炊飯器その1。炊飯器は嗜好品? 炊飯器と内釜の種類や性質。

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炊飯器と内釜の種類や性質、また特殊な内釜やコーティングなど炊飯器全般について大まかなお話しをさせて頂きます。

炊飯器は嗜好品?

  1. 実は白モノ家電の中で一番選ぶのが難しいのが炊飯器です。なぜなら、数ある生活家電の中で「評価=味」なのがこれだけだからです。空気清浄機ならフィルタ性能と風量、掃除機なら吸引力とヘッドの性能、これらの数値を見れば機械の性能はある程度判断出来ますが、炊飯器には比較出来る数値が存在しません。

  2. しかも、味覚と言うのはあいまいで個人差の激しいものですから、これを基準に炊飯器の良し悪しを判断するのはとても難しい作業になります。同時に、人によって評価が分かれるために「定番」と呼ばれる商品がありません。

  3. つまり「機械の事はよく分からないけど、取り合えずコレを買っておけば安心」、これが炊飯器にはありません。ですから、皆さんはご自身の好みに合う炊飯器を自力で見つけ出さねばなりません。

  4. さらに予算の問題もあります。同じ5.5合炊の炊飯器でも安い物は5千円、高い物は10万円を越えます。単価が安いので見落とされがちなんですが、白モノ家電の中で同程度の性能で価格差が20倍以上あるのは炊飯器だけなんです。テレビやエアコンだってこんなに価格差はありません。

  5. 「でも10万円の炊飯器なら5千円のよりずっと美味しいのでしょう?」普通はこう考えますよね?実はこれが大きな落とし穴なんです。

  6. 一般家電で20倍価格差があれば非常に高性能の物になるのですが、炊飯器に限っては必ずしもそうとは限りません。2台の炊飯器で炊き比べをして、100人でマスクテストすれば必ず何人かは安い炊飯器のご飯の方が美味いと感じる人が出てくるでしょう。

  7. 大量の商品、あいまい過ぎる基準、大き過ぎる価格差、こんな中で一台を選ぼうとすると、必ず出て来るのがオカルト要素です。高いから、高価な内釜を使っているから、特殊な機能があるから、「~だから美味いに違いない」と言う思い込みですね。また、メーカーの狙い所もその辺りになります。

  8. 残念ながら私はエクソシストではありませんので、思い込みの悪魔を退治する事は出来ません(笑)

  9. そこで、良い買い物をする為に少しだけ科学の力を借りましょう。まずは炊飯器の種類と特徴のお勉強からです。

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炊飯器の種類

始めに

  1. 現在、炊飯器には加熱方式で分けると、マイコン、IH、圧力IH、ガス炊飯器の4種類あります。

  2. 電気炊飯器は加熱方式は3種類ですが、この上に特殊な内釜を使った高級グレードのプレミアクラスの炊飯器があります。全体で見ると大まかに7つのグレード、あるいは種類に分けられます。

  3. ガス炊飯器は加熱方式は1つですが、追加機能で分類すると4種類に分けられます。分かりづらいので表にしてみました。ご覧下さい。

  4. 炊飯器のグレード
  5. メーカーによっては、もっと細かく分類している所もあれば、少ない所もあります。ですから、これはおおよその目安とお考え下さい。

  6. それでは各炊飯器の特徴をざっとご紹介しましょう。個々の細かい説明は次章以降で詳しく解説しますから、ここでは大まかな特徴だけ見ておいて下さい。

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マイコン炊飯器(3千~8千円)

    マイコン炊飯器
  1. マイコン炊飯器はシーズヒーター(電気ヒーター)で内釜の底を加熱して、マイコンで加熱制御する炊飯する方式です。ですから、本来はシーズヒーター炊飯器とでも呼ぶのが正しいのですが、マイコン制御が初登場した時の商品名がそのままこの方式の通称になりました。

  2. マイコン炊飯器は構造が単純でお手入れも楽で、故障が少なく電気代も安く、しかも安価な炊飯器です。世界で最も売れている炊飯器です。

  3. 反面、IH方式などと比べると熱量が低く、内釜の底しか加熱しませんから、3合以上炊くような場合は炊きムラが出やすくなります。また、保温機能は全般的に低性能ですから、保温を多用されるご家庭には不向きです。

  4. 現在では、IH炊飯器の低価格化から主に3合炊きが主力になって来ました。これは少量炊飯の場合は大きな火力は必要ありませんから、マイコン炊飯器でも充分に美味しく炊ける事に由来します。実際に2合炊き程度なら、高価なプレミア炊飯器と炊き上がりは大して違いません。そう言った点から、少人数のご家庭にお勧めの炊飯器です。

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IH炊飯器(8千円~)

    IH炊飯器
  1. IH炊飯器は底部に設置したIHコイルにより電磁波を発生させ、その電磁波で内釜の底自体を発熱させ炊飯する方式です。加熱制御はマイコンで行ってます。原理としてはIHクッキングヒーターと全く同じで、発熱するのがフライパンか内釜かの違いだけです。

  2. IH炊飯器はマイコン炊飯器より熱効率が良く、強い火力で炊飯出来ます。また、中級以上のモデルは底面以外に側面にもIHコイルを設置する事で側面からも加熱出来ます。このお陰でマイコン炊飯器より炊きムラが少なくなっています。

  3. また、IH方式は細かい温度調節が出来るため保温能力が大きく上がっています。さらに圧力IH方式と違い炊く物を選びません。五穀米だろうが玄米混じりの白米だろうが、何でも炊き上げてしまいます。

  4. 反面、マイコン炊飯器に比べると電気代がかかります。また、IH方式は電磁波を発生しますから炊飯時は離れる必要があります。

  5. 全体的に見て3人以上のご家庭、もしくは3合以上炊飯するご家庭はマイコン炊飯器よりIH炊飯器をお選びになると良いでしょう。また、保温を使われるご家庭や雑穀米がメインのご家庭も同様です。

  6. 味の傾向としては硬めでシャリ感が強いご飯が炊けます。圧力IH炊飯器との違いは炊き上がりの食感だけですから、腰のある硬めのご飯がお好きな方はこちらを選ばれると良いでしょう。

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圧力IH炊飯器(1万5千円~)

    圧力IH炊飯器
  1. 圧力IH炊飯器は加熱の方式はIH炊飯器と同じなんですが、これに圧力機能を追加して加圧調理するのが特徴です。原理は圧力鍋と同じですが、法令により1.4気圧までしか加圧出来ません。ですから圧力鍋ほどゴツくはありません。

  2. 原理は単純ですが、加圧する事で沸点を100℃以上に上げる事が出来ます。この事で高温調理と炊飯時間の短縮が可能になり、米の糊化が促進されモチモチ感と甘味がアップします。

  3. また、加圧調理しますから高地などの気圧低下の影響を受けにくいので、他の方式の炊飯器より美味しく炊き上がります。高地にお住まいの方にはこのタイプの炊飯器をお勧めします。

  4. 反面、メカニズムが複雑になりますからお手入れも面倒でトラブルも多いです。特に加圧する事によりパッキンの劣化が非常に速く、毎日炊飯される場合は2年程度でパッキン交換が必要になる場合もあります。

  5. また、加圧する事で雑穀米のように炊き上がる時間が異なる物が混ざった物は上手く炊けません。白米が溶けてしまいます。機種によって炊ける物と炊けない物がありますから注意して下さい。

  6. また、水加減も非常にシビアです。大雑把な人は他方式の方が良いでしょう(笑)

  7. 味の傾向としては柔らかめでモチモチとした食感です。ふっくらとした柔らかいご飯がお好きな方はこちらを選ばれると良いでしょう。保温等の機能はIH炊飯器と同じです。ですから炊き上がりの食感の好みでお選び下さい。

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プレミア炊飯器(4万円~)

    プレミア炊飯器
  1. プレミア炊飯器と言うのはグレードの事ですから、加熱方式はIHか圧力IH方式になります。違いはこれらの方式に高価な付加価値を付け足したのがプレミア炊飯器、もしくは高級炊飯器と呼ばれる物です。

  2. 高価な付加価値の代表的な物が高価な内釜です。炭素、土鍋、南部鉄、さらにこの夏の新型モデルでは鍛造鉄釜に削り出し釜なんてのも登場しました。これらの内釜には単体で数万円する物もあり、価格の半分が内釜代なんてのもあります。

  3. 「そんなに高価な内釜を使っているなら、さぞかし美味いご飯が炊けるのだろう」、普通そう考えますよね? で、これが一番の長所です(笑)

  4. 実はこのクラスの高級内釜は極端な性質を持った物ばかりで、それまでのIHや圧力IH炊飯器で築き上げてきたバランスや方向性を全く無視しています。中には間逆の性質を持つ物もあるのですが、メーカーはより美味しくなったと言っています。つまり、完全なダブルスタンダードなんです。

  5. どちらが嘘なのか、どちらも嘘なのかは分かりませんが、プレミア炊飯器の半分はオカルトで出来ていると思って下さい。良い悪いではなく、信じるか信じないかです。まさに信仰の対象ですね(笑)

  6. 味の傾向も機種によって大きく異なるので一概に言えません。ただ、共通しているのは電気をバカ食いするのでブレーカー落ちの心配がある事と、全体的に大きく重いです。中には8kg越える物もありますから、下手な炊飯器ラックだと入らなかったり壊れてしまいます。

  7. 買う側に環境整備と覚悟の要る炊飯器です。

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ガス炊飯器(1万円~)

    ガス炊飯器
  1. ガス炊飯器はガス火で内釜を加熱する方式、つまりガスコンロに鍋をかけるのと同じです。原理は単純なんですが、電気炊飯器との大きな違いはやはり火力です。1800℃のガス火に対して200VのIHクッキングヒーターでさえ最高800℃程度ですから、100Vの炊飯器では高々しれています。この火力の違いが炊き上がりの差になります。

  2. そんな訳ですから、出来るだけ安い出費で確実に美味しいご飯が食べたい、と言うのならガス炊飯器がお勧めになります。

  3. 反面、色々と短所もあります。オール電化のご家庭を除いたとしても、設置に一苦労します。写真で見ると小さく見えますが、実際は非常に大きく、特に背が高いので通常の炊飯器ラックには入りません。またガス管の取り回しも厄介です。

  4. さらに、ガス炊飯器メーカーはパロマとリンナイだけですから競争が少なく割高です。そのため、便利なタイマー機能が付いたモデルは2万円程度します。

  5. また、競争の少なさから開発は低調で、特に保温能力は電気炊飯器に大きく劣ります。長短両極端なのがガス炊飯器の特徴です。

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内釜の種類

始めに

  1. 炊飯器選びで頭を悩ませる物の1つがこの内釜です。種類が多い上に、どの内釜も熱伝導だの蓄熱性だの物凄く良い事しか書いていませんから、調べれば調べる程どれが良いのか分からなくなる方も多いのではないでしょうか?

  2. さらに、「内釜は重い方が美味い」だの「厚い方が美味い」だの、ネットの口コミを読んで頭を抱える方もいるかも知れません。ウチの炊飯器の内釜は薄くて軽いからダメなんじゃないか、ってね。

  3. 安心して下さい。その手の話はほとんどデマです(笑)

  4. 特に高級内釜の大半はオカルトで出来ているのです。

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内釜の素材と特性

  1. 内釜は様々な種類の金属や素材で出来ていますが、これらの物質には素材としての特性値と言うものがあります。どれだけ加工しても本来の特性から大きく逸脱する事はありませんから、素材の特性を理解すればそれを使った内釜の性質が見えて来ます。

  2. また、どんな素材にも内釜の材料としてはプラスの部分とマイナスの部分を持っています。ですがメーカー側はプラスの部分の話はしても、マイナス部分については一切語りません。この事が内釜選びを難しくしている大きな理由の1つです。

  3. ではIH、圧力IN炊飯器に求められる理想的な内釜の特性とはどんな物でしょう? ちょっと考えて見ましょう。

  4. 発熱効率IHは電磁調理器ですから、使う金属によって発熱する効率が違います。当然効率が高い炭素などの方が有利です。逆に効率の悪いアルミは不利になります。
    熱伝導率発生した熱は素早くお米に伝える方が有利です。この数字が高いなどの方が早く伝わります。逆に、数値の低い土鍋ステンレスでは不利になります。
    比熱これはちょっと難しいのですが、物の温まり易さと冷め易さの事です。温まり易く冷めにくい方が有利なのですが、残念ながらどちらか一方の性質しか選べません。温まりにくく冷めにくい物の代表がアルミです。土鍋炭素も似た特性です。逆に、などは不利になります。
    防錆性水と熱と言う、サビの温床となる環境下ですので、錆びにくいステンレスなどが有利です。
  5. これ以外にも断熱性、堅牢性なども重要な要素です。

