掃除機その33。2013~14年モデル購入ガイド。サイクロン掃除機(4万円以上のモデル)

掃除機

2013~14年モデルのサイクロン掃除機で4万円以上のお勧め商品をご紹介させていただきます。

始めに

  1. この価格帯は天井知らずなんですが、本物のサイクロン掃除機をお求めならこのグレードからの選択になります。下位グレードはごく一部を除いて偽サイクロンか似非サイクロンモデルしかありません。

  2. また、最近はハイブリッドやコードレス機など分離方式ではなく電源方式の違いによる高級モデルも出現して来ました。今の高級サイクロン掃除機市場はちょっとしたビックリ箱みたいになっています(笑)

  3. この価格帯に長く君臨して来たダイソンもサイクロンブームが終わった今、新たな戦略が求められています。

  4. そして、その答えとして出したのが日本市場を強く意識した小型軽量のDC48シリーズです。

  5. このシリーズは概ね好評を博しましたが、小型軽量化する代償として自慢のサイクロン性能を大幅に落とす事となり、皮肉にもダイソンと国産サイクロンとの差は大きく縮む事になりました。

  6. 果たして消費者にとって本当に必要なのは高性能サイクロンなのか、はたまた別の要素なのか、この答えはいずれ市場が教えてくれるでしょう。

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サイクロン掃除機

    ※なお、価格はブログ作成時のものですので検討の際はご自身でご確認下さい。

    三菱 サイクロン式 掃除機 風神 TC-ZXC30P-V シャインバイオレット三菱 サイクロン式 掃除機 風神 TC-ZXC30P-V シャインバイオレット
    (2013/2/1)¥43500 ★★★★☆ 総重量5.3kg
    吸込仕事率230W~約130W 運転音64~約61dB 取説

    国産最高レベルのサイクロンと国内最高レベルの排気のきれいさを両立した三菱のフラッグシップモデル。但し、爆音ですけど(笑) しかも毛がらみ除去ヘッドやオプションノズルが一式付いた豪華版。但し、ヘッドはクネクネ曲がりませんけど(笑) スクエアなイメージがある割にはどこかツメが甘いのが三菱製品です。まあ、その辺りが熱狂的な信者を生み出す秘訣なのかもしれませんね(笑)

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    東芝 【自走式ブラシ搭載】サイクロンクリーナー 「トルネオ」 VC-SG513-R グランレッド東芝 【自走式ブラシ搭載】サイクロンクリーナー 「トルネオ」 VC-SG513-R グランレッド
    (2013/8/5)¥52200 ★★★★☆ 総重量4.8kg
    吸込仕事率200~50W 運転音64~58dB 取説

    「何たってウチのサイクロンは国産最強だからね、HAHAHA」と思ったかどうかは分かりませんが、値段までダイソンにぶつけたおかげで全く売れず、ジャパネットの餌になってしまった東芝トルネオVの最上級モデル。そりゃあ値段が同じなら皆ダイソン買うでしょう(笑) ダイソンより優れているのは軽さと国産らしい使い勝手の良さ。ダイソンには懲りたが、どうしてもサイクロンが欲しい人には良いでしょう。

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    東芝 TORNEO V サイクロンクリーナー VC-SG413(P) メタリックピンク VC-SG413(P)メタリックピンク東芝 TORNEO V サイクロンクリーナー VC-SG413(P) メタリックピンク VC-SG413(P)メタリックピンク
    (2013/09/01)¥42090 ★★★★☆ 総重量4.8kg
    吸込仕事率200~50W 運転音64~58dB 取説

    こちらは↑からノズル一式を外した通常版。差額が1万円しますが、オプションノズルを個別に買うと軽く1万円以上しますから513の方がコストパフォーマンスは高いです。とは言え、オプションノズルが必要ない皆さんにはこちらで十分ですね(笑)

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    Panasonic 電気掃除機(サイクロンタイプ) ハイブリット方式(交流式・充電式) ECONAVI メタリックシルバー MC-HS700G-SPanasonic 電気掃除機(サイクロンタイプ) ハイブリット方式(交流式・充電式) ECONAVI メタリックシルバー MC-HS700G-S
    (2013/10/20)¥69780 ★★★★☆ 総重量6.8kg 取説
    吸込仕事率300~100W(AC電源時) 運転音57~54dB 連続運転15~20分 充電時間5時間

