加湿器その1。超音波加湿器、気化式加湿器の仕組みと特徴

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超音波加湿器、気化式加湿器の仕組みと長所短所をご説明させて頂きます。

始めに

  1. また今年も憂鬱な季節がやって来ました。若い方はピンと来ないかも知れませんが、私の様なおっさんは服を着れば乾燥肌で全身かゆくなり、金属に触れれば静電気で飛び上がり、満員電車で隣の顔色の悪いおっさんから風邪をうつされと、もう散々です。これにクリスマスだのお正月だの、病人の布団を剥いで行く様な恐ろしいイベントが待っています。ほんと、大人になんぞなる物ではありませんね(笑)

  2. さて、満員電車はともかくとして家にいる時ぐらいはリラックスしたいものですし、特にご婦人方には冬場の乾燥した空気はお肌の大敵です。そして何と言っても、最近流行りのタチの悪いインフルエンザも心配ですね。

  3. こうした問題を一挙に解決する救世主がこの加湿器です。

  4. ただ一つ問題があります。実はこの救世主は恐ろしく種類が多いのです。加湿方式だけで大きく分けると4方式、細かく分けると8タイプの加湿器が販売されています。百花繚乱と言おうか諸子百家と言おうか、まるで新興宗教の勧誘合戦の様にそれぞれがご利益を説いています(笑)

  5. どうして部屋の湿度を上げるだけの単機能な家電製品にこんなに種類が多いのでしょう?

  6. それは、どれにも大きな長所と短所が共存していて、鉄板と呼べる方式が存在しないからですね。つまり、皆さんが何を重視するか、あるいはしないかによって良い加湿器は違っていきます。

  7. ですから「トレンドだから」とか「オシャレだからとか」とか「有名メーカー」だから、なんて理由で選んでしまうと、後日眉間にしわを寄せながら二階の窓から放り投げる事になります(笑)

  8. 加湿器はご家庭の事情に合わない場合は、もう絶望的に合いません。情状酌量も執行猶予も無しです(笑)

  9. 加湿器選びで失敗したくなければそれぞれの特徴を良く知る事です。出来るだけ分かりやすくご説明しますから頑張ってお勉強して下さい。

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加湿器の歴史

    クループ窯
  1. 適切な湿度を維持する事が健康と密接な関係がある事は古代から知られています。中国の風水などもその名の通り、空気の寒暖や湿度の高低を重要な要素として発展して来ました。日本でも正倉院の高床式倉庫や囲炉裏で湯を沸かすのは適切な湿度を維持するための道具であり手段でした。

  2. 家庭用の加湿器と言うのは長くこの「火を使って湯を沸かす」と言う手法が取られて来ましたが、1926年(大正15年)アメリカニューヨーク州で一人の男が全く新しいスチーム加湿器を発明します。

  3. 事の起こりは彼の幼い子供の病気の治療のために、医者の処方でアルコール加熱式のクループ窯で湯を沸かして加湿していた際にこれが爆発します。安全な加湿器の必要性を痛感した彼は炭素電極を使い、空焚きの安全装置を備えた世界初の電気式のスチーム加湿器を発明しました。

  4. この男の名が「マックス・カッツマン」、これが世界最大の加湿器メーカー"Kaz"の始まりです。

  5. 高温多湿の日本では加湿器の需要は低かったのですが、エアコンの普及や電力会社に騙されてオール電化(笑)にしたご家庭が増えたおかげで近年大きく需要を伸ばしています。

  6. また、悪性インフルエンザ対策の切り札としても効果が期待されています。特に電気で暖房しているご家庭にとっては空気清浄機以上に真冬の必須アイテムと言えるでしょう。

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加湿器の方式

  1. 加湿器の方式は大きく分けると4つあります。

  2. 超音波式加湿器
  3. 1.超音波式加湿器

  4. 超音波を使って微小な水滴を発生させ加湿する方式。安価で静かでデザインの自由度が高いが、反面、非常に不潔で加湿器病を引き起こしやすく、水滴と共にミネラル分を室内に撒き散らすホワイトダスト現象を引き起こす。毎日のお手入れは必須だが電気代は安い。

  5. 気化式加湿器
  6. 2.気化式加湿器

  7. 水を吸った加湿フィルタに風を当てて加湿する方式。風を当てずに自然気化させるタイプもある。構造が単純で安価だが、絶対的な加湿能力が低い上に20°以下だとほとんど加湿出来ない役立たず。加湿空気清浄機がこのタイプ。フィルタのお手入れは面倒だが電気代は安め。