  6. 素材ごとに比較してみるとこんな感じになります。

  7. 材質比熱(J/kg℃)熱伝導率(W/mk)
    46167
    ステンレス(ニッケルクロム鋼)47015
    アルミ900204
    419372
    234418
    炭素69123.9
    珪素(土鍋の主成分)6785
  8. 発熱効率は比較できる数値が見つからなかったのですが、おおよそ炭素>鉄≧ステンレス>(約6分の1)アルミ≧銅の順に効率が高くなります。

  9. つまり、発熱効率と熱伝導率と比熱が高く、防錆性と断熱性と堅牢性に優れている素材があれば内釜には理想的なのですが、残念ながらどの素材も一長一短があり決め手にはなりません。

  10. アルミなどは比較的バランスが良いのですが、発熱効率が悪いので単独ではIHには向きません。ですから各社とも持てる技術を投入して、性質の異なる素材を多層構造にする事で、長所を引き出し短所を補いバランスを取っている訳ですね。

  11. では次に、個々の内釜について見て行きましょう。

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アルミ釜

    アルミ釜
  1. アルミ釜は主にマイコン炊飯器で使われています。理由は上の数値を見れば一目瞭然で、マイコン炊飯器の内釜の役目はシーズヒーターで発生した熱をお米に伝えるだけですから、熱伝導率と比熱の高いアルミは理想的な素材になります。

  2. 当然、多層化する必要も内釜を厚くする必要もありません。そんな事をしたら熱効率が落ちてご飯が不味くなるだけですから(笑)

  3. また、アルミは軽量で加工が容易で安価ですから、コストの制約の厳しいマイコン炊飯器にとっては理想的な内釜になります。さらに、炊飯器の中で最も美味しいと言われるガス炊飯器も全てアルミ釜を採用しています。内釜の仕事はマイコン炊飯器と同じで、ガス火の熱を伝えるだけですから。

  4. 「内釜は重い方が美味い」だの「厚い方が美味い」だのの風聞がデマだと言うのが良くお分かり頂けると思います。そんな馬鹿みたいな理由でメーカーは内釜を作っている訳ではありません。

  5. まあ、最近はそうとも言い切れないみたいですけど(笑)

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多層釜

    多層釜
  1. 多層釜はプレミアクラス以外のIHや圧力IH炊飯器で主流の内釜です。理由は上で見て頂いた通り、IH方式では理想的な内釜の素材が存在しないからです。無いから色々と苦心してる訳ですね。

  2. 構造的には中心に発熱効率の高い鉄やステンレスを使い、内側に熱伝導率の高いアルミや銅を貼り、外側には比熱や断熱性、防錆性の高い素材を貼り合せます。

  3. こうして、それぞれの素材の長所を持ち寄って短所を補う事で、IH方式に向いた内釜に仕立てています。それだけに、張り合わせる素材のバランスが釜の良し悪しを左右します。

  4. 件のデマが広まったのは高級モデルの大半が多層釜を使っていた時代です。当然ですが、アルミより鉄やステンレスの方が素材として重く、さらに何層も張り合わせる訳ですからさらに重く厚くなる訳です。

  5. 多層釜が厚く重いのはIH方式に合わせた苦肉の策であって、内釜の性能とは無関係の話です。実際にガスで炊けば多層釜よりアルミ釜の方が美味しく炊けるでしょう。

  6. また、数年前は各メーカーは多層釜の張り合わせる枚数を競っていた時期があったのですが、プレミア炊飯器が単一素材の内釜を使うようになってからは枚数競争は無くなって来ました。「5層だから美味い」だの「8層だからさらに美味い」だの言ってたあれはどうなったのでしょうか?(笑)

  7. メーカーの言う美味しさなんぞ、その時々の流行り廃りで180度変わります。どこぞの党の公約より当てになりませんから軽々にお信じにならない事です。

  8. 炊飯器は3年一昔です。そして、昔の事は綺麗サッパリ無かった事になる、メーカーに取ってとても都合の良い世界なんです(笑)

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炭素釜

    本炭釜
  1. プレミア炊飯器の先鞭になったのが、この三菱の炭素釜です。炭素と言うのはIH方式の内釜としては素材の適正値は高いのですが、加工の困難さと強度の問題から無視されて来ました。

  2. それを、炭素の塊から内釜を削り出すと言うコストを度外視したやり方で実用化した訳です。これだけで並の炊飯器が一台買える価格です。

  3. 炭素の特性は発熱効率と比熱が高く、逆に熱伝導率が低いですからガス火にかけた時の土鍋に似ています。もっとも、ガスとIHでは火力が違いますから、性質が似ていると言うだけで土鍋の炊き上がりになる訳ではありません。

  4. 炊き上がりの傾向としては硬めに炊き上がると言う感想が多いです。ただ、これは炭素釜の特性なのかIH方式の特徴なのかはハッキリした事は分かりませんが、炭素釜の発熱効率の良さが反映している事は間違いないでしょう。

  5. この内釜は炊飯に限れば優れた性質を持っていますが、問題は強度です。炭素と言うのは鉛筆の芯と同じで非常に脆く、ちょっとぶつけると簡単に欠けてしまいます。床に落としたら割れてしまったなんて話も聞きます。

  6. 高価な上に、とても取り扱いの難しい内釜です。

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鉄釜

    南部鉄釜
  1. 鉄釜を最初に採用したのは特殊鋼で有名な日立ですが、象印も南部鉄を使った鉄釜を採用するなど徐々に広がりを見せ始めています。この業界はマネされてナンボの世界ですから、単一素材の釜の中では一歩リードしています。

  2. 鉄の特性値の長所は発熱効率の高さですが、他の項目でも極端な欠点を持たないのも特徴です。特に優れてはいないが、大きく足を引っ張る要素も無い。素財としての鉄の汎用性の高さが、内釜の世界でもそのまま反映されています。

  3. 炊き上がりの傾向はこれと言った特徴はありません。鉄釜の特徴と言うよりもメーカー毎の違いや圧力IHの特徴が反映しています。ですから鉄釜自体に過度な期待をすると拍子抜けします。炭素釜や土鍋釜は良くも悪くも特徴がありますが鉄釜にはありません。逆に、中庸な物がお望みなら悪い選択ではありません。

  4. 鉄は色々な加工が可能なのでメーカーにとっては良い素材なんですが、問題は使う側です。何と言っても重いです。内釜だけで2kg近くあります。お店で持って頂けると分かりますが、本当に重いです。

  5. 田舎の両親に美味いご飯を食べさせてやりたい、なんて思って鉄釜の炊飯器を送ったりしたらタチの悪い嫌がらせになります(笑)

  6. 毎日お手入れされるのは奥様方でしょうから、お買いになる前に必ずお店で重さを確認して下さい。でないと後で後悔する事になります。

  7. もっとも、旦那さんがお手入れするなら絶好の機会です。鉄釜を買って、日頃の憂さを晴らしましょう(笑)

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土鍋釜

    土鍋釜
  1. 土鍋釜は売り上げで象印やパナソニックに押されてきたタイガーが、起死回生を図って採用したかなりギャンブル性の高い内釜です。

  2. と言うのも、土鍋は比熱こそ高いのですが熱伝導率が極端に低く、またそのままではIH方式では発熱しませんから、別途発熱材も必要になります。さらに土鍋は焼き物ですから、出来上がりサイズのばらつきや変形もあります。

  3. 常識的に考えて、土鍋は量産型の電気炊飯器の内釜には全く向いてない素材だった訳ですね。

  4. タイガーの開発陣は相当ご苦労されたと思います。ただ一つラッキーだったのはコストの制約が緩かった事でしょうか。これで安く作れ、なんて命令されてたら技術者全員、胃に穴が開いたと思います。

  5. 結局、外側を銀でコートする事で発熱材とし、3回焼き締める事でばらつきを無くして土鍋は完成しましたが、これでやっとスタートラインに立っただけです。一番の難題は土鍋IH釜の火力制御です。

  6. 土鍋は比熱が高く熱伝導率が極端に低いですから、加熱を始めてからお米に熱が伝わるまでにタイムラグがあります。また、一旦熱くなると加熱を止めても簡単に熱は下がらず、余熱だけでどんどん熱が加わってしまいますから火力制御は非常に難しくなります。

  7. 実際はこれに気温の変化や炊く合数、あるいは玄米や雑穀米などの違いを含めた順列組み合わせになりますから、炊飯メニューのプログラミングだけで気が遠くなる作業になる訳ですね。私だったら逃げ出したくなる様な作業です(笑)

  8. タイガーの技術者の皆さんは試食だけで7tの米を食べたみたいですから、苦労の程は想像するに難くありません。ご飯を見るのも嫌になったでしょうね。

  9. さて、開発陣が苦労したから美味しいご飯が炊けるかと言うと、そう簡単に行かないのが電気炊飯器の難しい所です。努力が評価されるのは小学校までで、大人の世界は結果が全てです。

  10. この土鍋釜、ナチュラルにおこげが出来ますから硬めのご飯がお好きな方には評価が高いですが、そうでない方には厳しい評価をされています。また、炊き上がりに少しムラがあるみたいで、その点を指摘する声もありました。

  11. この辺りを見ると加熱制御はまだまだ改善の余地があると思います。

  12. ハードルの高い作業ですが、開発陣の皆さんには頑張って欲しいですね。

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特殊コーティング

  1. 特殊コーティングは内釜の種類とは直接関係ありませんが、内釜の性能の1つとされていますからついでにお話して置きます。

  2. 内釜にはご飯がくっつかないようにテフロンの様なフッ素樹脂コーティングがされていますが、このフッ素樹脂は傷つきやすいだけでなく、熱に弱く、しかも極端に熱伝導率が悪いので調理器具には全く向かない性質を持っています。ですから、プロの料理人は鉄や銅などのムクの鍋やフライパンを使う訳ですね。

  3. 美味しいご飯を炊きたいならフッ素樹脂コーティングを止めれば良いのですが、そうするとご飯が焦げ付いたりしてお手入れが面倒になり奥様方に嫌われます。

  4. 奥様方に嫌われると炊飯器が売れなくなりますから、ご飯が不味くなるのを承知でフッ素樹脂コーティングをしている訳です。まあ、メーカーなんてそんなもんです(笑)

  5. そこで、折衷案としてフッ素樹脂に熱伝導率の良い素材を混ぜる事で、多少なりとも熱伝導率の悪さを改善しようと言うのが内釜の特殊コーティングです。

  6. 流れとしてはこんな感じなのですが、問題はその効果のほどです。フッ素樹脂コーティングは只でさえ剥がれやすい所へ、さらに混ぜ物をする訳ですから下手を打つと非常に剥がれやすくなります。一時パナソニックのダイアモンドコートが数ヶ月で剥がれる事故が続出しましたが、製造過程で何かミスがあったのでしょう。

  7. 剥がれにくいコーティングにするためには混ぜ物の量は少なくするしかありません。そして、混ぜ物の量を減らせば大きな改善には繋がりません。結局、この手の特殊コーティングはやらないよりはマシという程度の効果しか期待出来ないと思います。

  8. オカルトとは言いませんが、机上の空論とか単なる数字遊びと言う方が正しいかもしれません。特殊コーティングがご飯の美味しさに占める割合は機械で計測しても数値化出来ない程度でしょう。

  9. 特殊コーティングを気にするくらいなら、内釜の保証期間を気にする方がよほど理に適っている思いますよ(笑)

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炊飯器その2。タイプ別のチェックポイント(マイコン、IH、圧力IH編)へ進む
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コメント

初めまして!
初めまして。
電子ジャーが壊れちゃいまして、色々と調べているウチにお邪魔しちゃいました。
ありがとうございました。
大変勉強になりましたぁ^^
Re: それはお困りだったでしょう
今、炊飯器の記事はリニューアル中なので、どれだけお役に立てたかは分かりませんが
少しでもお役に立てたのなら幸いです。
ブログ拝見しましたが、グッズ系のブログなら私よりずっと先輩ではないですか。
私の方こそ勉強させて頂きます。ただ、コスプレは無理ですが(笑)
釜の厚さについて
初めまして

今回炊飯器を購入予定のため、色々なサイトを見て回っていましたが
こちらのブログがとても参考になりました。
おかげさまで2つまでに絞れることができました。、

危惧していることがあり、どちらを購入するか悩んでいます。
そこで質問があるのですが、詳しく書きますと

現在「NP-BB10」か「NP-BT10」のどちらかを買う予定です。

釜の厚さが
NP-BB10:1.7mm
NP-BT10:2.2mm
と0.5mm違い

薄すぎると変形しやすい、寿命が短いなど聞いた事があります。
そういう危惧が無ければBB10を買うのですが、どうなんでしょうか?