    パナソニックの充交両用ハイブリット掃除機の最上級モデル。キャニスター型の場合はコードレスよりこちらの方式の方が正解なんですが、問題は重さとお値段の高さですね。皆さん自腹で買う気が起きないのか工作員の口コミばかり目立っています(笑) 静かなのだけが取り柄の似非サイクロン機をコードレスにされてもあまり有難くないですからね。もっと安くなるのを待ちましょう(笑)

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    Panasonic 電気掃除機(サイクロンタイプ) ハイブリット方式(交流式・充電式) ECONAVI ホワイト MC-HS500G-WPanasonic 電気掃除機(サイクロンタイプ) ハイブリット方式(交流式・充電式) ECONAVI ホワイト MC-HS500G-W
    (2013/10/20)¥66490 ★★★★☆ 総重量6.8kg 取説
    吸込仕事率300~100W(AC電源時) 運転音57~54dB 連続運転15~20分 充電時間5時間

    こちら低価格モデル、と言っても大して安くありませんが(笑) 違いはサイクロンの性能が少しだけ落ちるのと、停電時に蓄電池として使えるUSBポートが付いていないだけです。正直、どうでもいいですね(笑) 仕様から考えるとこれでもかなり安めの価格設定なんですが、消費者側の感覚からすればアホみたいな値段ですから、もっと安くなってからで良いでしょう(笑)

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    Panasonic 電気掃除機(サイクロンタイプ) ECONAVI プチサイクロン メタリックシルバー MC-BR30G-SPanasonic 電気掃除機(サイクロンタイプ) ECONAVI プチサイクロン メタリックシルバー MC-BR30G-S
    (2013/10/20)¥48500 ★★★★☆ 総重量5.3kg 取説
    吸込仕事率非公開 運転音57~54dB 連続運転10~30分 充電時間5時間

    パナソニックのコードレス掃除機。パナソニックは以前もコードレス機を発売していましたが、リチウムイオン電池を採用する事で小型軽量化しました。とは言え、電池が切れたら動かないコードレス機よりハイブリッド機の方が使い勝手が良いのは当然の話で、こちらも↑より軽い事だけしか取り柄が無くなりました(笑) お値段もお値段ですし、投げ売りをし始めてから考えると良いでしょう(笑)

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    Panasonic エコナビ 電気掃除機 パワープレスサイクロン式 プレミアムレッド MC-SS330G-RPanasonic エコナビ 電気掃除機 パワープレスサイクロン式 プレミアムレッド MC-SS330G-R
    (2013/08/25)¥47100 ★★★★☆ 総重量6.9kg
    吸込仕事率430~90W 運転音55~48dB 取説

    パナソニック流の静かで排気がきれいなサイクロン掃除機。何でパナソニック流かと言うと、排気の試験は自社のラボで掃除機にセメント吸わせただけだからですね。パナソニックの辞書には国際基準とか試験の客観性とかの文字は載っていないみたいです(笑) 信じたい方だけどうぞ(笑)

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    Panasonic エコナビ 電気掃除機 パワープレスサイクロン(遠心分離+空圧分離) メタリックシルバー MC-SR31G-SPanasonic エコナビ 電気掃除機 パワープレスサイクロン(遠心分離+空圧分離) メタリックシルバー MC-SR31G-S
    (2013/08/25)¥43000 ★★★★☆ 総重量4.6kg
    吸込仕事率300~110W 運転音57~54dB 取説

    こちらはプチサイクロンシリーズの豪華版です。普及版MC-SR21Jとの違いはヘッドが自走式とパワーブラシの差と、LEDナビライト等の使い勝手の良し悪しの差で基本性能は同じです。MC-SR21Jとは1万円以上の価格差がありますから、正直言ってこちらは割高になります。お求めになるなら型落ちになってからが良いでしょう。

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    Panasonic 掃除機 サイクロン式 ホワイト MC-SXD430-WPanasonic 掃除機 サイクロン式 ホワイト MC-SXD430-W
    (2014/02/20)¥56197 ★★★☆☆ 総重量5.8kg
    吸込仕事率300~120W 運転音58~55dB 取説