  8. ハイブリッド式(加熱気化式)加湿器
  9. 3.ハイブリッド式(加熱気化式)加湿器

  10. 気化式加湿器の欠点を補った改良型。ヒーターで加熱した風をフィルタに当てる事で加湿能力がアップ。20°以下でもある程度の加湿が可能なので現在の主力製品はこのタイプが多い。お手入れは気化式と変わらないが電気代は若干高め。

  11. スチーム式加湿器
  12. 4.スチーム式加湿器

  13. 最も古典的な方式だが、清潔で絶対的な加湿量があり、さらに室温に全く影響を受けずに加湿出来る最強の方式。しかもお手入れはとても楽です。ただ、最大のネックが電気代。これ1台で月に2~3千円かかります。幾つもの改良タイプがありますが、電気代が安くなるにつれて加速度的にお手入れが面倒になります(笑)

  14. 以上の4タイプですね。どうです?読んでるだけで頭が痛くなって来たでしょう(笑)

  15. 維持費は安いが害毒撒き散らす疫病神と、能力は高いが大飯食らいの金食い虫の両極端な方式があるのが加湿器です(笑) 各方式にも複数のバリエーションがあり、だいたい電気代と加湿能力は比例し、電気代とメンテナンスの面倒さは反比例します。

  16. ですから全てにおいて優れた方式は存在しません。何かを取れば何かを失う、全てはトレードオフの関係です。皆さんが一番何を重視するかによって良品は変わって来ます。始めに合わない物はトコトン合わないと言ったのはこう言う事ですね。

  17. 残念ながら、私は皆さんの家庭の事情までは分かりません。ですから何を善しとするかは皆さん次第です。お使いになる方の性格やご家庭の事情を良くお考えになって、皆さん自身でどれかを選ばなければなりません。つまり消去法で決めるのが加湿器選びの基本です。

  18. 次に個々の方式について掘り下げてご説明します。皆さんの中にいる天使と悪魔とよく相談してお決めになって下さい(笑)

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超音波式加湿器

超音波式加湿器の仕組み

    超音波式加湿器の仕組み
  1. それではまず超音波式加湿器の仕組みから見て行きましょう。例によって下手糞な図表で申し訳ないのですが、基本的な原理だけも理解していただけると長所短所が見えて来ると思います。加湿器選びで失敗しないためには必須ですから少しだけお付き合い下さい。

  2. では始めましょう。大層な名前が付いていますが原理は非常にシンプルです。タンクの底にある超音波振動子が超音波を発生し、その振動が水の表面で弾けて微小な水滴を発生します。寝かした太鼓やタンバリンの上にビー玉を乗っけて、太鼓を叩くと弾んで飛び出しますよね? あれと全く同じ原理です。

  3. 太鼓は叩いたバチが振動を発生させますが、超音波式加湿器は超音波振動子が音波と言う振動を発生させてるだけです。超音波式加湿器は、言ってみれば電気式の太鼓みたいなもんですね(笑)

  4. 太鼓で振動が伝わるのは空気で音と言う形を取りますが、こちらでは水の中を超音波で伝えています。太鼓の表面は皮が張られていますから伝わったエネルギーは皮が震える事で音として広がっていきますが、こちらでは表層の水が振動エネルギーで粉砕されて微小な水滴になって室内へ吹き出して行きます。

  5. 超音波方式で一番重要なのが吹出す物が高温の水蒸気ではなく常温の水滴だと言う事です。これはある面では長所なんですが、根本的に致命的な短所になります。

  6. では次に、その長所短所について見て行きましょう。

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超音波式加湿器の長所

    HM-C400
  1. 先ずは長所の方を見て行きましょう。構造としては水タンクと小さな超音波振動子さえあれば作れます。ですから小型化はもちろん、自由にデザインした製品が作れます。USBで動く手のひらサイズの物から、先日カドーが発売した大型でユニークなデザインの物まで価格もサイズも幅広いです。

  2. また、完全にデザイン優先で作られた物も多く、実際に女心を誘うオシャレな商品も多いですね。能力としては加湿の効率は非常に悪いのですが、床をびしょ濡れにする事で絶対的な加湿量はあります(笑)

  3. また、超音波振動子は消費電力が少ないですから電気代も安いですし、湯を沸かす訳ではありませんからヤケドの心配もありません。また、比較的音が静かなのも特徴です。

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超音波式加湿器の短所

根本的な原因

    水滴
  1. 次は短所ですね。オシャレで静かで電気代が安いので女性の方が飛びつくのですが、実際は白い粉で室内を汚すだけでなくテレビやPCを故障させ、さらには室内で雑菌を撒き散らして飼い主の健康まで脅かすトンデモないヒモ体質のダメ男だったりします(笑)