りぺ屋さん、回答よろしくお願いします。
ふむ。

「どの内釜が一番美味いのか」なんて質問はよくあるのですが、どの内釜が物理的に長持ちするかなんて質問は初めてですね(笑) では簡単にお答えしましょう。


通常、内釜が駄目になるのは変形等ではなくコーティングの剥がれによるものですね。確かにマイコン式のアルミ釜なんて薄いのですが、円筒状に成形されていますから側面をテーブルの角にでもぶつけない限り簡単には変形しませんし、多少凹みが出来たところで大した影響はありません。

それにBB10もBT10も圧力IHですから、内釜の心材は丈夫な鉄かステンレスで出来ています。しかもどちらも羽釜ですので通常の寸胴型の内釜より物理的な強度は高いです。この釜はちょっとぶつけた位では簡単に変形しないと思いますね。

まあ、夫婦喧嘩の際に奥様が得物にお使いになると言うのなら別ですが、通常の範囲でお使いになる限りは変形等の心配は無いでしょう(笑)

ですからお好みの方をお選びになると良いと思いますよ。

なるほど
回答ありがとうございます

丈夫な素材で作られているようで安心しました。

あとは延長保証の内容を店ごとに調べて買うだけですが、
炊飯器選びよりも時間がかかりそうです^^;
No title
こんにちは。

炊飯器は3台目ですが初めて選択に困りお邪魔しました。

前の2台は量販店で適当に購入した感じでロクに説明も聞かず、超音波で価格が高いか

ら良さそうてな具合でいい加減だったと思います。

今は夫婦2人ぐらしで3合〜3..5合炊きに変えようとネットで調べ始めたところで

なかなか絞れなかったのですが、やっと疑問が解けてほっとしました。

とても勉強になり嬉しかったです。

ありがとうございました。
お役に立てたのなら幸いです

大手国内メーカーの炊飯器なら地獄の様にマズい物も極楽の様にウマい物もありませんが、ちょっとした差があるのもまた事実です。ただ、そのわすかな差がとんでもない金額差になるのが問題ですが(笑)

家電の中で「高いから良い」と一番言えないのが炊飯器なので選択はとても難しいのですが、少しでもお力になれたのなら幸いです。

また何かご不明な点がおありでしたら何でもご質問下さい。
私に答えられる範囲でお答えしますよ。

胚芽米
4年ほど前に通販生活で買った鳥取三洋の炊飯器がこわれました。
おねば!?があふれ出し、毎回掃除が大変です。
おそらくパッキンがダメになったのではと、代理店にいわれましたが、
まだ4年の使用なのでとても残念です。
圧力はパッキンの痛みが早いそうです。ちなみにパッキンだけの部品は交換できず、
3万円ほどかかって、直る保証はないそうです。

で、ご相談させてください。
最近、美鮮を買い、精米も始めましたが、栄養面を考え胚芽精米にしています。
胚芽精米や分づき米を美味しく炊ける炊飯器があれば教えてください。
ちなみに炊き上がりは固めが好きなことが判明し、鳥取三洋の炊飯器はあまり好みではありませんでした、
ただ、圧力をしない場合、炊飯時間は長くなりますか?
浸水時間も関係ありますか??
ご存知な範囲で教えてください。
ふむ

色々と厄介な内容を含んでいますので順を追って見て行きましょう。

まず最初に、代理店に相談されたそうですがこれは通販生活のサポートと考えて良いのですかね? だとしたら一度パナソニックのサポートに相談してみて下さい。三洋はパナソニックに吸収合併されましたから、旧三洋の商品のサポートはパナソニックが引き継いでいます。んで、型番と症状を話した上で(但し、通販生活のサポートの話は隠しておいて)パナソニックが修理に応じたなら、そのまま修理に出せば解決です。

言いたくないですが、パッキンが悪くなっただけならパッキンを交換すれば問題は片付きますし、その交換費用に3万円もかかる筈がありません。その代理店なる所が言いたいのは「修理の様な金にならない作業はお断りだから、さっさと諦めて新しい炊飯器を買え」と言う事です。

型番から修理は通販生活を通してくれと言われたら素直に諦めてお話の冒頭に戻りましょう(笑)


で、ご相談の件なんですけど何度か似た様なご相談を受ける度に同じ答えをお返ししていますが、残念ながらそんな炊飯器はありません。炊飯器は白米を美味しく炊くためにしのぎを削って開発された機械であって、それ以外の事柄についてはオマケ程度の能力しか持っていません。

玄米、雑穀米、金芽米、胚芽米、分つき米、どれを取っても白米とは熱が通る時間は微妙に異なりますし、さらにこれを独自の配合で混ぜられたりすればその最適値は順列組合せで膨大な物になってしまいます。実際はどれも同じお米ですから致命的な差にはならないのですが、今の炊飯器はそのギリギリのラインで調整されて出荷されています。

ですから、胚芽米や分つき米を炊ける炊飯器は沢山ありますが、それを特別に「美味しく炊ける」物なんぞ最初からこの世に存在していません。それはsenaoto-mamaさんの心の中にだけ存在する物ですね。STAP細胞と同じです(笑)


それ以前に、胚芽米や分つき米は何でどう炊いても不味い物ですよ。ですから千年以上昔からご先祖様方はお米を精米して食べて来たのですね。お気持ちは良く分かりますが、健康のために胚芽米や分つき米を食べると言うのであればその不味さに慣れるしかありません。よく言われる様に、最初は7分つきから始めて徐々に精米度を落として行くやり方ですね。これで慣らして行くしかありません。

胚芽米や分つき米が不味いのは健康になる為の対価だとお考え下さい。
対価を支払わずに健康だけをネコババしようとしてもダメですよ(笑)


現実的な対応としては胚芽米コースを持った炊飯器をお買いになって、水加減や浸水時間を工夫してなるべくお口に合う炊き方を見つけるしか方法はありません。適正な浸水時間に関しては人によって言ってる事が違いますからご自身で試行錯誤して決めるしかありません(笑)

硬めがお好みならIH炊飯器の方が向いていますし、圧力IHよりもIHの方が玄米や雑穀米を炊くのに向いています。炊飯時間に関してはIHも圧力IHも大差ありません。最近の圧力IHは時短よりも炊き上がりを重視していますから炊飯に1時間以上かかる事も珍しくありません。

具体的な機種についてはこれと言う物がありません。胚芽米や分つき米に関しては炊飯器の能力よりも炊く人の工夫の度合いが大きく物を言って来ます。ですから、実際に胚芽米や分つき米を食べてらっしゃる皆さんの意見を参考にされた方が良いと思いますね。

私は以前家で雑穀米を出されて食べた事がありますが、あれは無理でしたね。あんな鳥のエサみたいな物を食べ続けなければならないのなら、それこそ若死にした方がマシです(笑)



そんな訳で、残念ながらあまりお役には立てませんでしたが、今のところ胚芽米や分つき米を食べると言うのはこうした苦労が付き纏う物なんで諦めるしかありませんね。将来、もっと需要が増えれば専用機が出るかもしれませんが、今の様子を見る限りかなり先の話になるでしょう。

面倒な話でしょうが、美味い物を腹一杯飯を食って健康になろうなんて厚かましい事を考えているのですから、相応の苦労は買ってでも引き受けないとダメですよ(笑)

ありがとうございます
ありがとうございました。
リペ屋さんのおっしゃるとおり、肝心なことを忘れていました。
そもそも炊飯器に、玄米や分づき米コースがあるので胚芽米コースもあるのなら…と思ってしまってました。そしてそのコースで炊いたからと言って美味しく炊けてるか?といえばよくわかりません。
胚芽米は白米より濃厚な気がして美味しく食べていますが(あくまでも私の気です)、原点に返って、考えてみます。
パナソニックのHBかHXシリーズ、三菱のVVかVXシリーズ・・・迷います。
そうなんですよ

多くの皆さんはご自分の感覚を「普通」だとお考えなんですが、異性の趣味や服の趣味や料理の味付けなんかで趣味が一致する事の方が少ないですよね?

ご飯の炊き上がりに関しても同じで、メーカーは最大公約数的に美味しいとされる物を目指しますがそれがsenaoto-mamaさんのお口に合うとは限りません。例えば鳥取三洋の炊飯器はコンディションが良ければ中古でもプレミアが付くほど熱狂的なファンがいるのですが、必ずしもsenaoto-mamaさんのお口には合っていないと言うのがその典型的な例になります。

何だか禅問答の様な話で申し訳ないのですが、実際にそうなんだからもうどうしようもありません(笑)


んで、機種の話なんですが、どれがsenaoto-mamaさんのお口に合うのかは私には分かりませんが、パナソニックと三菱なら三菱の方が硬めに炊き上がります。鳥取三洋のおどり炊きから三菱だと対極に近いですね。完全な対極だと炭素窯になります。そこをどう判断されるかでしょうね。

パナソニックだともう少しマイルドに炊き上がりますが、IHですから今よりはすっと硬めな炊き上がりになります。分つき米は精米度を落として行くだけ硬くなりますので安全策を取るならパナソニックを選んで、パナソニックよりももっと硬めが良いとなったら次に買い替える際に三菱を選ぶと言うのも手ですね。

残念ながら、胚芽米や分つき米の試食と言うのが存在しませんから想像での話ですけど(笑)


色々と検索かけて見ましたが、参考になりそうな記事が見当たりませんのでどちらが良いとは言えないです。残念ながら、胚芽米や分つき米を食べてらっしゃる方と言うのはそれだけ少ないと言う事ですし、美味しく炊けた胚芽米や分つき米がどんな物なのか正確に掴んでいる方はさらに少ないと思います。

やはり基準が曖昧な物でいきなりベストを引くのは難しいですねぇ。どうアプローチしても手探りになってしまいます。ここは後に続く皆さんのためにsenaoto-mamaさんに人柱になって頂くしかありませんね(笑)


まあ、パナソニックと三菱の二択として、どちらかが大アタリでどちらかが大ハズレと言う事じゃありませんし、次にお買いになる炊飯器を一生使い続けなければならない訳でもありません。煮詰めて考えれば答えが出るタイプの話じゃありませんから、senaoto-mamaさんの勘を頼りにお選びになる方が良いかもしれません。

何と言っても、世の中で一番鋭いのが御婦人方の勘ですからねー。それに比べれば男の知恵なんて高々知れています。

知恵しか出せない私にはこのぐらいが精一杯ですね(笑)

3合炊き
いきなりの質問申し訳ありません。

3合炊きの炊飯器を
購入しようと思うのですが
性格上悩みだすときりがなくて
どんどん悩んでしまいます。

もしよろしければ
おすすめの3合炊き炊飯器を
教えて頂けませんか?

宜しくお願いします。
あのね

本当に悩んでいる人の口からはそんな間抜けなセリフは出て来ないですよ。あなたはまだ入り口に立っているだけで、しかも悩みだすとキリが無いのではなく単に悩むのがイヤなだけですね。


私は本当に困っている皆さんにはいくらでも助け舟を出しますが、物事を他人に丸投げしようとするズボラな人間を助けて回るほど暇ではありません。

自分で考えるのが嫌だったら、量販店の店員に聞いて下さい。
あなたの代わりに全部考えてくれるでしょう。

No title
このページは大変面白く参考になります。
美味しい玄米食を食べたいということで3~3.5合炊きでは最高額機種の炊飯器を買いました。
でも圧力鍋炊飯(家はプロパンガス)には敵いませんね。
ご飯の味が全然違います。
圧力鍋で炊くとご飯の旨みがしっかり出、冷めても美味しいのです。
いわゆる旅館の据え膳ご飯に近い味です。
No title
通販番組を見ても商品の優れた点しか説明しないし、商品ナビゲータの『美味しい・美味しい・美味しい』の決まり文句の連呼でうんざりしますね。
また女房がなぜかこれが大好きなんで嫌でも見させられるんですね。
このサイトは製品を辛口に評価しているので大いに参考になりました。
No title
アサヒ軽金属のゼロ活力鍋とタイガーの本土鍋3.5合炊きプレミアム『ザ・炊きたて』をいつも炊き比べています。
ゼロ活力鍋は玄米独特の香ばしさで炊きあがります。
タイガーの本土鍋3.5合炊きプレミアム『ザ・炊きたて』はまあ炊飯器としては普通なんでしょうが特に美味しくも香ばしくもありません。
まとめてレスしますけど

まあね、ガスと電気炊飯器を比較するのはパワーの点で3ナンバー車と軽自動車を比較するのと同じですから、電気の方が圧倒的に分が悪くなります。

日本の電気炊飯器は中国人の富裕層が爆買いするほど美味しいのですが、それは比較の対象が同じ電気炊飯器ならばと言う条件が付きます。いくらターボ付きの軽自動車が早いと言っても、3ナンバー車にアクセルベタ踏みされてら簡単に置いて行かれます。それと同じですね。ガスと電気じゃカテゴリーが違うのですよ。

てな事を事前にご承知の上でお買いになれば大して腹も立たないのでしょうけど、やれ土鍋の味だかまどの味だと煽られたのを真に受けて買っちゃうと、後になって血圧を上げる事になります(笑)


メーカーも小売りも商売ですからまるで地上の楽園みたいな話ばかりしますが、古今東西、その手の話が本当に楽園であった試しがありませんからね(笑)

ウチは別に辛口を気取っている訳では無くて、メーカーや小売りがハチミツ漬けの砂糖菓子みたいな話ばかりするので皆さんがニュートラルに判断出来る様にバランスを取るために書いています。ですからその商品の良い点を知りたければメーカーのHPへ、悪い点を知りたいならウチへお越しになれば良い訳ですね(笑)