    こちらは発売間もないエアシスの新型です。パナソニックは今回のモデルチェンジでそれまでのエアシスとは全く別物に仕上げて来ました。いや、悪い意味で(笑) ヘッドやホース等をパナソニックモデルに換装したのは良いとしても、大幅な軽量化と静音化を図った代償として吸込仕事率が半分近くダウンしています。本体設計を一新してますから旧型の様な排気のきれいさは保障出来ません。名前こそエアシスですが、全く別の掃除機とお考え下さい。

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    Dyson キャニスター掃除機 DC48MHSFDyson キャニスター掃除機 DC48MHSF
    (2013/04/18)¥65200 ★★★★☆ 総重量4.95kg
    吸込仕事率170W 運転音非公開 取説

    重量級モデルばかりだったダイソンが総力を上げて開発した小型軽量モデル。ダイソン初の総重量5kgを下回る軽量モデルで若干静かに仕上がりましたが、代償としてサイクロンの分離能力と排気性能が犠牲になりました。「吸引力が割とよく落ちるただ一つの掃除機」です(笑) こちらはモーターヘッド、パワーブラシ以外にもオプションのペット用ヘッドが付属しています。カーペットのお部屋で使うならこちらですね。

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    Dyson キャニスター掃除機 DC48THSBDyson キャニスター掃除機 DC48THSB
    (2013/04/18)¥60800 ★★★★☆ 総重量4.75kg
    吸込仕事率170W 運転音非公開 取説

    こちらはタービンヘッド、カーペット等には無力ですからフローリング専用と考えて下さい。ただ、ダイソンのモーターヘッドはカーペットに吸い付き過ぎて使い辛いと言う声がありますから、フローリングにセンターラグ程度であればタービンヘッドの方がお掃除しやすいかもしれませんね。ヘッドが床に吸い付き過ぎるのは低吸引力を誤魔化す弊害ですから、ダイソンを買う以上は素直に諦めて下さい(笑)

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    Dyson ball DC46MHCOMDyson ball DC46MHCOM
    (2012/09/27)¥67993 ★★★★☆ 総重量6.55kg
    吸込仕事率180W 運転音非公開 HP

    そろそろモデルチェンジが近いのか、最近になって急に値が上がりだした標準サイズモデルのモーターヘッド。こちらは小型サイクロンを2階建てにした高性能サイクロンを搭載しています。代償としてデカくて重くてうるさいですが(笑) 新型がどんな物になるかは分かりませんが、現時点で最も高性能なサイクロンを積んでいるのがこちらです。サイクロン命の皆さんはこのDC46シリーズをお選びになって下さい(笑)

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  1. サイクロン掃除機は以上12機種をチョイスしました。これ以外にも一部の旧型モデルが流通在庫に残ってはいますが、わざわざ選ぶほどの物はありませんね。旧式はジャパネットに任せて、なるべく新しい物をお選び下さい(笑)

  2. ご覧の様に、パナソニックがコードレスタイプを大量投入して来た事で例年以上に商品数が増えています。ダイソンより高い国産掃除機なんて滅多に見られませんので、興味がある皆さんは一度お店で見てあげて下さいね。売れてないみたいですから(笑)

  3. それではまず国産サイクロンの雄、三菱と東芝から見て行きましょう。

  4. 型番TC-ZXC30PVC-SG513VC-SG413
    メーカー三菱東芝東芝
    ヘッド種類自走式自走式自走式
    吸込仕事率(W)230~130200~50200~50
    運転音(dB)64~6164~5864~58
    総重量/本体重量(kg)5.3/3.84.8/3.34.8/3.3
    その他の機能毛がらみ除去、綺麗な排気ノズル一式、ゴミ残しまセンサーゴミ残しまセンサー
    集塵容量(L)0.90.40.4
    消費電力量(Wh)850~600850~300850~300
  5. TC-ZXC30Pは三菱の最上位モデルです。VC-SG513はこの上にトルネオWがありますが、既に放置状態なのでVC-SG513が実質的な最上位モデルと考えて良いでしょう。共に国産サイクロンとしては最高レベルの性能を持っています。

  6. 但し、ダイソンには太刀打ちできませんが(笑)

