZXC30P |
平均捕集率 | 99.999% | 99.999% | 99.999% | 99.998% |
ヘッド種類 | 自走式 | 自走式 | 自走式 | 自走式 |
吸込仕事率(W) | 470~50 | 470~50 | 400~50 | 230~130 |
運転音(dB) | 52~48 | 53~48 | 57~53 | 64~61 |
総重量/本体重量(kg) | 6.3/4.8 | 6.3/4.8 | 5.1/3.6 | 5.3/3.8 |
その他の機能 | スマートヘッド | スマートヘッド | スマートヘッド | 毛がらみ除去 |
集塵容量(L) | 0.5 | 0.5 | 0.25 | 0.9 |
消費電力量(Wh) | 1000~200 | 1000~200 | 950~190 | 850~600 |
![]() | Panasonic 電気掃除機(サイクロン式) airsis(エアシス) ホワイト MC-SXD420-W (2013/02/15)¥60561 ★★★★☆ 総重量6.7kg 吸込仕事率530~約60W 運転音61~55dB 取説 2月末に発売されるエアシスの新型はパナソニックが大幅に手を入れていますので、旧三洋のエアシスはこれが最後のモデルです。おかげで三洋信者と転売屋の皆さんが在庫を買い占めたみたいで、値段が1万円以上値上がりしました。確かにエアシスは排気はきれいですしヘッドも凝ってますが、それ以外の部分は時代遅れの重量級偽サイクロン掃除機に過ぎません。正直言って、プレミア価格を払ってまで買う掃除機ではありませんね。マニアの方のみお勧めです。 楽天で最安値をチェック |
![]() | 日立 サイクロン式 パワーブラシクリーナー(ルビーレッド)【掃除機】HITACHI 2段ブーストサイクロン CV-SY300-R (2013/8/5)¥30500 ★★★★☆ 総重量5.0kg 吸込仕事率400~約50W 運転音57~53dB 取説 こちらは平均捕集率99.9%と若干数値が落ちる商品です。ですが、この数字が正しいなら通常の使用範囲なら十分な能力だと思います。ただ、アレルギー等をお持ちの方は上のモデルを選んだ方が良いでしょうね。それ以前に、アレルギー体質の方にサイクロン掃除機はお勧め出来ませんが(笑) 楽天で最安値をチェック |
![]() | 日立 サイクロン式 パワーブラシクリーナー(シャンパン)【掃除機】HITACHI ごみダッシュサイクロン CV-SY20-N (2013/8/18)¥25145 ★★★★☆ 総重量5.6kg 吸込仕事率650~約100W 運転音64~59dB 取説 こちらもエアシスと同じく偽サイクロン掃除機です。ゴミ捨ての際にダッシュで逃げないとホコリを被るから「ごみダッシュサイクロン」なんて陰口を今思い付きましたが、ともかくそうした掃除機です(笑) で、その清潔と対極にある掃除機を日立は律儀にも排気の清浄化に取り組みました。平均捕集率99%とCV-SY300よりもさらに0.1%ほど落ちますが並の掃除機よりもきれいには違いありません。問題は2.5万円払ってまで偽サイクロンを買うべきかと言う事ですね。皆さんはどう思われますか?(笑) 楽天で最安値をチェック |
型番 | MC-SXD420 | CV-SY300 | CV-SY20 |
平均捕集率 | 不明 | 99.9% | 99% |
ヘッド種類 | パワーブラシ | 自走式 | 自走式 |
吸込仕事率(W) | 530~60 | 400~50 | 650~100 |
運転音(dB) | 61~55 | 57~53 | 64~59 |
総重量/本体重量(kg) | 6.7/4.8 | 5.0/3.5 | 5.6/3.9 |
その他の機能 | ULPAフィルタ | スマートヘッド | なし |
集塵容量(L) | 0.7 | 0.25 | 0.4 |
消費電力量(Wh) | 1000~200 | 950~190 | 1170~240 |
静かな掃除機
始めに