まあ、土鍋釜はアレでしたけど、幸いにもプロパンガスがお使いになれる環境ですから圧力鍋がお使いに慣れますしね。電気炊飯器に比べるとちょいと面倒な事もあるでしょうが、軽自動車じゃなく高級車を乗り回していると思えばお安いもんですよ(笑)

圧力鍋で美味しいご飯をお食べになって下さい。

No title
あのね

本当に悩んでいる人の口からはそんな間抜けなセリフは出て来ないですよ
>あのね。文章から主の薄っぺらいくせに傲慢な性格が浮き彫りになりそうですね
何様だよと。自尊心が高い割に言葉遣いを知らない人というのは総じて
中身がなくとも自意識高い傾向で、
つまらんやつだなと思うだけですが

まあまあ(笑)

あの手の罵倒系のコメントと言うのは純粋に私に向けられたのではなく、書き手の知る特定の人間に向けられた苛立ちを私に向けて発散しているだけですよ。多くの場合、父親とか兄とか上司とか「リペ屋」的な人間に対する反感がああした直情的なコメントなるのですね。だから自家中毒を起こしているでしょ。

平たく言うと一種の八つ当たりなんですけど、ある種の近親憎悪を引き起こすトリガーがりぺ屋と言うキャラクターの中にあると言う事です。それに反応した訳ですね。

それにりぺ屋が傲慢なのはその通りですよ。

だって、そんな風にキャラメイクしてありますから(笑)


りぺ屋は傲慢で尊大なキャラクターに作ってありますが、それは主に困ったちゃん対策からですね。りぺ屋にからむと理詰めで三倍返しされるのではないか、と言う強いプレッシャーを困ったちゃんにかけるためです。困ったちゃんって打たれ弱い人が多いですからね、自分以上に尊大な自我を前にすると萎縮しちゃうのですよ。で、結局は捨て台詞を吐いて逃げ出すしかなくなります。それはりぺ屋の中の人に取っては予定通りの反応なんです。

そんな訳ですから、りぺ屋には反応したら負けなんですよ。りぺ屋と言うのはそうしたキャラクターに作ってあります。


それに、りぺ屋の中の人はりぺ屋ほど尊大でも傲慢でも無い優しい人ですよ(笑)

但し、りぺ屋よりずっとタチが悪いですけどね(笑)



と言う事で、お望み通りコメントの方は消しておきますね。

助かりました
約8年前に購入した三洋の炊飯器のダイヤルがたまに接触不良を起こすので、壊れる前に新しいのを買う予定で各機能の特徴がまとまったサイトを探していました。

日立が気になってまして迷っていましたが、吹っ切れました。

今回は、日立を買ってみようと思います。

大変有益なブログを公開して頂き、ありがとうございました。
日立が壊れたら、またお邪魔したいと思いますwww
標高200m
10年程使用のIH炊飯器が悪くなったので、買い替えを考えております。
そこで、このページにたどり着きました。
大変為になる情報を頂きありがとうございます。
新規の購入もIH炊飯器を考えていますが、圧力ありとなしで迷っています。
都内ですが、標高200m帯に在住しております。
ずばりお勧めはどちらになりますでしょうか?
高原地帯ではないので、大差なしでしょうか?
以上、よろしくお願い致します。
りぺ屋様
はじめまして、こんにちは。

自分も炊飯器の買い替えで悩んだ末にこちらに辿り着いたのですが、いまいち分かりづらいメーカーのアピールポイントを、効果や機能を分かりやすく解説されていて、とても参考になっています!
そこで最終的な判断で、お知恵をお借りしたいのでよろしくお願いします!

りぺ屋さんもお忙しいかと思われますので、簡潔に質問させて頂きますと、
年配の両親の炊飯器(象印)がそろそろ寿命でして、今回の買い替えに至るわけですが、象印を使っていた事もありますので、今回も象印にしようと考えています。

候補としましてはNP-YS10ですが、センサーの数や釜の形状を考えるとNP-WB10も気になるのですが、果たしてそこまで炊き上がりの違いが出るものかと躊躇しております。

NP-YS10は操作ボタンや液晶が大きく、「やわらかごはん」などのメニューもあり、年配者にはこちらが向いてるような気もしますが(^^;

よろしくお願いいたします。

宜しくお願い致します
りぺ屋さん こんにちは。
たびたび申し訳ありませんが宜しくお願いします。

あれからhpをもっと読んで価格コム等も調べています。
父は歯が少ないので柔らかいご飯が食べたいそうです。
お米はだいたいコシヒカリです。

そうすると象印のih圧力が1番いいのかな?と考えはじめました。
(母に使いこなせるかですが)

パッキンの交換のことを考えてお高いものより
寿命になったら買い替えも視野に入れたとき、以前、オススメされていた
象印のNP-BB10とNP-BC10がまだ3万弱で購入できるのです。

他にももしアイディア。。他の商品、メーカー、あるいは マイコン式やIHでやわらかめに炊けるという商品がもしありましたら教えて頂きたくお願い申しあげます。

私もこのサイトに来るまで高級ラインなら美味しいのかと思っていました。
内釜のお話とかびっくりでした。
炊飯器のあれこれを読んで大変勉強させていただいております。

加えて余談ですが、そろそろ15年も使っていたふつうの我が家の炊飯器も買い換えたく
なりました。なんとか今でも普通に食べられているのは玄米を購入して
炊くたびに精米しているからかな~と気づきました。
これからも勉強させていただきます。どうぞ宜しくお願い致します。
Re: 標高200m

標高200mと言えば低地ではありませんが高地と呼ぶのも無理がありますね。都市部だと高台と呼ぶのがふさわしいですかね。


で、標高と気圧の関係は頭が痛くなるような計算式があるのですが、気温20℃で標高0mで1気圧1023hPaだとすると、同標高200mだと989hPaになります。これが1000mだと903hPa、2000mだと807hPaまで下がりますから、このぐらいになると大きな影響が出て来ます。

肝心の水の沸点は気温20℃で標高0mで100℃とすると標高200mだと99.35℃ですね。これが1000mだと96.8℃、2000mだと93.8℃ですからこれだけ違うと圧力IHは厳しくなります。


まあ、そんな訳ですから標高200mの環境下では炊飯器に与える影響は殆ど誤差程度と考えて差し支えないと思います。

安心してお好みの炊飯器をお選びになって下さい(笑)

NP-YS10とNP-WB10

新型の普及版か型落ちの豪華版かと言うのは炊飯器に限らず悩ましい選択になりますね。一番良いのは普及機の型落ちがお買い得なんですけど、既に売り切ってます。皆さん抜け目ないですね(笑)

NP-YS10は出たばかりでかなり割高ですので買い時ではないのですが、それでも型落ちのNP-WB10より1万円も安くなります。これでNP-YS10がお安くなってNP-WB10との価格差が2万円を超えればバッサリと切り捨てられるのですが、どうせ割高な買物をするならもう少し色を付けて一つ上の商品を…と言う所ですかね。簡単に答えが出せるタイプの話ではないので悩ましい所です。

NP-YS10とNP-WB10はグレードが1つ違いますし年式も1年違うのですが、基幹部分を共有する兄弟機と思って良いでしょう。内釜とかセンサーの数とかに違いはありますが、内釜にデカい羽根を付けるとご飯が劇的に美味しくなるのなら、今頃日本中の高級炊飯器は羽根付きになっていたでしょう(笑)

センサーについても同じですね。炊くと言うのは煮るとか焼くとかと違って、調理時間の立ち上がりに大半の火力を投入します。炊飯時間の半分近くは蒸らしの工程、つまり余熱で調理しますからセンサーを増やす意味ってあまりありません。後になって火力が足りなかった事が分かったとしても追い炊きする訳にはいかないからですね。まあ、これは値段を釣り上げる方便くらいに思っておいた方が良いでしょうね(笑)

操作系も大した違いはありません。ああ言うのはボタンや表示の大きさもありますが、NP-WB10にはバックライトが付いていますからね。環境によったらこちらの方が見やすいでしょう。ご飯の味に大した違いは無くとも、こう言う所に価格差は現れて来ます(笑)


そんな訳ですから両者の炊き上がりに大した差はありません。が、全く無い訳でもありません。このわずかな違いにどれだけお金を払えるかと言うのが選択の決め手になります。


NP-WB10の上には例の南部鉄釜しかありませんから、実質的にこれが象印の最高の炊飯器になるでしょう。口コミでも非常に評判の良い炊飯器ですが、かなりお高いのが難点です。

NP-YS10は発売直後で評価はありませんが、このグレードの炊飯器はコスパが高くて人気の商品です。ランク的には中の上辺りですかね。炊飯器に大金を出したくはないが並ってのも嫌だ、なーんて皆さんがお選びになりますね。ちょっと値を下げるとあっという間に無くなるのが難点です(笑)


今は時期的に両者の価格差が小さいのでどちらを選ぶのもアリだと思いますよ。NP-WB10はトータルでは優越していますが1万円高く、NP-YS10は若干劣る部分もありますが1万円安いです。名を取ってNP-WB10か、実を取ってNP-YS10かと言う所ですかねぇ。価格差が1万円だけに実に悩ましいですね。

見栄を張るなら南部鉄釜なんですが、ああ言うのは爆買いの中国人に任せましょう。実に彼ら向きの商品ですから(笑)


まあ、そんな訳ですから最終的にはお財布との相談になりますね。お財布に余力があるのならNP-WB10を選んだ方が間違いないと思いますが、無理して買って送ってもNP-YS10との味の違いなんぞ分からないと言うジレンマがあります(笑)

後は諭吉さんとよく相談なさって下さい(笑)

お待たせした様ですみません

ちょっと急な出張が入ってお返事するのが遅くなってしまいました。一応、今日全てのご質問にお答えするつもりで原稿は用意したありましたから、まずはそちらをご覧下さい。

                       ★

昨今の炊飯器が圧力式中心に推移しているのは消費者の好みが柔らかいご飯に移行しているからなんですが、その一因が高齢化社会にあると言われています。そう言う意味では圧力IHをお選びになるのが王道の選択と言えるでしょうね。

高級炊飯器は色々と多機能化していますが、3万円程度の圧力IHだとスタンダードな機能のみですので操作に困る事は無いと思います。手入れに関しては内蓋に付属している部品が増えますのでマイコンやIHよりも面倒になりますが、これも高級炊飯器ほど複雑なデザインになっていないので手に余る程ではありません。ちょいと面倒臭くなるだけですね(笑)

パッキン交換の時期に関しては使用頻度と機種によりますので一概には言えませんが、ご飯が不味くなってきたらサポートに問い合わせる、と言う感じになります。が、大半のご家庭は圧力IHにパッキン交換が必要な事を御存じないみたいで、そのまま壊れるまでお使いになるケースが大半ですね。まあ、人の口なんてそんなもんですよ(笑)


んで、予算3万円程度で象印からの移行となると同じ象印の圧力IH炊飯器NP-NI10辺りが良いと思いますね。2014年モデルですけど。

http://www.amazon.co.jp/%E8%B1%A1%E5%8D%B0-%E5%9C%A7%E5%8A%9BIH%E7%82%8A%E9%A3%AF%E5%99%A8-5-5%E5%90%88-%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%B3-NP-NI10-XT/dp/B00L7CN0PW/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1444365816&sr=8-1&keywords=%E6%A5%B5%E3%82%81%E7%82%8A%E3%81%8D+np-ni10

同じく2014年モデルですが一つ上のグレードになるNP-BC10も3万円強で入手可能ですね。

http://www.amazon.co.jp/%E8%B1%A1%E5%8D%B0%E3%83%9E%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%93%E3%83%B3-ZOJIRUSHI-NP-BC10-TA-%E5%9C%A7%E5%8A%9BIH%E7%82%8A%E9%A3%AF%E5%99%A85-5%E5%90%88-%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%B3/dp/B00L7CMVES/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1444546919&sr=8-1&keywords=NP-BC10


もしくは2013年モデルのNP-BB10なんてのもあります。こちらはNP-BC10より1年古い同グレードの商品ですが、古い分だけ実売価格お安くなっています。当然ですがお買い得感はこちらの方が高くなります。

http://www.amazon.co.jp/%E8%B1%A1%E5%8D%B0-%E7%82%8A%E9%A3%AF%E5%99%A8-%E5%9C%A7%E5%8A%9BIH%E5%BC%8F-5-5%E5%90%88-NP-BB10-TA/dp/B00DVZS2QU/ref=sr_1_3?m=AN1VRQENFRJN5&s=kitchen&ie=UTF8&qid=1444366277&sr=1-3

NP-BC、BB10の方が作りはしっかりしていますが、炊き上がりに関しては割と賛否両論があります(笑)
これは客層の違いと言うか、新しい炊飯器に対する期待値の違いから来る物でしょうけど、値段が高い分お買いになった皆さんの評価はシビアになるからですね。もっと値段が高い商品はさらにシビアになります(笑)