  7. これが最初の頃にお話しした技術の囲い込みですね。合理的なサイクロン形状やシステムの多くをダイソンが特許として握っているために他のメーカーは大きなハンデを課せられています。もちろん、自由競争の世の中ですから独自技術を寡占しようとするのは当然の話なんですが、ダイソンの場合はミソもクソも自社特許として独占してしまったために、それが発展拡大する余地を無くしてしまいました。

  8. 現実的な意味合いにおいてサイクロン方式の技術革新を成しえるチャンスはダイソンしか持っていません。そして、ダイソンの技術力と言うのはダイソン卿が言うほど大した物ではありません。つまり、サイクロン方式は既に限界を迎えているのですね。これ以上大きく発展する可能性は極めて低いでしょう。

  9. ですからダイソンは扇風機やコードレス機を作り始めたのですよ。

  10. さて、話を戻しましょう。つまり国産としては最高だがダイソンには歯が立たないのが三菱と東芝のサイクロン掃除機ですね。ただ、歯が立たないのはサイクロンの分離性能のみの話であって、それ以外の部分では多くのアドバンテージを持っています。代表的なのが使い勝手の良さですね。

  11. 世界的な家電メーカーがひしめき合う日本国内でし烈なシェア争いをして来ただけあって、国内メーカーの家電製品は日本の家庭にマッチするありとあらゆる改良を加えて来ました。一つ一つは小さな物でも、それが集まった時は全体として大きなアドバンテージになります。

  12. 特にダイソンはトップダウンで開発して来ましたから、国内メーカーの様にボトムアップの要望を取り入れるのを苦手としています。これは体質的にも技術的にも難しいでしょうね。

  13. TC-ZXC30Pは高性能サイクロンと排気のきれいさを両立した唯一の掃除機です。既にダイソン卿の掃除機におけるトレンドは排気のきれいさから軽量化や静音化に向けられてますから、風神に対抗するのは難しいでしょうね。また、東芝やパナソニックは口先だけでは排気のきれいさを謳っていますが、客観的な証明を何一つしていません。

  14. 日立は風神以上に排気はきれいですが、こちらは高級偽サイクロン機です(笑)

  15. VC-SG513はグレード的にはTC-ZXC30Pがライバルのなるのですが価格的に太刀打ち出来ず、結局ダイソンを仮想敵として惨敗して来た結果がジャパネットモデルです(笑)

  16. スペック的にも仕様的にも他を圧倒出来るセールスポイントが無いにもかかわらず、値段だけ一人前に高いですから売れないのですね。全体的にはそつのない優等生タイプなんですが、抜きに出た魅力がなく気位ばかり高いとあっては人気が出なくとも不思議ではありません。まあ、価格コムでは人気があるみたいですが(笑)

  17. VC-SG413は価格的にはTC-ZXC30Pがライバルですが、こちらは付属品含めた装備で負けています。つまり、東芝は価格戦略が完全に誤っていますね。これじゃあ売れる訳ありません。

  18. 結局、この3台を比べると三菱TC-ZXC30Pが最もコストパフォーマンスに優れたモデルとなります。ただこれは三菱が優れていると言うよりも東芝がダメ過ぎる要素の方が大きいのですけどね(笑)

  19. そんな訳ですから、国産最高のサイクロン掃除機としては私は三菱風神TC-ZXC30Pを押します。

  20. お次はパナソニック軍団のコードレスタイプ3台です。

  21. 掃除機
    型番MC-HS700GMC-HS500GMC-BR30G
    ヘッド種類自走式自走式パワーブラシ
    吸込仕事率(W)300~100(AC電源時)300~100(AC電源時)非公開
    運転音(dB)57~5457~5457~54
    総重量/本体重量(kg)6.8/4.96.8/4.95.3/3.6
    その他の機能ハイブリッドハイブリッドコードレス
    集塵容量(L)0.40.40.25
    連続運転(分)15~2015~2010~30
    充電時間(h)555
    消費電力量(Wh)850~380850~380対象外
  22. レビューにも書きましたが、このハイブリッドタイプはキャニスター型のコードレス化に最も適した方式です。家具の少ない部屋ではパワフルなAC電源で掃除をして、家具の多い部屋や他の部屋に移動する際はコードレスとして使うと言う様にTPOに応じて使い分けると非常に便利だと思います。しかも電池切れの際はAC電源で対応出来ますからね。