運転音に関してはレビューの際に公開されている騒音データを併記してますから、そちらが参考になると思います。ま、バカ高い価格設定をしながら、都合の悪いデータは一切公表しない卑怯なメーカーもありますが(笑)
一つ気を付けて頂きたいのは、あの数値はヘッドを付けない状態での騒音値になりますから、タービンブラシの場合はブラシの回転音が、そして自走式やパワーブラシの場合はモーター音とブラシの回転音がそれぞれ追加されます。また、一部の機種では動力を使ってフィルタの掃除をする物があり、その作業中は音が出ます。
また、数字を参考にする際は最大値を見て下さい。メーカーや一部の人達は最小値を喧伝していますが、はっきり言って無意味です。静かにするだけならモーターの回転数を落とせば幾らでも静かになります。本当に静音性を重視した掃除機なら最大出力でも静かです。そうでなければ意味がありません。
いくつかご紹介しますが、日立の排気がきれいな掃除機とダブる物が多いです。そちらの方も合わせてご覧下さい。

静かな紙パック掃除機
紙パックだと上でご紹介した日立のCV-PY300も静かな掃除機になりますね。それ以外にいくつかご紹介すると
と、この辺りが静かな紙パック掃除機と言えるでしょう。数が少ないうえに値段が高いのは静かな掃除機の仕組みの回でお話しした通り、掃除機を静音化するのは非常にコストがかかるからですね。しかも値段が高くなると聞くと、皆さん真っ先に要求を取り下げるのかこの音の静かさなんですよね(笑)
そんな訳ですから、メーカーも嫌がって本気で静音化に取り組まなくなりました。だって、高いと皆さん嫌がって買わないですからね(笑)
では、メーカー消費者双方から嫌がられる音の静かな掃除機のスペックを比較してみましょう(笑)
結果はご覧の通り、排気がきれいで、音が静かで、あまり重くもなく、値段も安い日立CV-PY300の勝利に終わりました。では、皆さんさようなら(笑)
まあ、この状態だと何を書いても痛々しいフォローにしかなりませんが、実際にスペックを比較する限り日立以外の選択肢はありません。何せ高性能で安いですからね。まあ、日立に親を殺されたとか、他の商品が破格値で手に入ったとかそう言った特殊な事情がない限り選ぶ理由がないです(笑)
ただ、パナソニックが悪い訳ではありません。こちらも良い掃除機だと思います。ただ、パナソニックは排気のきれいさは紙パック依存ですから日立より劣ります。重さでは勝ってますが、これはプラスにはなりませんからね(笑)
エレクトロラックスが口先だけの三流掃除機だと言うのはスペックを見れば分かると思います。エレクトロラックスによると「掃除機に大切な3つの機能」は吸引力と排気のきれいさと静音性だそうですが、ご覧の様に全ての点でかるパックに負けています(笑)
特に排気のきれいさに関してはエレクトロラックスが「高性能HEPAフィルター」と呼んでいるものは、捕集率99.5%しかないHEPA12クラスと呼ばれる低性能な物で、これは日本のJISを始めアメリカでもEUでも「HEPAフィルタ」とは呼べない「EPA」レベルの物です。日本でいうと只の「高性能フィルタ」ですね。
「EPA」とは"High Efficiency Particulate Air Filter"の略であるHEPAフィルタから"High"を外した物です。性能が低いからHighを外した物なのに、彼らはこれを「高性能HEPAフィルター」と言い張ってます。ハッキリ言って詐欺ですね(笑)
で、ご覧の通りの低吸引力を誤魔化すために持ち出して来たのが、例のダストピックアップ率です(笑) ダイソンと言い、エレクトロラックスと言い、低吸引力メーカーの最後の拠り所がこのねつ造指数ですね。一時、同じく低吸引力の東芝も尻馬に乗りかけましたが、賢明にも止めたみたいです。止めなかったら、罵詈雑言浴びせられたのに残念です(笑)
しかも、ねつ造指数を大々的に宣伝しているにもかかわらず、都合の悪い重量値は取説以外に記載されていません。ハッキリ言って企業として最低の姿勢だと思いますね。
エレクトロラックスは現在の真空掃除機の草分けメーカーだったのですが後発メーカーに次第に押されてシェアを落とし続け、現在このメーカーの主要事業はコインランドリーの業務用洗濯機や厨房機器が主で、掃除機事業は衰退の一途を辿っています。