まあ、IH炊飯器に比べると圧力IH炊飯器は面倒事が増えるのですが、柔らか目のご飯がお好みなら圧力IHの方がお口に合うと思います。また、同じ象印なら操作系の作りは同じですのでお母様も馴染みやすいと思います。ウチの婆さんも80越えていますが、新しい事は覚えにくくとも家事に関する事柄と言うのは割としっかりしていますからそれほど心配なさらなくても良いと思いますよ。母は強しです(笑)

お母様が手に余る部分があったらけいさんがフォローして教えてあげて下さい。
母親は食い物に関する事はすぐに覚える生き物ですから(笑)

                       ★

と言うのが私の答えです。けいさんのお考えとほとんど同じですね(笑)

まあ、別のメーカーの物でも構わないのですが、高齢者が扱うとなるとなるべく同じメーカーの物を選んだ方が混乱は少なくて済みますね。各メーカーのUI部分はそれぞれちょっとした癖を持っていますから、若い皆さんは平気でも高齢者の皆さんにはつまずく原因にもなりますからね。

上の3つはどれをお選びになっても大した違いはありません。ですから、後はお財布やお母様の好みの問題ですね。その辺りは私には分かりませんから、けいさんがご判断下さい。

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ありがとうございます
りぺ屋さん こんばんは。

お忙しいところ丁寧に教えて頂いてありがとうございます。

考えが同じと言って頂いて恐縮です^^;
さっそく3つを検討しまして購入したいと思います。
また報告させてください。

本当にありがとうございます!
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初めまして
我が家の10年超プレイヤーのナショナルの炊飯器が、そろそろ寿命を迎えそうで、新しい炊飯器を求めて電気屋をいくつも回ったり、ネットサーフィンしたりしましたが、悩みに悩んでこちらに辿り着きました。

色々な意見に右往左往され、象印にしよう!いや、タイガー!だ、やっぱり東芝?と、散々振り回された結果、パナソニックにしてみようと決断しました!

そこで1つ、りぺ屋さんにご意見頂戴したいのですが、予算3~5万程度なのでSR-PW105かSR-PA105かSR-PB105で悩んでいます。スペック的にはSR-PW105が一番かと思うのですが、口コミを見るとSR-PA105の方がいいような気がしますが、この3機種でしたらどの機種がオススメでしょうか?あまり違いはないのでしょうか?

お忙しいところ恐縮ですが、お返事頂けたら幸いです!

お礼と報告
りぺあさんこんにちは^^
先日はアドバイスを丁寧に頂きありがとうございました。
自分のコメントの下にコメント入れたくて。。。
やっと見つけました。遅くなってすいません。

結果はNP-NI10にしました。
1つ上のしっかりしたものとかなり悩みましたが
内釜の軽そうなのとと簡単というコメントにひかれました。
母もやっと覚えて毎朝炊けてるようです。
食味に関しては本当にもちもちですね。
新米をあげたのにまだ古米を炊いてるので(汗)
困ったものですが新米にするとさらに柔らかく美味しいのではないかと
思われます。ごはんを食べなかった父も食べられるようになったみたいです。
本当に感謝いたします。

うちはまだ考え中です。
それほどもちもちでなくてもいいので普通のIHでもいいかな~などと
思うとやはり決まりません。
また記事を見て楽しく考えてみます。
またお聞きしたくなることもあるかと思いますが
その時はどうぞ宜しくお願い致します。
炊飯器購入で迷ってる
初めまして。炊飯器購入にあたって、こちらのサイトにたどり着き、楽しく読ませて頂きました。本当、炊飯器は迷いますね(笑)検討しているのが、三菱炊飯器 NJ-VX106 か、NJ-VV106です。この、三菱炊飯器の形に惚れて。色々と情報を見ていると、蒸気レスは、手間が大変そうなので、断念しました。たまに玄米や発芽米を混ぜて食べます。そーすると、VXになりますよね。けれども、値段が値段で、悩んでます。購入するなら、高いほうがよい?と、思ってるのも事実(笑)善きアドバイスをお願いできますか。宜しくお願いします‼
ふうむ

パナソニックは数年前まで「IH炊飯器こそ至高、可変圧力は不味い」とか「IHにスチームをプラスした物こそ究極の炊飯器!」とか言ってましたが、今では「可変圧力こそ最高!!」と言い出した挙句に、スチームIHは無くなってしまいました。例によってジャパネットが売れ残りのスチームIHを新型と称して売っているだけですね(笑)

メーカーの言う事を真に受けてるとバカを見ると言う典型です(笑)


と言う具合に、手のひらは返すためにあると思っているパナソニックですが、今年のラインナップは可変圧力祭りになっています。5.5合炊きだけで一気に5機種も出ましたから迷うのは当然ですね。私だって迷います(笑)

グレード的にはSR-PW105は高級モデルからスチーム機能を外した廉価版、SR-PA105が中級モデル、SR-PB105が普及モデルとなっています。この中ではSR-PB105だけ価格的に離れていますが、問題は前の2機種ですね、まだ発売間もない事もあってほとんど値段が変わりません。こうなると悩ましさが増します。


機能的にSR-PW105とSR-PA105との違いはIHコイルの数が6本と5本なんですが、これはライスカレーとカレーライス程度の差なのであまり気にする必要はないでしょう(笑) で、一番の違いは静音性ですね。可変圧力は炊飯時に独特の破裂音を鳴り響かせますが、SR-PW105はこれを抑制する設計になっています。

私は実際にSR-PW105を聞いたわけではありませんが、これが1つのポイントですね。炊飯時はなるべく静かな物が良いのならSR-PW105に分があります。


外見的にはSR-PW105は高級モデルと同じ背の高い筐体を使っています。これはかさ張るスチームユニットを収めるためなんですが、SR-PW105はスチーム機能を搭載していませんから無駄な張りぼて部分が多くなります(笑)

SR-PA105のコンパクトな外形デザインは旧三洋の流れを汲む物ですね。中身は違うでしょうが、こちらが旧三洋のおどり炊きの子孫と考えて良いでしょう。徳川の養子を押し付けられた加賀百万石の前田家みたいな物ですが、血筋は途絶えても名前は残ったと言う所でしょうか。旧三洋ファンならこちらですね(笑)

あと、SR-PA105はレッドを選べると言うのも地味なメリットですね。調理家電は地味な色味をお選びになる奥様方が多いのですが、こうしたビビットなカラーの物を置いておくとキッチンがパッと華やかになります。毎日の料理は割と単調で灰色の作業になりがちですから、カラーコーディネートでモチベーションを上げるのも有効な手段ですね。何だか女性週刊誌みたいですけど(笑)


炊き上がりに関してはあまり差は無いでしょう。三洋方式の可変圧力は割と完成度の高い方式ですので発展余地があまり残されていません。ですからパナソニックは「スチームをプラス」とか吹いてますが、どう考えても蛇足でしかありません(笑)

可変圧力の場合は他の方式とはで大きな差はありますが、可変圧力同士だと差を出しづらいと言う事ですね。


選択としてはSR-PW105とSR-PA105の二択が良いでしょう。SR-PB105が悪いとは限りませんが、パナソニックのおどり炊きシリーズの歴代普及機の評価は正直あまり高くありません。今回は予算的にも潤沢ですから上位2機種からお選びになった方が良いと思います。

静かな炊飯器がお好みならSR-PW105、情熱溢れる赤い炊飯器がお好みならSR-PA105とかですね。

両者の違いはその程度の物です(笑)

ううむ

これはまた悩ましい話ですね。

NJ-VX106とNJ-VV106は兄弟機でNJ-VV106が通常版、NJ-VX106が豪華版になります。両者の差はわずかですが価格差は1万円あります。さらにそのわずかな差の中に炊き分けモードの玄米コースが含まれ、運の悪い事にめーみさんのご家庭では玄米や発芽米をお食べになる事があると言う事ですね。

実に悩ましい話です(笑)


両者はヒーター数とか内釜のコーティングに若干の差はありますが、実質的な炊き上がりの差は殆どないでしょう。ただ、この玄米に関する炊き分けモードだけがハッキリと差別化されています。実際にはこうした炊き分けモードが無くても玄米や発芽米は炊けるのですが、それには色々と試行錯誤が必要になります。

ポイントはここですね。この試行錯誤の手間をお金に換算していくらになると考えるかです。「1万円も払うのなら自分で試行錯誤した方がマシだ」とおっしゃるならNJ-VV106で十分ですし、「1万円程度をケチって、そんな何度も失敗するのは御免だ」とおっしゃるならNJ-VX106の値段も納得出来るでしょう。


玄米や発芽米をお食べになる回数、そして専用コースを使わない事で試行錯誤する回数、この2つを良くお考えになってお決めになると良いと思います。

たかが1万円、されど1万円ですね(笑)

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マイコン式の内釜

例えば水の入った鍋を下からろうそくの火で温めるとしましょう。その時に鍋の厚みが10cmの物と1mmの物ではどちらが先に温まるでしょうか?

IH方式の場合は釜自体が発熱しますから厚釜でも不利にはなりませんが、マイコン式は釜の下にあるヒーターの熱で加熱します。100Vの電気ヒーターの火力なんぞたかが知れていますから、無駄に内釜を厚くするのはメリットよりデメリットの方が大きくなります。これがマイコン式の原理ですね。マイコン式で無駄に内釜の厚さを誇るのは、ある意味間抜けな話だと言う事です。

ただ、薄い方が良いと言う単純な話じゃありません。良い炊飯器になるかどうかはバランスです。釜の厚さやヒーターの出力や庫内の断熱性、そして炊飯プログラム、そうした物が上手くバランスが取れている物が良い炊飯器になります。

ただ、こうした事は外からは見えませんから、各メーカーは分かりやすい形として「厚釜だから美味い」と言い張ってるだけですね。純粋な宣伝文句であまり意味の無い話です(笑)


実際に柔らかく炊けるか、あるいは美味しく炊けるかどうかはメーカーの設定次第です。

厚釜は高いですし、高い物は色々と工夫されていますから安い物より美味しくなります。

サポートが言いたいのはそう言う事ですよ。

保温機能について
大変ためになる記事を有難うございました。勉強になりました。
私はだいたい炊き上がりから3時間くらい経って家に帰って夕食を取る関係上、保温したお米が美味しくないのに悩んでおり、思い切って炊飯器を買い替えることにしました。現在はパナソニックのSR-SJ101を使用しています。東芝が保温機能が優れているというクチコミが多かったので10万円くらい突っ込むつもりでいましたが、りぺ屋さんのHPをみて買う気が失せてしまいました(笑)。
そこで、という訳でお伺いしたいのですが、やはり日立か三菱という事になるのでしょうか。ご意見を頂けますと幸いです。お手数をお掛けしますが、よろしくお願いいたします。
なお、精米機と玄米はすぐに注文しました。
保温の優れた炊飯器

保温するとご飯が不味くなる一番の理由は過加熱によってご飯の水分が飛んでしまうからですね。ですから、蒸気穴から絶えず庫内の水分が抜けて行くマイコン式やIH式の炊飯器は総じて保温が苦手です。その為に、長くIH炊飯器にこだわって来たパナゾニック、タイガー、三菱等の炊飯器は保温性能が低いです。

逆に、圧力をかけるために庫内を密閉状態に出来る圧力IH式は、炊き上がった後も気密を維持する事で水分が外部に放出するのを防げます。この為、圧力IH式は長時間保温に有利な方式になります。ですから、圧力IH炊飯器をメインにして来た象印や日立の炊飯器は保温性能が高く長時間保温が得意です。

東芝は唯一IH式で長時間保温が可能ですが、これはあのなんちゃって真空機構のために庫内を密閉できるからですね。別に空気なんぞ抜かなくても密閉さえすれば方式を問わず長時間保温は可能です(笑)

但し、長時間保温が得意と言うのは「保温しても極端に不味くならない」と言う意味であって「保温しても炊き立てと同じ味」と言う意味ではありません。どんな炊飯器も例え30分程度であっても保温すれば確実に不味くなります。


icebergさんが今お使いなのは保温が苦手のパナゾニックのIH炊飯器ですが、それにしても3時間程度なら劇的に不味くなる訳では無いと思いますね。逆に言うと、保温が得意なメーカーの炊飯器に買い替えたとしても劇的に美味しくなる事は無いと言う事です。

もしかしたら今よりは美味しくなるかもしれませんが、それがかけたコストに見合っているかどうかはかなり微妙になるだろうと言う事ですね。まず、その事を頭に入れておいて下さい。


もう1つ。保温性能重視で選ぶと上で書いた通りどうしても圧力IH式になります。そのため、今お使いのスチームIH式より柔らか目の食感になりますね。高いお金を払って炊飯器を買い替えても、確かに保温は美味しくなったが炊きたてが口に合わない、では勝ったのか負けたのか分からなくなります(笑) その点をどう判断されるかですね。