  23. その反面、双方の電源方式に対応するために部品が増えて、どうしてもコストが高くなり重量も増えてしまいます。これが一番の泣き所ですね、ハイブリッドカーも出現当初は物凄く高価でした。そして、このパナソニックのハイブリッドモデルも非常に高価です。

  24. ただ、50.4Vのリチウム電池を搭載している事を考えると、実際は高価どころかかなり割安な価格設定になってます。交換電池もUSBポート無しの場合は1万5千円ですから能力を考えるとかなりお安い価格設定です。

  25. その電池交換に関してもハイブリッド機ですから、バッテリーの使用頻度はコードレス専用機よりも少なくなります。それだけバッテリー交換のインターバルも長く取れるメリットがあります。さらに、仮にバッテリーがダメになったとしてもAC電源だけでも動作しますから粗大ゴミ化する確率はずっと低くなりますね。

  26. だからと言ってダイソンより高い掃除機、しかもそれがパナソニックのサイクロン機となると掃除機に詳しい人ほど買う気を無くすのもまた事実で、予想通り販売は苦戦しているみたいですね。工作員や太鼓持ちライターを動員していますがビッグウェーブなど起きるはずもなく、最近はFC2でモニターまで募集し始めました(笑)

  27. だいたい、7kg近くある掃除機を「軽くてお年寄りにもおすすめです」なんて書かれたレビューを読んだら、誰だって買う気が失せますよね(笑)

  28. で、この3台、サイクロンの性能はアレなんですけどコードレス機として見れば悪い出来ではありません。ただ、それが仕方ないにせよ値段が高すぎますよね。何せパナソニックのサイクロン掃除機ですからね。

  29. これがダイソンの掃除機だったら飛ぶ様に売れるでしょう。そんなもんです(笑) この掃除機はコードレス掃除機としては悪くありませんが、作ってるメーカーが悪いんですね。別にパナソニックが悪の組織とかじゃありませんよ、サイクロン掃除機の代名詞と呼べるブランドイメージを作れなかったパナソニック自身が悪いと言う事ですね。

  30. こうした高級機は性能が良いだけではダメなんですね。それがぶっ飛んだ能力であれ、ブランドイメージであれ、高くても欲しくなるサムシングが必要なんです。パナソニックと言うメーカーは良きに付け悪しきに付け、そうした直接お金にならない事柄を軽視して来ました。ですから、この掃除機が売れなかったとしたら自業自得ですね。

  31. そんな訳で、悪いのは全部パナソニックの責任ですから、投げ売りになったら買い叩いて入手して下さい(笑)

  32. お次はパナソニックの残りの3台です。

  33. 掃除機
    型番MC-SS330GMC-SR31GMC-SXD430
    集塵方式サイクロンサイクロン偽サイクロン
    ヘッド種類自走式自走式自走式
    吸込仕事率(W)430~90300~110300~120
    運転音(dB)55~4857~5458~55
    総重量/本体重量(kg)6.9/5.04.6/2.85.8/3.9
    その他の機能ULPAフィルタLEDナビライトULPAフィルタ
    集塵容量(L)0.60.250.7
    消費電力量(Wh)1000~300850~380850~300
  34. この3台は全くタイプの違う掃除機ですから単純比較は出来ません。個別に見て行きましょう。

  35. MC-SS330Gは実にパナソニックらしい、重厚長大で音が静かなのが特徴の掃除機です。排気のきれいさも「ULPAフィルタ積んでますよ、それに会社でセメント吸わせたらきれいでした。だから排気はきれいですよ」と言う、これまた実にパナソニックらしい説明をしています。信じれる方だけ信じて下さい(笑)

  36. 吸込仕事率を見ればお分かりの様に完全な似非サイクロン機です。パナソニックのサイクロンはシャープの物に近いですから、サイクロン自体の性能は期待出来ません。シャープと同じく静かなのが取り柄ですね。

  37. ただ、パナソニックらしく使い勝手に関しては色々と工夫されています。親子ヘッドに関しては好みが分かれると思いますが、LEDナビライトを始め、おそらく全てのメーカーの中でパナソニックの掃除機が一番使いやすく感じると思いますね。車で言うとトヨタ車の様な感じです。抜きに出ている部分はないのですが、ちょっとした事で細かい配慮がなされているのは感じます。