  2. 他の家電製品でもお話ししてますが、安い家電と安い男にはろくな物がありません。値段や容姿に釣られて泣きを見るのは大抵女性です。家電と男はしっかり吟味して選んで下さいね(笑)

  3. さて、なぜこうなるかと言うと、やはり一番のネックとなるのは吹出すのが水蒸気ではなく微小な水滴だと言う事ですね。これは言い換えるとタンクの中の水をそのまま部屋に撒き散らす事、ひいてはその水を皆さんが吸い込む事になるから、と言うと事の重大さがお分かりいただけると思います。

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レジオネラ菌

    レジオネラ菌
  1. もし、たかが雑菌なんてナメていると痛い目を見るだけでは済みませんよ。タンク内の水は雑菌が繁殖しやすくお手入れを怠るとレジオネラ菌が繁殖し、最悪の場合は放出された水滴を吸う事で命を落とす事になります。実際にレジオネラ菌のせいで多くの方が亡くなっています。

  2. レジオネラ菌とは寄生性の細菌で主に沼や河川などの水の中や土壌に存在していますが、都市部ではビルの冷却塔や温泉施設、給湯器の水や噴水などでも存在が確認されています。酸や熱に強く温泉の中でも生存可能な上に、通常はアメーバー等に寄生しているので消毒剤が効きにくく完全な駆除が難しい細菌です。

  3. 通常、体内に侵入した細菌はマクロファージ等の免疫細胞に捕食されて死滅しますが、このレジオネラ菌はサルモネラ菌と同じく通性細胞内寄生性の細菌で、マクロファージ内で増殖する事が可能です。つまり、一旦感染すると体の免疫システムだけで完全に抑えきるのが難しいタチの悪い細菌です。

  4. それだけに抵抗力の弱い子供や高齢者、また持病をお持ちの方などは感染すると重篤状態に陥る可能性があります。

  5. ちょこっと豆知識~レジオネラ菌の恐怖~
    2007年新潟で一人の男性が死亡しました。原因は超音波式加湿器に繁殖していたレジオネラ菌を吸引したレジオネラ肺炎でした。96年には同じく加湿器が原因で新生児が1名死亡。99年には水中分娩により新生児が死亡。去年は埼玉の温泉施設で4人死亡、今年の2月にも千葉の入浴施設で1名死亡。これ以外にも温泉やレジャー施設などで20人余りが亡くなっています。

  6. レジオネラ菌は自然界ではありふれた菌で、毒性も感染力も弱い物です。ですから、仮に繁殖している温泉に入浴しても感染しないのですが、唯一レジオネラ菌を含む水滴を吸引した場合は肺に炎症を起こし死に至る場合があります。実際に温泉施設を高圧洗浄機で掃除していた方が亡くなっています。

  7. 以前の温泉施設では泉源からのお湯を高い所からドバドバ流してたのですが、この際に出る飛沫によってレジオネラ菌が感染する恐れがあるために、最近の施設ではお湯は水中で循環するようになってます。

  8. それだけ雑菌が繁殖した水滴は恐ろしい物です。しかも怖いのはレジオネラ菌だけではありません。それ以外の雑菌も実際に健康被害を起こしています。

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加湿器病

    過敏性肺臓炎
  1. 加湿器病とは「過敏性肺臓炎」と呼ばれるアレルギー性の肺疾患なんですが、一般的に風邪に似た症状を引き起こしますが重度の場合は呼吸困難から死に至る恐ろしい病気です。

  2. 前述したレジオネラ肺炎も加湿器病の一つなんですが、アレルギー性疾患ですのでレジオネラ菌だけが原因とは限りません。他の雑菌や微生物、殺菌用に使われている薬品類、あるいは人によっては水道水に含まれる塩素が原因となる場合もあります。

  3. 他人にとっては何ともない物であっても、人によっては死に至るケースがあるのがアレルギー性疾患の恐ろしい所です。そして食品アレルギーや生物アレルギーの検査を受けてる人でも、塩素や薬品類に対するアレルギー検査を受けてる人は多くないでしょう。

  4. 超音波式加湿器を使いだしてから体がだるいとか、胸が苦しいなんて症状を感じたら直ちに使用を中止して医者に検査をしてもらって下さいね。

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薬害

    加湿器殺菌剤
  1. 「大体お前は大げさ過ぎる、そうならないために加湿器用の消毒剤が売ってるだろ」なんて思ってらっしゃる方、これは春先に韓国で起きた事件なんですが、加湿器殺菌剤に安全基準の3倍を超える有害物質が含まれていて、これを使って肺損傷や死亡する人が続出しました。被害者数は現在判明しているだけで332人、死者は100人を越えると言われています。