本当は「俺が帰って来た時に炊き立ての飯を出せ」と啖呵を切るのが良いのでしょうけど、家庭の中では思う自由はあっても口にする自由は無いですからねぇ。そんな事をしたら家の中で爆弾低気圧が吹き荒れる事になりますから(笑)


いずれにせよ、3時間の保温のために炊飯器を買い替えるのはハイリスクローリターンに終わる可能性が高いと言う事ですね。止めろとは言いませんが、勝負に勝つには桶狭間的な幸運が必要になると言う事です。その事は覚悟しておいて下さい(笑)


メーカーとしては上で書いた様に象印や日立からの選択になりますが、どちらかと言えば炊き上がりの選択肢が広い象印の中からお選びになる方が良いかもしれませんね。設定次第では割と硬めの炊き上がりに出来ますから。

とにかく、状況的に短慮は禁物ですからじっくりとお考えになってからお決め下さいね。

有難うございました
りぺ屋 さん、こんばんは。
コメントを有難うございました。ご趣旨よく理解出来ました。
私は硬めの炊き上がりが好みなので、炊飯器は変えず、保温せず、炊き上がりをすぐによそってラップをかけてもらって、食べる前にチンする様にします。
それはそうと、記事を拝見しましたので、本日初めて精米機を使ってあきたこまちを二合炊きました。その美味しかったこと!嫁さんに黙って買ったので、初めはぶーぶー言ってましたが、精米機は手放せなくなりそうです。どうも有り難うございました。
御礼申し上げます。
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寝かせ玄米

純粋に保温のみでしたら、炊飯器以外に保温専門の「保温ジャー」と言う商品がありますよ。

http://www.amazon.co.jp/gp/bestsellers/kitchen/4083421/ref=pd_zg_hrsr_k_1_5_last

性格的に業務用の物が多いのですけど小型の家庭用の物もあります。ただ、寝かせ玄米用に作られたものではありませんし、設計も古いので12時間保温が限界だと思います。割とそこがネックになりますね。

まあ、寝かせ玄米の効能自体が割とオカルトめいている上に、人によっては保温は3日必要だと言う方もいらっしゃいますからねー。本当に3日必要だとしたら毎日寝かせ玄米を食べるためには保温用の炊飯器が3台必要になります(笑)


NP-HQ10とNP-VD10とNP-VN10との違いは主に内釜等の仕様によるもので、保温能力に関しては全て同じ30時間保温となっています。が、これはあくまでも白米の保温時間で、玄米に関しては共に12時間保温が限界ですね。これれは別に象印が悪い訳では無く、どのメーカーも玄米の保温に関しては12時間程度を限界としていますね。ちなみに象印の最上級の南部鉄釜炊飯器も玄米の保温は12時間までとなっています。

寝かせ玄米に関しても、炊飯器の保温温度と言うのは雑菌の繁殖を抑えるためにかなり高めに設定されています。玄米を半発酵させるには必ず適正な温度湿度が必要だと思いますが、不思議な事にそんな話はどこにも出て来ませんね。炊飯器の保温は白米を安全かつ美味しく保温するために作られている物で寝かせ玄米用に設計されている物ではありません。

それ以前に、炊飯器に3日保温するとか言ってらっしゃる皆さんは雑菌の繁殖とか気にしないのですかねー。健康のために不衛生な物を食べると言う神経は私の理解の範囲を超えていますね(笑)

つまり、寝かせ玄米を美味しくかつ安全に作るために24時間以上保温可能な炊飯器は地球上に存在しない事になります(笑)


まあ、私が食べる訳ではないので構わないのですけど、残念ながら現状では寝かせ玄米を作るのは完全に自己責任で、と言う事になりますね。当然ですが最適な選択肢などありません。ゆうこさんのお心のままにお選びになるしかありませんね。

私が出来るアドバイスは、こんな得体の知れない物に手を出すべきではないと言う事だけですね。GBAだって大量に摂取するのは有害だとおっしゃる先生もいらっしゃいます。アホな雑誌やテレビの健康特集を真に受けるのは「健康になるためなら死んでもいい」とか思ってるアレな皆さんに任せておけばよいのですよ(笑)


それと、炊飯器のコーティングはフライパンや鍋と同じテフロン加工の一種だと思って下さい。プラチナ釜とかダイヤモンド釜とかはフッ素樹脂に微量のプラチナやダイヤモンドを混ぜる事で熱伝導性を上げている物ですね。ですから、フッ素がと言うより、ポリテトラフルオロエチレンがお嫌ならこの手のコーティングを施した商品は一切お買いにならない事ですね。その代わり鍋もフライパンもみんな焦げ付く事になりますけど。

どちらをお選びになるかはゆうこさん次第です(笑)

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遅くなりました

すいません、年度末のドタバタ騒ぎのおかげでお返事が遅くなってしまいました。申し訳ありませんでした。


さて、よく家電選びで迷宮にハマる方に多いのは「予算的に買えない物や買う気が無い物まで目移りしてしまう癖」をお持ちの皆さんですね。「もう少しお金を出せば凄く美味しい物が買えるかも…」と言う気持ちは分からないではありませんが、メーカーもその辺りは熟知していますから様々な形で誘導して来ます。メーカーは沢山お金を払うと勝利が約束され、出費をケチると僅かな分け前しか返って来ない様な口ぶりで皆さんを誘惑して来ますが、実際はそんな上手い切り分けなど出来ません。美味しい炊飯器をさらに美味しくするのは難しいのですが、美味しい炊飯器をマズく作るのはそれ以上に難しいのです。

だって、そんな物を作って売れ行きが悪かったらプロジェクトマネージャーの首が飛びますからね(笑)

ですから、どのメーカーも予算の許す限り美味しく作れる物を開発しています。一番大事なのはしっかりした予算を組む事ですね。そして予算にギリギリ収まる物だけをピックアップして、それ以外の物には一切目を向けない事です。これで迷宮に迷い込む事はまずありません。


ちょっとやってみましょう。まるさんの予算は3万円ですね。現在お使いの旧三洋のおどり炊きで満足していらっしゃる訳ですから選択肢は圧力IHのみでいいでしょう。2015年モデルから絞ると…

パンソニック SR-PB105 ¥28700(価格は全てアマゾン)

象印 NP-BE10 ¥24800

タイガー JPB-H101 ¥26934

辺りですかねぇ。他にも東芝と日立がありますが、おどり炊きとはちょっと傾向が違うので除外した方が良いでしょうね。


方式的に一番旧三洋に近いのはパナソニックですからSR-PB105が本命になりますね。象印の炊飯器は炊き上がりの傾向は異なるのですが、NP-BE10は象印の売れ筋シリーズなので評価は高いです。こちらは対抗と言う所ですね。タイガーは土鍋釜はアレなんですが、通常釜は一時の迷走から脱却して来たみたいで評価が上がってます。ただ、タイガーの圧力IHはかなり柔らか目の炊き上がりになりますので大穴と言う感じですけど(笑)

もう一つ。今お使いのECJ-IW10はパッキンが消耗しているだけなら、パナソニックに連絡してパッキンだけ取り寄せる事も出来ますよ。どうやらパナソニックには「お前の所の炊飯器なんぞいらんから、旧三洋の炊飯器をよこせ」みたいな問い合わせが多いみたいで、旧三洋炊飯器の消耗部品は割と残してあるみたいです(笑) 型番によって有るか無いかは分かりませんが、パッキンだけなら2~300円で済みますね。


と言う事で、今に近い物ならSR-PB105、少し変えてみたいならNP-BE10、人生を変えたみたいならJPB-H101、何一つ変えたくないならパッキン交換と言うのが私の答えです(笑)

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パナor東芝
こちらの情報をとても興味深く拝見しています。ありがとうございます。

98年度製・東芝・IH・3合炊きを使っていました。
米が必要以上に膨張せず、弾力があり、もちもちご飯で、満足していましたが、
段々と力が弱くなり、内釜の剥がれなど、買い替えを検討中です。

次は、5合・IH・メンテナンスが楽な機種が希望です。
圧力は不要ですが、しゃっきり最強の三菱は少し不安です。

第一候補は、同じ東芝がでしたが、真空の余計な機能が付き…。
小分けラップ冷凍するので、保温機能は重要ではないし…。

次候補のメンテナンスが楽だと思ったパナソニックは、
蒸気口(蓋)の中に小さなボールが入っていて、おねばがキレイに除けるか疑問を持ってしまい…。

パナか東芝で、決め手に欠いています。アドバイスをいただけたら幸いです。
よろしくお願いいたします。
メンテナンスが楽なIH炊飯器

最近はどこも利益率の高い圧力IHがメインになってIH炊飯器の選択肢が少なくなり寂しい限りですが、それでも細々と新製品を出しています。お話では東芝、パナソニック、三菱の名が上がりましたがタイガーはダメなんですかね?

メンテナンスが一番楽なIH炊飯器は、上蓋を取り外して丸洗い出来るタイガーのtacookシリーズですよ。

tacook JKT-J100(2016) https://www.tiger.jp/front/productdetail/confirm?productId=JKT-J#tokutyou

tacook JKT-V101(2015) https://www.tiger.jp/front/productdetail/confirm?productId=JKT-V1#tokutyou

ご覧の通り、チマチマ部品を外してチマチマ洗ってチマチマ組み立て直す必要はありません。上蓋ごと外して流しにぶち込んでザバザバ洗うだけでOKです(笑)
タイガーに親を殺されたとか言うのなら別ですけど、炊飯器の後片付けで楽をしたいならこちらがお勧めです。


それと東芝ですけど、東芝公式の商品ページをご覧になるとお分かりなると思いますが既に撤退準備が始まっていると考えた方が良いでしょうね。どうしてもと仰るなら止めはしませんが、何かトラブルが起きた時にはサポート窓口にカタコトの中国人が出て来て木で鼻を括る様な対応をされる事だけは覚悟して置いて下さい。今年の新型モデルの扱いが生産終了品と変わらないです。東芝にとっては全て過去の話になっていますね。

パナソニックの高額商品はセンサー等が追加されているのでお手入れは面倒になりますが、安価な物はそれほどでもありません。が、個々のパーツを取り外しての分解洗浄になりますからtacookシリーズに比べるとお手入れは面倒です。パナもタイガーも炊き上がりに大した違いはありませんから、特にこだわりが無いなら積極的に選ぶ理由はありません。

三菱はしゃっきりと言うより硬いですから、今の東芝が柔らかく感じるならともかく、いきなり三菱に移行すると血圧を上げる事になるでしょう(笑)


そんな訳で、第三の男ならぬ第三のメーカーになりますが、後片付けで楽をしたいならタイガーのtacookシリーズをお勧めします。

No title
お礼を言わせてください。
一粒一粒がしっかりしているのが好きで、家族少ないので保温機能がついているもので予算は3万円ちょっとくらいまでがいいなと量販店へいきました。
ある定員さんに勧められた東芝の真空IH、RC-10VRKを買おうとしていましたが、別の定員さんに象印の圧力IH、NP-BE10を強く進められ、悩みに悩んでいました。何度も量販店に足を運び、パンフレットに埋もれ、訳が分からず、他のも見えてきて、「もうごはんなんてたべな~い!」」くらい本気で泣きそうになっていたところ、こちらのサイトを拝見し、憑き物が取れました(笑)
圧力ではありまずが、NP-BE10は炊き方も調整出来るので、こちらを購入することにしようと思います。
どのサイトやランキングを見ても分からなかったことが分かり、本当に感謝しています。ありがとうございました。本当にありがとうございました。
廃盤炊飯器の内釜の買い替えについて
はじめまして。
 炊飯器の内釜の買い替えを検討していて、辿りつきました。
我が家の炊飯器は2001年に購入したPanasonicの欧州仕様の一升炊きです。
本体は使えているのですが、内釜が傷んでいます。内釜のみ購入したいのですが、いかんせん古すぎて品番からは見つかりませんでした。
今でも市販されているパナソニックの一升炊きの内釜を見ると、写真では同じように見えます。品番が違うと同じメーカーの内釜でも使えないでしょうか?
一時帰国の際に内釜だけ購入して、ダメモトで欧州に持ち帰ってみようと考えているのですが、危険でしょうか?
本体の品番と異なる内釜が使用できる保証がないのは、わかっています。非常に危険なのか、絶対使えないものなのか教えていただけたら幸いです。

以上よろしくお願いします。
難しいですね

筐体のデザインが同じだからと言って中身も同じとは限りませんからねー。15年も経てば改良点も出て来ますし、コスト的に別の部品を使った方が安く作れる事も少なくありません。一見同じでも、釜のサイズが1センチほど広くなったり高くなったりするだけで入りませんし、仮に入ったとしても釜の材質が変更されていたらマトモに炊けませんからね。

内釜も電気製品の立派な部品ですからねー。素人さんが「何となく似ているから」と言う理由だけで、一か八かで放り込んでスイッチを入れるのは止めた方が良いですよ(笑)