  38. ただ、重さに関しては無神経ですけど(笑)

  39. MC-SR31Gはパナソニックのサイクロン機では希少な軽量モデルです。と同時に静かな掃除機でもあります。つまり、パナソニックは排気のきれいさに関してはアレですが、静音化に関しては確かな技術を持っていると言う事ですね。

  40. まあ、付加価値の中では静音化が一番楽なんですが(笑)

  41. MC-SR31Gは小型シリーズの豪華版と言う事もあって、パナソニック機の使い勝手の良い機能がそのまま搭載されています。廉価版のMC-SR21Jとは1万円の価格差がありますが、使い勝手を重視するならこちらをお選びになった方が満足度はぐっと上がると思います。使い勝手の良さがパナソニックの一番のウリですからね。

  42. ただ似非の小型サイクロンに4万円出すのはさすがに気が引けますから、お買いになるなら型落ちになる夏までお待ちになる方が良いと思いますね。これに限らずパナソニックの家電製品は型落ちになると一気に値下がりしますし、同時にすぐに無くなってしまうので気を付けて下さい。

  43. パナソニックの家電は株やFXをやるのと同じ感覚で買うのが一番です。金融商品の取引をしておられる皆さんは今年の夏にチャレンジして見て下さい(笑)

  44. MC-SXD430は今年の2月に出たばかりの新型モデルです。ベースになっているのは旧三洋のエアシスシリーズで、実際これもエアシス名義で発売されていますが、残念ながら仕様を見る限り旧三洋のエアシスとは別物になっています。

  45. 旧三洋のファンの皆さんには申し訳ないですが、皆さんがお好きだったエアシスはこの世から無くなってしまいました。

  46. これはパナソニックの偽サイクロン掃除機であるツインサイクロンシリーズの最上級モデルであって、従来までのエアシスシリーズの掃除機ではありません。ヘッドやホースはもちろん、偽サイクロンの心臓部のメカニズム、果ては一番のウリだったULPAフィルタを使った排気のきれいさ、どれ一つ取っても従来型とは別設計になっています。

  47. 辛うじて外観のデザインが似ている以外は、内も外も完全に別物ですね。名前だけ同じ「エアシス」です。

  48. パナソニックは従来までのエアシスのネームバリューだけで「クリーンルーム並のきれいな排気」とか言ってますが、その根拠は例によってラボでセメント吸わせただけです(笑)

  49. パナソニックが設計したクリーンルームは、室内の空気の純度をセメント吸わて試験しているのでしょうか? だとすれば大したもんですが(笑)

  50. そんな訳ですから、得体の知れない偽サイクロン機に5万払っても惜しくないとおっしゃるお大尽以外は手を出さない事ですね。皆さんがお存じだったエアシスシリーズはもう無くなってしまいました。これは別物ですよ。

  51. では、ラストはダイソンの3台です。

  52. 掃除機
    型番DC48モーターヘッドDC48タービンヘッドDC46モーターヘッド
    フィルタ掃除1年に1度1年に1度3年に1度
    ヘッド種類パワーブラシタービンブラシパワーブラシ
    吸込仕事率(W)170170180
    運転音(dB)非公開非公開非公開
    総重量/本体重量(kg)4.95/2.84.75/2.76.55/4.13
    その他の機能タングルフリータービンツールなしタングルフリータービンツール
    集塵容量(L)0.50.50.58
    消費電力量(Wh)1150(定格)1150(定格)1100(定格)
  53. ダイソンのキャニスター型にはこれ以外にもこの2台の中間に位置するDC26があるのですが、さすがに発売後4年経ってるだけにあまり買う人がいなくなっています。ですから今回は除外しました。

  54. 厳密にはこれ以外にもDC46のタービンヘッドがあるのですが、違いはヘッドと付属品の数だけですからDC46モーターヘッドを代表して載せています。

  55. さて、このDC46とDC48とは標準サイズと小型サイズとの違いになります。DC46は二階建て小型サイクロンを積んだダイソン主流の「吸引力が落ちにくいが重い」高性能サイクロン搭載モデルで、DC48は小型サイクロンを平家にして小型軽量化と若干の静音化をメインにしたダイソン傍流の「吸引力は落ちやすいけど軽い」中性能サイクロン搭載モデルです。