英国ではヌマティックに勝てず、ドイツではジーメンスに勝てず、辛うじてアメリカで安物掃除機メーカーとして命脈を保っているだけですね。他所で食い詰めたから日本くんだりまで流れて来た訳です。
公式HPではやたらスウェーデンだの北欧アピールをしていますが、エルゴスリーを作っているのは人件費の安い東欧のハンガリーで、エルゴラピードに至っては中国です。エレクトロラックスを使っても「北欧の香り」なんぞしません。するのはマジャール人と中国人の香りだけですね(笑)
お断りしておきますが、私は別に外資が嫌いな訳じゃありません。嘘つきが嫌いなだけです。それがもし宣伝通りの高性能な物ならきちんと褒めますし、お勧めもします。ですが、出来損ないの三流家電を口先三寸で売り付けようとする人間には、国内外を問わずその事をハッキリと指摘するだけですね。
信じる信じないは皆さん次第です。
![]() | Panasonic 電気掃除機(紙パック式) プレシャスレッド MC-PA330GX-R (2013/06/15)¥37020 ★★★★☆ 総重量6.1kg 吸込仕事率600~約120W 運転音57~52dB 取説 静音と言うほどではありませんが、爆音掃除機が多い紙パック式の中では上の日立CV-PY300と並んで静かな掃除機です。ただ、日立に比べると排気のきれいさは紙パック依存 |
![]() | Panasonic 電気掃除機(紙パック式) ブライトシルバー MC-PA33G-S (2013/06/15)¥38000 ★★★★☆ 総重量5.9kg 吸込仕事率600~約120W 運転音58~53dB 取説 こちらはMC-PA330GXからナノイー等の無駄な機能を省いた廉価版と言う位置付けの商品なんですが、廉価版の方が豪華版よりお高くなっています(笑) 当然ですが誰も買いません(笑) この掃除機の買い時はズバリ夏です。新型が出て型落ちになったら一時的に1万円台まで下がる可能性がありますから、その時に目ざとくとゲットして下さい(笑) 楽天で最安値をチェック |
![]() | Electrolux 掃除機に大切な3つの機能すべてに最高のクオリティ エルゴスリーオート ソーラーオレンジ EET530SO (2012/02/14)¥38200 ★★★★☆ 総重量6.9kg 吸込仕事率250W 運転音57~50dB 取説 こちらが「掃除機に大切な3つの機能すべてが日立かるパックより劣る」エルゴスリーです(笑) 勝っているのは値段の高さと交換紙パックの安さ |
型番 | CV-PY300 | MC-PA330GX | MC-PA33G | EET530SO |
集塵方式 | 紙パック | 紙パック | 紙パック | 紙パック |
ヘッド種類 | 自走式 | 自走式 | 自走式 | パワーブラシ |
吸込仕事率(W) | 500~80 | 600~120 | 600~120 | 250~ |
運転音(dB) | 56~50 | 57~52 | 58~53 | 57~50 |
総重量/本体重量(kg) | 5.2/3.7 | 6.1/4.1 | 5.9/3.9 | 6.9/4.5 |
その他の機能 | スマートヘッド、きれいな排気 | LEDナビライト、ナノイー | LEDナビライト | 偽HEPAフィルタ |
集塵容量(L) | 1.7 | 1.6 | 1.6 | 1.6 |
消費電力量(Wh) | 1000~200 | 1000~300 | 1000~300 | 1000~200 |
静かなサイクロン掃除機
サイクロンだと同じく日立のCV-SY7000とCV-SY5000。何れも同方式の中では最も騒音値が低いです。日立のサイクロン機は全体的に静かですね。他にもいくつか見繕ってみますと
と、この辺りでしょうかね、音が静かなのは。残念ながら高性能サイクロン機に音が静かな物はありません。ご紹介出来るのは全て似非サイクロン機のみです。サイクロンの特性上、これは諦めてもらうしかありません。