ともかく、短気を起こす前に一度パナソニックに問い合わせてみて下さい。今はどうか知りませんが、以前は法定期間が過ぎても自社製品の保守部品は結構残してましたからね。上手く行けば今お使いの炊飯器の内釜が残っているかもしれません。

まず今の内釜を問い合わせて、無いと言われたら現行モデルの物が流用出来るか聞いてみて下さい。仕様変更されていて流用出来ないなら諦めましょう。残念ながら、この場合は新しい炊飯器を調達するしかありません。


15年使っていれば本体もかなりガタが来てると思います。サクッと内釜が見つかればそれで良いですが、見つからないなら寿命が来たと頭を切り替えて考えて下さい。

No title
早速、ご回答ありがとうございます。

 トライするかどうかグルグル迷っていたのですが、決心がつきました。素人判断、やはり危険ですよね。怖いもの知らずというか(笑)
とりあえず、今の内釜のままで使用して、本体が壊れたら、最新式の炊飯器を取り寄せることにします。

 ご親切、感謝します。
炊き上がり・保温重視?
拝啓 リペ屋さま

 楽しく読ませていただいております。
雑誌などの提灯記事と違い、面白く実に参考になります。

10年前に気に入って2台購入(保険に)した三洋のECJ-FZ10が、その2台目もとうとうお釈迦になり今はその内釜をつかいガスコンロで炊いている状態です。
どちらも合わせたように5年目で…故障個所も同じで外蓋の中にある親指大の円筒形で蒸気の排出口(樹脂)の劣化でした。

さて、次はと悩み抜き半ば朦朧としたところでこちらのサイトを拝見した次第です。
重視しているのは、
炊き上がり→少し柔らか目・甘み
保温→FZ-10が翌朝にはすえた匂いが出て唯一の不満要素だったため。
予算→3万円

保温に関しては、もちろん翌日も同じレベルとは考えていませんが、あのすえた匂いが軽減できればと。
そこで私なりに考えましたのが、パナの「スチーム」と、東芝の真空機構でした。理屈では、真空=空気の遮断で良いかもと…。只、VSK・VST・VXH等がどう違うのかわかりません。
スチームは、なんとなく良さそうでしたが予算オーバー。
そんなところに当サイトの記事が…。

真空機構=なんちゃって真空?
スチーム=蛇足??

フムフム成程、エッ?そうなん?
比喩も明解で分かりやすく、悶々としていたものが晴れたような思いでした。
旧三洋ファンとしては、東芝を選ぶには多少の躊躇があったのですが、お陰で、パナに絞ることにしました。タイガーのtacookシリーズも魅力ですが炊き上がりはどうなんだろうとちょっと怖いところです。

で、三洋ラインらしいPA-105・PA-106・PA-104、若しくはPB-105か103辺りかなと。只、PWが静音ということは分かりましたが、PAとPBの違いがよく分かりません。
もう少しなんです(笑)。
「アンタにはこれだ‼」と、少しだけ背中を押して下さいますよう伏してお願いいたす次第です。
                       迷える炊飯浪人より…。



 


そうですねぇ

三洋のおどり炊きに不満が無いのであれば今だとパナソニックをお選びになるのが良いと思いますよ。残念ながら味は全く同じではありませんけど(笑)


ただ、予算が3万と言うのなら実質的な選択肢はPAとPBの二択になりますね。んで、肝心の両者の違いなんですけど、違いは液晶のバックライトの有無とか炊飯メニューの多少とかぐらいで能力的な差は殆どありません。実売価格も差が無いですから、何でグレードを分けてるのか理解出来ないくらいです(笑)

そんな訳で、値段に差が無いなら廉価版のPBを選ぶ理由がありませんから、ここはPA一択ですね。

それと、このおどり炊きシリーズに関しては保温能力は期待しないで下さい。調圧ボールを使った可変圧力IH方式は通常の圧力IH方式の様に蒸気を中に閉じ込めたままに出来ませんから、庫内の水分量が不足して長時間の保温には耐えられません。長時間保温をお望みならおどり炊きは諦めて象印辺りの圧力IHをお選びになるしかありません。

炊き上がりの好みを選ぶか、長時間保温を選ぶか、ここは究極の選択になります。せいぜい悩んでください(笑)


あと、tacookシリーズはユニークな機能に目が行きがちになりますが、あれはオーソドックスなIH炊飯器です。しゃっきりした腰のある炊き上がりが身上ですのでおどり炊きシリーズの食感とは異なります。それにIH炊飯器ですから長時間保温にも向きません。師走に来て人生をやり直したくなった、とか言うのなら別ですが、ヤマさんのご希望とは異なりますのでキッパリ忘れた方が良いでしょう(笑)

No title
リペ屋  様

師走の慌ただしい時にも拘わらず早々のアドバイスを頂き恐縮です。
ほぼPAで決まりです。後は年末年始のセールで最安値を狙って…笑。
成程、スチームは調圧ボールによる蒸散をカヴァーするための対応策かもしれませんね。
忘れたころに、食レポを投稿させていただくかも…笑。
有難うございました。
PW-106はどうですか?
リペ屋  様

売り場で現物を見て目移りしてしまいました(笑)
ほぼ、PA-106/105と決めていたのですが、
PWのW踊り炊きを見て、1万円近い差がありますが迷ってしまい手ぶらで帰ることに…。
炊き上がりの差はあるのでしょうか?
他に魅力としては、蓋を開けた本体上部(水受け?)がステンレス仕上げになっていることです(清潔そう)でも、1万円余分に出す価値があるかと言われるとチョット考えたりもします。
お願いです。迷いを取り払ってください。
そいつは「迷い」と言うより

単なる「欲」と「執着」ですよ。それを取り払うのは私ではなく禅宗の坊主の管轄ですね。滝に打たれて悟りでも開いて下さい(笑) 


PW106がPAより優れているのは主に「各パーツの質感」ですね。ステンレスを多用するのもその一つです。ですから、店で見比べるとPAがみすぼらしく見えるでしょ? 昔からパナソニックはそうして高価な商品に誘導するのがとても上手いのですよ。

おどり炊きシリーズの炊き上がりのキモは調圧ボールを使った可変圧力システムにありますから、あれが付いている限りPBだろうとSPXだろうと劇的な味の差はありません。多分SPXの評価の半分くらいは「高いから美味しいに違いない」と言う思い込みだと思います。皆さんの舌の方が払った金額に合わそうとするのですね(笑)

ですから、純粋に味に対するコストパフォーマンス「だけ」を考えるならPA一択になります。

が、そう簡単に割り切れないから迷う訳のですよねぇ(笑)


買い物には良い買い物と悪い買い物があって、その中で良い買い物には二種類ありまして、それは賢い買い物と気持ち良い買い物ですね。ヤマさんの理性は賢い買い物をしたいとお思いなのでしょうが、本能の方は気持ち良い買い物を強く望んでいると言うのが現状ですね。これはどちらも良い買い物ですから善悪ではなく好みの問題だと思いますよ。

例えば、SR-PW106を小脇に抱えながら拳を天に突き上げて「我が生涯に一片の悔い無し。キリッ」とか叫びながらレジへ向かえば、気持ち良い買い物が出来ますよね(笑) 残念ながら予算は1万オーバーしますが、昨日レアルマドリードと戦った鹿島の選手の様に「やり切った」感はあるでしょう。「予算では負けたが炊飯器では勝った」とか訳の分からない言い訳も出来ます(笑)

私はこれもアリだと思いますよ。

逆に、ここは理性に従ってPAを選んでおいて、その上でほとばしる本能の熱いパトスをなだめる為に浮いた1万円で何か別の物を買うのもアリですよ。今だとキッチン周りの小物、例えば流しの下の収納棚とかですね、大掃除で綺麗にしなければならない物をそっくり買い替える事で掃除の手間を減らせますよね。こうして徹底的に実利にこだわる事で、暮れの忙しい時に楽が出来ると言う夢が買えます。これなら本能も溜飲を下げるでしょう(笑)


予算をオーバーしてまで物を欲しがる人と言うのは対象に惚れ込んだか、さもなくば物よりも自身に対するご褒美を求めている場合ですね。

本当に欲しいのはSR-PW106なのか、はたまた何かスペシャルな買い物なのか、その辺りを自身の本能を締め上げて自白させてお決め下さい(笑)

No title
コメントの13、18、19は第三者的に言わせてもらえば以下の観点で感じが悪いので、削除したほうがいいです。
・コメント13は、イライラしてる人の受け答え方だと思う。
・コメント18は、普通の人の反応だと思う。
・コメント19は、何を言っているのか分からない。
・コメント13、18、19の記載を残していることを考えると「りぺ屋」さんは反省しない感じがする。←(コメント18の方がかわいそうに感じる)
・「りぺ屋」さんは、よく知りもしないことをオレは知ってるぜ的な感じの人みたい。←(頭でっかちで勘違いしてる人)
・「りぺ屋」さんの物言いは、同じ人間として正直イライラする。

以上のことを踏まえて、「りぺ屋」さんは炊飯器&お米に対する知識を自慢したいだけで、他の人の知識をコピペしてるだけの無能で、かわいそうな人である。その為、初心者に対してののしる行為も、反省せずに無能な人(初心者)が悪いと決めつける点は、炊飯器をこよなく愛する立場として、許せない行為に他ならない。

正直、コメント12の回答をもうちょっと丁寧に答えてあげれば良かったと後悔してるっしょ。
ふむ

当時の事は覚えていませんが、仰せの様に13はイライラしていますね。そして、今全く同じ事を言われたら同じ様にイライラするでしょうし、同じ様に答えますよ。これは私だけの話じゃなくて、質問系のスレッドなんかで回答者をやってる人達は同意見だと思いますね。こんなの当たり前の事ですよ。

これに関しては叱られた12の人が100%悪いです。


こう言う人の事を「クィーンビー体質の後出しジャンケン」と言うのですが、この人は具体的に商品を選択するのに必要な前提条件を何一つ提示していません。前提条件と言うのはどんな好みで、予算はいくらで、どんなライフスタイルで、どんな機能を最優先にするのかとそう言った具体的な話ですね。これを一切提示しないと言う事は、要はこの人は「私の為に3合炊きで良さそうなのを幾つか見繕え」と命じている訳です。

こんなのを人は「悩んでいる」とは言わないのですよ。


この人は最初から自分で商品選びをするつもりが無く、私が答えた幾つかの調べる積りだったのでしょう。そして後で必ず「予算ガー」とか「保温ガー」とか言い出すんですね。何せロクに調べていないですから、型番を指定されて初めて具体的な内容が浮かんでくるのですよ。そして次は必ず条件を付けて来ます。自分が納得するまで何度もね。

これがどう言う事だか分かりますか? 私はこの人のために質問と回答を何度も繰り返さなければならなくなります。こんなのは「悩んでいる人」の「質問」とは言わないのですよ。


こう言うタイプの人間は相手の手間とか労力とかには全く無頓着でね、それをあたかも当然の権利の様に他人に求めて来ます。ですから、どこの掲示板でもダニの様に嫌われますね。そうした所には質問のテンプレとか用意してある所があるでしょう。あれはこの手の人間対策ですよ。



18に関してはハゲにハゲと言ったり、デブにデブと言ったりしたら当然の様に起こる反応ですね(笑)

そして、あの人の選んだ文言はそのまま自身の性格を言い当てています。



19に関しては、18のコメントに別の方が反応して喧嘩をおっ始めたのでその方をたしなめたのですよ。喧嘩をするのは貴方の仕事ではなく私の仕事ですよ、ってね。その方のコメントは本人のご希望に沿って削除しました。内容についてはあの通りです。貴方に向けて書かれた物ではありませんから、理解出来ないなら諦めて下さい。



ブログの管理人には文責と言う責任と編集権限と言う万能の権限が与えられています。この権限を無制限に行使すれば私はマザーテレサの様な善人の振りをするのも可能ですが、私はそんな朝日新聞や毎日新聞の様な姑息な事をする積りは一切ありません(笑)

このブログの趣旨は皆さんが家電選びの際に参考になりそうな情報をシェアする事です。ただ、情報源が私である場合はその真偽について判断が難しくなりますね。最終的にはりぺ屋は信じるに足りる人間かどうか、その辺りで決める事になります。

私は何の変哲もない平凡なおっさんで、当然ですがミスも間違いも起こしますし、やらかす事もあるでしょう。
ですから、その全てを包み隠さず記載しています。

本文中の間違いは謝罪訂正した上で、後から見た人にも間違ったと言う事実が理解出来るように書き直してあります。
コメントに関しては皆さんの物はご本人の要望と荒らし行為のみ削除しています。
私の書いた物は誤字脱字を含めて一切手を加えていません。

例えそれがミスであれ傲慢さであれ、事実をそのまま伝える事が皆さんがりぺ屋を推し量る材料になると考えるからですね。

ですから、この方針を変える積りはありません。



残念ですが、皆さんが私をどう評価しようと私には何の興味もありません。ですから、貴方の歓心を買うために方針を曲げる積りはありません。
りぺ屋が嫌いなら今すぐブラウザバックして二度と近寄らない事です。