  56. ダイソンと言えども「吸引力が落ちにくいけど軽い」高性能サイクロンは作れなかったのですね(笑)

  57. そのサイクロンの分離性能の差が、スペック表の2段目の公式による標準的なフィルタ掃除の回数の違いに表れています。単純に比較するとDC48はDC46よりも3倍のゴミがサイクロンで分離し切れずにフィルタに付着する計算になります。

  58. これはダイソンに限らずサイクロンの性能の良し悪しと言うのは、この分離出来ずにフィルタに漏れ出すゴミの量の差だと言う事ですね。逆に言うと、たったこれだけの事です(笑)

  59. ダイソンをサイクロン性能でお選びになる皆さんは、この差のために国内メーカーの似非サイクロン機の倍の値段を払っても惜しくはないと考える皆さんだと言う事ですね。これ以外の点ではダイソンと国産サイクロンとの差はありませんからね。

  60. DC48はサイクロン性能ではDC46に大きく劣るのですが、1.6kgも軽量であることから全体的な評価は高いですね。従来までのダイソンのデメリットは「高い、重い、うるさい」の三重苦だったのですが、DC48にかんしては「重い」と言う欠点がなくなりました。騒音に関しても3dBばかり軽減していますから、デメリットは「高い、割とうるさい」だけにランクアップしています(笑)

  61. ですから「ダイソン欲しいのだけどどれを買ったら良いの?」とおっしゃる皆さんはこのDC48をお選びになると良いと思います。カーペットの部屋がありペットを買っていらっしゃる皆さんはモーターヘッドを、フローリングの部屋でペットを買っていらっしゃらない皆さんはタービンヘッドをお選びになると良いでしょう。

  62. サイクロンの高性能ぶりをアピールしていたダイソンには皮肉な話なんですが、結局、サイクロン掃除機に取って大事な事はサイクロンの分離性能以外の部分の方が大きかったと言う事ですね。実際にダイソンの掃除機がダサいデザインだったら今の半分も売れなかったでしょう(笑)

  63. ただ、ダイソンがそれを認めてしまうとドグマがぐらついてしまいます。「高性能なサイクロンこそ至高」それはダイソン自身が大金かけてステマして来た事ですから、「サイクロンの性能は二の次」なんて話になってしまったら困ってしまう訳です。ですから手を変え品を変え、大した事がない物を世紀の発明みたいに大騒ぎし続けるしかないのですね。

  64. 結局、ダイソンと言う会社はサメと同じなんですよ(笑)

  65. DC46は現在最も高性能なサイクロンを搭載したキャニスター型掃除機です。もちろん、日本国内においてですが。ですから、サイクロン命の皆さんはこれを選ぶ以外に選択肢はありません。問答無用でDC46をお選び下さい。

  66. 軟弱な日和見主義者であるDC48オーナーなど鼻先でせせら笑いながら、総重量6.5kgの巨体を引きずりながら汗水垂らして掃除するのがDC46オーナーの嗜みですね(笑)

  67. お買いになったら1日に5回、イギリスのウィルトシャーにあるダイソン本社の方向に向かって「ルートサイクロンこそ至高」と唱えながら五体投地するのが作法ですから、毎日欠かさずやり続けて下さい(笑)

  68. ★サイクロン掃除機のおすすめ
    国産サイクロンならコストパフォーマンスが高く、排気がきれいな三菱風神TC-ZXC30P。ダイソンならDC48がお勧めです。東芝とパナソニックは型落ちになって価格が下落してから考えて下さい。

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pbu510jパナソニック
パナソニックのpbu510jが値下がりしてきたので検討してますがオススメの部類になりますか?

紙パックの性能が気がかりですが
MC-PBU510J

これも大分とお安くなって来ましたね。まあ、コードレス機ってのはバッテリーが命で、そのリチウムイオンバッテリーは日進月歩で進歩してますから旧型はとっとと売ってしまわないとすぐに能力的に陳腐化するのですよ。一昔前のPCと同じですね。お安い事情はそう言う事です。