ご覧の通り、音が静かなサイクロン掃除機は総じて重いですね。シャープの場合も軽いというより小さいと言う方が正しいでしょうから例外はありません。音が静かなサイクロン機は掃除機は静かですが、使っている人間の方が音を上げるかも知れません(笑)
そんな具合ですから、お買いになるなら相応の覚悟は必要になりますね。静かな掃除機は総じて高級モデルになりますから使い勝手の点には配慮されていますが、ただ重さだけはどうしようもありません。高価な掃除機が重い十字架となって、皆さんの両腕にのしかかって来る可能性が高いです。
ゴルゴダの丘で復活する自信のある方だけお選びになって下さい(笑)
日立に関しては言わずもがなですね。音が静かで排気もきれいですが重いです。パナソニックはULPAフィルタを使っているみたいですが、排気のきれいさに関しては自社のラボでセメントを吸わせて確認しただけですね。大層自慢しているみたいですが、ULPAフィルタを使っていない日立よりなぜか捕集率は低いです(笑)
シャープのULPAクリーンフィルター(笑)に関してはシャープ掃除機の回で面白おかしく説明しています。別にふざけている訳ではありませんよ。ふざけているのはシャープです(笑)
この静かなサイクロン掃除機に関してはお好みで、と言うしかありませんね。これと言った物がありません。それもその筈で、基本的に静かな掃除機は排気がきれいな掃除機の副産物みたいな物ですから、静音化視点で最良な物はありません。早い話がオマケ程度の能力ですね。
オマケを取るか、重さを取るかは皆さん次第です(笑)
![]() | Panasonic エコナビ 電気掃除機 パワープレスサイクロン式 プレミアムレッド MC-SS330G-R (2013/08/25)¥42541 ★★★★☆ 総重量6.9kg 吸込仕事率430~約90W 運転音55~48dB 取説 AC電源方式のパナソニックサイクロンのフラッグシップモデル。静かには違いませんが、パナソニックらしく重厚長大な掃除機ですね。まあ、パナソニックのヘッド周りは出来が良いですから掃除機をかけること自体では不満は出にくいと思いますが、本体を引っ張る時にズシりとした重さを感じると思います。か弱い乙女の皆さんはスルーした方が良いですね。か弱くない乙女の皆さんなら大丈夫です(笑) 楽天で最安値をチェック |
![]() | シャープ サイクロン式 パワーブラシクリーナー(ブルー系)【掃除機】SHARP プラズマクラスターサイクロン掃除機 EC-VX500-A (2013/9/7)¥42800 ★★★★☆ 総重量4.9kg 吸込仕事率300~約60W 運転音54~49dB 取説 シャープの比較的軽量でまずまず静かなサイクロン掃除機。ただ、似非サイクロンですけど(笑) 上のパナソニックMC-SS330Gと対極のモデルがこちらになります。小型軽量でか弱い乙女の皆さん向きなんですが、小型すぎて身長160cmを超える皆さんには少し小さく感じると言う事ですね。つまり軽い掃除機と言うより、単に小さい掃除機だったと言うオチになります(笑) 楽天で最安値をチェック |
型番 | CV-SY7000 | CV-SY5000 | MC-SS330G | EC-VX500 |
集塵方式 | サイクロン | サイクロン | サイクロン | サイクロン |
ヘッド種類 | 自走式 | 自走式 | 自走式 | 自走式 |
吸込仕事率(W) | 470~50 | 470~50 | 430~90 | 300~60 |
運転音(dB) | 52~48 | 53~48 | 55~48 | 54~49 |
総重量/本体重量(kg) | 6.3/4.8 | 6.3/4.8 | 6.9/5.0 | 4.9/3.5 |
その他の機能 | スマートヘッド、きれいな排気 | スマートヘッド、きれいな排気 | ULPAフィルタ | ULPAクリーンフィルター(笑) |
集塵容量(L) | 0.5 | 0.5 | 0.6 | 0.35 |
消費電力量(Wh) | 1000~200 | 1000~200 | 1000~300 | 850~300 |
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