その方がずっとハッピーになりますよ(笑)

No title
ご無沙汰しています。雑誌の提灯記事で、バルミューダ The Gohanが紹介されていました。
「日本再発見」炊飯器に保温機能は不要――異色の日本メーカーが辿り着いた結論
http://www.newsweekjapan.jp/nippon/mono/2017/02/186144_3.php

41の寝かせ玄米ではなく、白米ですが、
保温機能は使わず、常温で冷ました方がいい。55度が食べごろ。
2日で食べきるなら冷蔵、3日以上なら冷凍保存する。
は理にかなっていますか?
お久しぶりです

バルミューダの新製品は蒸気炊飯器ですか、こりゃまたレトロな技術を持ち出しましたね。あのファンキーな社長もそろそろネタ切れなんですかねー(笑)

一応書いておきますが、蒸気炊飯器は戦前の技術ですからね。有名どころだと戦艦大和とか帝国海軍の軍艦は皆蒸気炊飯器で飯を炊いていました。軍艦はボイラーで沸かした蒸気を使って動いていましたから蒸気には不自由しませんでした。ついでに言うと軍艦は火気厳禁だったのでコンロは全部電気です。蒸気炊飯器と電気コンロが数千人の胃袋を満たしていたのですね。

この炊飯器も基本部分はどこかのOEMじゃないですかね。電気炊飯器の最初期の技術ですから台湾とか中国とかのメーカーなんかが作ってそうな気がしますね。加湿器のrainも海外メーカーのパクリ品でしたからね。ただ、特許部分までパクれなかったから水没フィルタなんて間抜けな物を作っちゃいましたけど(笑)


んで、お話の件ですが、一般論としてそれは理に適っていると思いますよ。本当は温度を下げずに真空断熱とかするのが良いのですけど、それをやると炊飯器のサイズと重さとコストが洒落にならなくなりますからね(笑)


多分ASIOSさんはお買いにはならないと思いますが、水を使うバルミューダの家電には手を出さない方が良いですよ。このThe Gohanも一目見ただけで嫌な予感しかしませんから(笑)

炊飯器検討中
このサイトはまだ維持されていますでしょうか…

現在炊飯器購入を検討中ですが、タイガーの土鍋は最近どうなのでしょう。
依然としてフッ素コートの剥がれ等の話がネットに書かれていますが、一方でご飯がおいしいという話もあり…

タイガーの起死回生の飛び道具から、それなりに普通の(あるいはよい)内釜になったのか、ご存じでしたらご教示いただければ幸いです。

なお、一連の記事、大変勉強になりました。ありがとうございました。
タイガーの土鍋釜

私が記事を書いた当時に気になったのは土鍋釜の個体差ですね。当時から美味しいと言う方とマトモに食えた物じゃないと言う両極端な意見があって、これは高級炊飯器としてはちょっと異常な光景でした。ですから、土鍋釜はちょっと様子を見た方が良いですよ、なーんて書いた訳です。

んで、4年経った現在、残念ながら状況は当時とあまり変わっていません。

まあ、炊き上がりに関しては規定より水の量を控える事で改善するみたいですが、考えてみればこれはおかしな話でね。仮に規定通りの水加減で美味しく炊けないなら部品のどれかが規定通りの能力を発揮していない事になります。「アタリを引けば美味しいが、ハズレを引けば地獄の様な炊き上がり」これが4年経っても直らないと言うのは高価な炊飯器としては失格ですね。

さらに最近だと表示窓に結露するトラブルが頻発していますね。こちらは電化製品として致命的な物です。中に入れた乾燥剤がまがい物だったとかが原因でないなら、一度設計から製造工程全てを再チェックした方が良い事案ですね。じゃないとその内に発火事故とかやらかしかねないです。


コーティングに関してはあまり気にする必要は無いでしょう。コート剥がれはどのメーカーもやっていますし、アレの原因の半分は使う人の側にありますからね。特殊なコートは傷つきやすく剥がれやすいので切子の器を扱う様な細心の注意が必要なんですが、騒いでいる人の大半はそこまでやっていません。やっていたのに剥がれたのであればあの程度の数では収まりませんから(笑)


あとね、土鍋釜に関して高評価の人達の口コミを見ていても漠然な事しか書いてないのも気になりますね。土鍋釜に買い換えて具体的にどんな所がどんな風に気に入ったのかを書く人が殆どいません。どれも「美味しかったです。良かったです」みたいな物ばかりでね。あれじゃあ、まるで誰かに無理やり書かされているみたいですよ(笑)

例えば三菱の炭素釜も賛否両論ある釜なんですが、あれにはあれにしか出せないオンリーワンの炊き上がりがハッキリとあります。後はそれが気に入るかどうかですね。が、残念ながら今の土鍋釜にはそれがありませんし、仮にあったとしても全く伝わって来ません。

つまりね、大金を出して、ハズレを引く恐怖に怯えながら、具体的に何がどう素晴らしいのかさっぱり分からない炊飯器を買うとかは普通の人には無理でしょう。ああ言うのは普通の人には見えない物が見える超能力者とかイタコ体質の人じゃないと手が出ませんね。まあ、新年さんがそうしたタイプの方なら止めはしませんけど(笑)

私は今10年物のタイガーのIH炊飯器を使って来ていい加減飽きているのですが、困った事にいつまで経っても壊れてくれないので中々買い替え出来ません。が、仮に買い換えるとしても今のタイガーの圧力IHは絶対に買わないですね。


まあ、どうしてもと言うのなら止めはしませんけどね(笑)

No title
アルミを使用していない釜は三菱の炭素釜と南部鉄器の釜だけですか?よろしくお願いします。
アルミを使わない内釜

まあ、内釜の本当の組成なんて企業秘密の類ですから断言は出来ませんが、今の所素材にアルミを使っていないのはお話の炭素釜と南部鉄釜だけですね。
ただ、炭素釜は非常に壊れやすく、南部鉄釜はアホみたいに重いのでどちらも女性方には不評です。お買いになるなら色々と覚悟して置いた方が良いでしょう(笑)


それと、アルミ釜であろうが炭素釜であろうが一番内側、つまりお米に直接触れる部分はフッ素加工のコーティング部になります。ですから、アルミ釜を使ったからと言ってアルミが溶け出すなーんて事はありません。

ついでに騙されやすい皆さんの為に書いておきますと、テフロンの様なフッ素加工の製造過程で使われていたPFOA(ペルフルオロオクタン酸)は2015年には国内で全廃されています。ですから、「PFOAフリー」とか言ってボッタクりのステンレスの無水釜に大金払って詐欺師を喜ばせる必要もありません(笑)


一応、アルミニウムの毒性に関する厚生労働省の見解は以下の通りです。

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuten/aluminium/index.html


強く賢く生きて下さい(笑)

No title
お返事ありがとうございました。
勉強になります。
アルミ鍋は欧米では規制があると聞いたのですが、本当ですか?
フッ素加工のコーティング部はアルミが溶け出さないくらい厚いのですか?
りぺ屋さんはアルミについて安全だと思いますか?
よろしくお願いします。
また与太話ですか(笑)

アルミが有害とか規制ガ―とかは、昔そうした不安を煽った本を書いて大儲けしたおっさんの与太話ですよ。
アルミニウムと健康に関してはこちらと前回私がリンクを貼った厚生労働省の見解を読んで「自分の頭」で判断して下さい。

https://www.aluminum.or.jp/aluminum-hc/p_3/index.html

ちなみにアルミ鍋はAmazon.comで普通に売ってますよ。

http://a.co/0v55Kxn

大体ね、アルミ=アルミ鍋じゃないのですよ。アルミホイルやヨーグルトなんかの紙パックの内側にもアルミはコーティングされてますし、自然の食品なんかにも普通に含まれます。鉄分なんかもそうですが、こうした金属類は過剰摂取すると害になると言うだけで普通の生活をしている限り特に問題はありません。また、アルミの融点は660℃ですがIH炊飯器が出せるのは2~300℃程度です。融解もしませんしコーティングしてあるので酸化する事もありません。

それと、世界的にアルミ鍋が減って来ているのは食洗器と相性が悪いからですね。食洗器でアルミ製品を洗うと強烈な洗浄液のおかげでアルミが酸化して黒くなってしまうからです。ですから、食洗器の普及率が高い地域ほどアルミ製品の需要は少なくなります。


健康に悪い物となると、アルコールなんでWHOが認める立派な発がん物質です。肉や魚を焼いた時に出来る焦げも立派な発がん物質ですから、健康のためには生モノと煮物と蒸し物だけを食べ続けて行かなければならなくなりますよ。

そう言う事、ちゃんと考えましたか?


自分や家族の健康に関わる事は、人からの怪しげな伝聞だとか、不安を煽ってアクセス数を稼ごうとする三流ブログの与太記事を真に受けて決めちゃあダメですよ。アルミが本当に危険かどうかキチンと調べもせずに何を恐れるのでしょう。それじゃあ、現代の阿Qですよ。

魯迅先生が見たら泣きますよ(笑)

金型屋
 プウとかセルで宇宙最強なんて言うなよ。井上謙一は頭おかしい。
3000円の炊飯器と3万円の炊飯器
こんにちは。
とある方からのブログの紹介でこちらにたどり着きました。
加湿器の記事が凄く面白くて全部読みました。
掃除機の記事も面白かったです。
ちなみにニトリで買った5000円くらいの偽サイクロンはちょうど一年で壊れました(笑)
ごみ掃除をする度にフィルターやカップを丸洗いしてたのでお手入れはサボッてた訳ではないのですが‥(笑)
ちなみに今は日立の紙パック式の掃除機を使ってます。(PV500?)
猫を二匹保護して、週に一回の掃除機のフィルター掃除やゴミ掃除が億劫になり紙パックにしました。

タイトルの炊飯器ですが、引っ越ししたばかりでお金が無かったとき、間に合わせでリサイクルショップで3000円くらいの炊飯器を買いました。(メーカー忘れました‥)
そしてこの前新しく炊飯器を買ったんですが‥(東芝のRC-10VRKというやつです)
仰る通り味の違いが全く分かりません(笑)
初めて炊いたときwktkしながら食べたら前の炊飯器と同じ味がしました(笑)
目隠ししたらわからないかもしれません(笑)
父は違いが分かるらしく(笑)、高い炊飯器の米はうまいうまいと言って食べています(笑)  
想像ですが使ってる米が「つや姫」だから何でも美味しく感じるのではないかと勝手に思ってます(笑)
Re: 3000円の炊飯器と3万円の炊飯器

まあ、今は3千円で買えるマイコン炊飯器だって発売当初は8万円超える高級炊飯器だった訳ですからね。あれも当時は庶民の憧れの逸品だったのですよ。
一方で、毎年毎年画期的な技術革新なんぞ起こる筈もありませんから、メーカーが大袈裟に言うほど進化はしていないと言う事ですね。

実際は既に技術的に頭打ちの状態ですから、内釜の厚みや材質の違いで皆さんを釣ろうとしていると言うのが正しいでしょう(笑)


つや姫は濃厚な味わいが持ち味の山形のお米なんですが、コシヒカリよりコシヒカリっぽいと言う不思議なお米ですね。何せ、つや姫を食べた後にコシヒカリを食べると淡泊に感じますから。もうね、山形県民お前らどれだけコシヒカリが好きなんだよって。

山形県民の愛は重そうです(笑)


まあ、お父様の愛も重そうですけど(笑)

No title
フッ素加工をしていない炊飯器を教えてください。
残念ながら

フッ素樹脂加工をしていない内釜を積んだ電気炊飯器は無いと思いますよ。これは日本だけではなく、台湾や中国製でも同様でしょう。

なぜなら、フッ素樹脂加工は安全だからですよ。


よく「フッ素樹脂加工ガー」とか言ってる人が口にするPFOAはフッ素樹脂を製造する時に使われる単なる補助剤であって、最初から商品に残留したり含有したりする物では無いのですよ。ですから、健康リスクがあるとすると製造ラインで働いている工員さんだけですね。

そのPFOAも2012年には一般のフッ素樹脂製造のラインからは全廃されています。つまり、皆さんは存在しない物を恐れて慌てふためいていると言う事ですね。まあ、ご苦労な話です(笑)


そんな訳で、既にフッ素樹脂加工を恐れおののく理由は何もないのですが、どうしてもイヤだとおっしゃるのなら炊飯土鍋や飯盒を使ってご飯を炊くしかありません。まあ、厚く釉薬が塗られている高級土鍋の中にはフッ素樹脂加工ほどではないにしろご飯がこびり付きにくくなっている物もあるそうです。

但し、予約炊飯は出来ませんし、お値段も高級炊飯器並みですけど(笑)


ご飯の美味しさだけなら高級炊飯器より炊飯土鍋の方が勝りますから、この際、そちらをお選びになるのも良いかもしれません。

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家電と亭主は丈夫で長持ちするのが一番ですよ(笑)

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