ですから、これより今年出る新型の方が、そして来年に出る新型はさらに、再来年に出る物はそれ以上に高性能になるでしょう。

コードレス機をお買いになる方はその事を忘れないで下さいね。大体、コードレス機は3年くらいでバッテリーがダメになり、交換バッテリーは1万円以上します。その頃にはモーターもくたびれて来てますから、一度買ってしまうと気持ち良く使うには3年くらいのスパンでどんどんと買い替える事になります。恐ろしい事に、これはNHKの受信料をもう一口払うのと同じですね。もうね、コードレス機を買うのは悪魔と取引するのと同じですよ(笑)


そう考えて行くと、MC-PBU510Jを買うのは個人的には「ナシ」ですね。これはコードレス機としては色々と未成熟な部分が多すぎますね。その割には高いと言うか、高く感じてしまいます。何と言うか、十人並みの容姿で性格も悪いのに「結婚相手は年収3000万以上」とか言い放つアラサーの女みたいな感じですね(笑)

ダイソンの場合は殴ってやろうかと思うくらいお高いのですが、同時にそれに釣り合う程度の魅力を持っています。お高いですし欠点も多いのですが魅力を兼ね備えているのがダイソンとすると、これは紙パック機と言う以外に対して取り柄がありません。これじゃあ、BSが映らないNHKみたいなもんです(笑)


まあ、てつさんのお宅がフローリングメインで、ルンバなんかと共用するのであればそれほど不満は出ないでしょう。
が、これをメインで使おうとすると色々と能力不足や熟成不足の点が鼻につく様になると思います。
その対価として現状の価格が釣り合っているとお感じなるならお買いになっても良いでしょう。

が、少しでも不安を感じるならもう1年待つ方が良いと思いますね。

残念ながら、良い物が出ると言う保証はありませんが(笑)

ありがとうございます ちなみに
ちなみに未成熟な点はどのあたりですか??
パワーや紙パックの性能など確かに未知数で…
MC-PBU510Jの色々と残念な所

私は実機を使っている訳では無いのでレビュー等を読んでの雑感なんですが、ヘッドのハウジング内にホコリが溜まるとか、ブラシの隅に毛が絡まるとか、紙パックが上手く展開せず口の部分にゴミが溜まるとか、こう言うアホみたいなトラブルはパナソニックのキャニスター機では無いのですよ。つまり、パナソニックはこうしたトラブルが起きる事を知っていてキチンと対策を取っていると言う事ですね。コード式100V15Aの電力が使える場合は、ね。

それが21.6V1850mAhのコードレス機だと何故か出来なくなってしまうのです。まあ、ブラシに毛が絡まるのは別にしても、ホコリ関係に関しては筐体の基本設計をサイクロン型に合わせている為に吸気の流路が不合理な上に紙パック型だと絶対的なパワーが不足しているからですね。

まあ、この21.6V1850mAhバッテリーはダイソンのDC31クラスと同等の物ですから今時のコードレス機としては容量が小さいのですが(ダイソンV10は2600mAh)、偽サイクロン式のMC-SBU510Jは何とか回す事は出来ても片手間でこしらえたMC-PBU510Jを回し切れていません。


また、紙パックの場合はゴミが溜まると空気の流路が塞がって急激に吸引力が落ちるのですが、キャニスター機ではその対策として紙パックがおにぎり型に展開する様に設計されています。こうする事で容積に比して底面積を大きく取って可能な限り吸引力の低下を防いでいるのです。

それに比してMC-PBU510Jの場合は円筒形のスペースを斜めに切った非常に窮屈なスペースに紙パックを展開させてます。これだと流路が屈曲して大きなロスが出る上に、毛玉の様な大きなゴミを吸うと口の部分で詰まってしまいます。これらは完全に設計の欠陥ですね。手抜きですよ。

これも最初の内は良いでしょうが、使っている内にどんどんストレスが溜まって来るタイプの機械だと思います。


ですから、このイットのシリーズはサイクロン式前提のデザイン家電の類だと思って下さい。
紙パック式のMC-PBU510Jは名ばかりのオマケ商品で、売れ行きがイマイチなら無かった事になる運命だと思いますよ。

少なくとも、パナソニックが本気で紙パック式のコードレス機を作っている様には見えないですね。
私はそう思います。

ではV8かV10で検討します
ありがとうございました
言われればそうですね
あの狭い中で紙パックの優位性があるのかという話ですね

dysonのV8かV10ででも検討してみます
V10よりV8の方がよく感じてしまうナゼ(笑)

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