  2. 状況から見て、被害者の大半は超音波式加湿器を使っていたと考えられます。安いから、デザインが良いからと言う理由だけで超音波式加湿器を買い、手入れが面倒だからと言う理由で薬剤に頼っているとこう言う事になります。

  3. 「それは韓国の話だろ」なんて思ってらっしゃる方、この事件の不気味さはそこではありません。100人の方が亡くなったは安全基準の30倍ではなく、たった3倍の濃度だと言う事です。日本と韓国は品質管理に違いはあっても安全基準には大差ありません。3倍の濃度など使う殺菌剤の量の多少で手の届く範囲の誤差です。しかも日本で売ってるからと言って日本で作っているとは限りません。実際に百均の安い洗剤の類は大半が韓国か中国からの輸入です。

  4. 超音波式加湿器自体に汚染された水滴を吸い込むと言う致命的な短所がある限り、これと同様な薬害は今後も起きるでしょう。

  5. そしてメーカー側が薬害を恐れて殺菌能力を下げれば、今度は雑菌の繁殖を抑えきれなくなります。加湿空気清浄機の多くが銀イオンを含んだ除菌カートリッジを採用しているのは薬害が怖いからです。ですが、銀イオンだけでは雑菌の繁殖は抑えきれません。抑えきれないから空気清浄機が臭うのです。

  6. 殺菌剤が強すぎれば薬害に、弱すぎれば雑菌が繁殖して加湿器病に、構造的な欠陥を改善しない事には超音波式加湿器を原因とする事故や事件はなくならないでしょう。

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ホワイトダスト

    ホワイトダスト
  1. ホワイトダストとは超音波式加湿器を使った場合に、室内の至る所に白い粉が付着する現象を指します。これは放出された水滴の中に含まれる不純物が、水分が蒸発した際にそのまま壁や家具に付着するのが原因です。そして白い粉の成分の大半はスケールになります。

  2. スケールとは水に含まれる不純物の総称で、広義では藻やバクテリア類も含まれます。超音波式加湿器は水道水を使いますので、この場合は主にカルシウムやナトリウム等のミネラル分を指します。ですから乾燥した後は白く見えるのですね。

  3. この白い粉は単に部屋が汚れるだけではなくPM2.5と同じような非常に細かい粉塵ですので、直接吸い込む事による健康への影響や他の家電製品に入り込んで故障の原因にもなります。

  4. 電気代を惜しんで超音波式を使って、バカ高いHEPAフィルタをバンバン交換してたのでは笑い話にもなりません。掃除機はともかく、空気清浄機をお使いの方は絶対に手を出さないで下さい。

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水害

    ノアの方舟
  1. まあ、水害なんて書くと大袈裟かもしれませんが、ネットで検索すると布団がびしょびしょになったとかテレビが駄目になったとかの話が出て来ますから的外れではないでしょう。程度の差はあれ、超音波式加湿器をお使いになるとその周辺は確実に濡れます。

  2. 冷静に考えればお分かりになると思いますが、超音波式加湿器から出ているのは水蒸気ではなく細かい水の粒です。室温が30度以上あるならともかく、冬場の冷たい室内に細かい水滴を撒いたとしてそれが床に落ちるまでに蒸発する訳はありません。なまじ出力が高い物などは床がびしょ濡れになります。

  3. 同程度の加湿能力の場合は、超音波式加湿器が全ての方式の中で一番水の消費量が多くなります。つまり、放出された水の多くは蒸発せず床に落ちるだけだと言う事ですね。超音波式加湿器は熱を使いませんから加湿のプロセス自体は気化式と変わりません。つまり、室内の温度や湿度によってはほとんど役に立たなくなります

  4. 結局の所、超音波式加湿器と言うのはコップの水を床に撒くのと大して変わらない事をしています。微小な水滴の方が蒸発しやすいのは確かですが、自然気化による加湿に頼っているのは同じです。ですから、純粋に加湿器として見た場合も優秀とは言い難い物です。

  5. フローリングや畳の部屋ではお使いにならない事ですね。本体は安いですが、家や家具の寿命を縮めて結局高くつく事になります。

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メンテナンスの面倒さ

    修理屋
  1. 超音波式加湿器の場合はお手入れをサボると、雑菌だらけの水を目や肺に流し込む事になります。そうなりたくなければ毎日のマメなお手入れは必須になります。水タンクは毎日水洗い、超音波振動子が設置してある部分は毎日洗剤で洗って、週に一度はクエン酸を使ってスケールを溶かして下さい。

  2. 除菌カートリッジや殺菌剤と言うのは、水中の雑菌が爆発的に繁殖するのを抑制するための物で完全に除菌している訳ではありません。完全に除菌出来る濃度の消毒薬を使うと加湿器病や薬害が発生する恐れがあるからですね。ですから、仮にこれらの商品を使っても少量の雑菌を肺に流し込む事になります。これは方式上防ぐ事は出来ません。

  3. タンクの水は使い切る切らないに関わらず、毎日必ず交換して下さい。各部の洗浄も忘れずに。指先で触ってヌメリを感じたら危険信号です。ヌメリは雑菌のコロニーで、レジオネラ菌はその雑菌に寄生する事で繁殖します。

  4. 超音波式加湿器は単価も安くオシャレな物も多いですが、全ての加湿器の中で最も不潔な方式です。ですから、それこそ「お手入れが趣味」なんて方以外は安全で清潔に運用して行く事は難しいです。

  5. ものぐさな人は手を出してはいけません。でないと命に係わって来ますよ。

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製造元に対する信頼性

    中国製
  1. レジオネラ菌よる人死にが出て以来、日本の家電メーカーは超音波式加湿器の製造販売から撤退しました。ですから現在市場に流通している物の殆ど全ては、中国や韓国で設計製造された物を輸入しているだけです。

  2. 一部のデザイン家電ブランドは設計を国内で行っていますが、製造は全て中国です。これはカドーも同じですね。

  3. つまり、市販の超音波式加湿器に対する根本的な安全性は有って無きの如くだと言う事ですね。中韓メーカーは利益が第一で安全性は二の次で商売をしています。基本的に騙される奴が悪いと言うのが彼らの考え方ですね。ですから、仮に何が起きたとしても私は驚きません。

  4. こちらがお金を払う限りは揉み手に笑顔ですり寄って来ますが、何かトラブルが起きて補償の話が出た途端に態度が豹変するのも彼らの特徴です。輸入商社も当てにしない方が良いですよ、彼らは自分達が売っている物の品質は熟知しています。その上で売ってる訳ですから似た者同士と思って下さい。

  5. 何か起きても泣き寝入り、これが安価な中韓家電製品を選ぶ事の対価になります。

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超音波式加湿器のまとめ

    畜舎用超音波式加湿器
  1. とまあ、超音波式加湿器について見て行きましたが、ご覧の通りのありさまです(笑)

  2. 業務用にも超音波式加湿器はあるのですが、こちらは畜舎や野菜倉庫等で使うのが主ですね。あ、キノコ類の栽培などにも使っていますね。

  3. つまり、超音波式加湿器は基本的に人がいない環境で使う物なんです。

  4. コストにうるさい産業用の物でさえ基本的に人間用には使いません。こんな物を人間用に使っているのは中国人や韓国人ですね。日本人は使うのをやめました。

  5. ただ、市場には商品が溢れていますし、メーカーから小金を貰った太鼓持ちライターは「赤ちゃんがいる部屋にお勧めです」なんて恥ずかしげもなく書いています。

  6. どちらを信じるかは皆さん次第ですが、私はこの方式の物はお勧め出来ません。既にお使いの方は他方式の物に買い替える事をお勧めします。超音波式加湿器は安さとデザイン性以外にメリットが無く、デメリットだけでブログが一つ作れそうなくらいあります(笑)

  7. 道理と倫理を持ち合わせてる人間で、これを進める人はいないでしょう。

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気化式加湿器

気化式加湿器の仕組み

    気化式加湿器の仕組み
  1. またしても有っても無くてもよさそうな図で申し訳ないのですが、気化式加湿器の仕組みを図にしてみました。

  2. ご覧の様に、水が浸み込んだ加湿フィルタに風を当てる事で半強制的に気化させ加湿しています。図ではファンの位置を後ろに置いていますが前に配置する物も多く、またファンを持たない自然気化式の物もあります。

  3. 原理としては洗濯物が乾くのと同じですね。室内干しの場合は扇風機で風を当ててやると早く乾きますよね? あれと全く同じ原理です。

  4. 必要な部品は水トレイと加湿フィルタ、それに強制気化式の場合はファンの3つだけです。構造が単純で部品を共用出来ますので、加湿空気清浄機は全てこの方式を採用しています。

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気化式加湿器の長所

    うるおいちいさな森
  1. 気化式加湿器の長所は電気を使うのはファンだけですから、ハイブリッド式やスチーム式より電気代が安いと言う事です。ハイブリッド式は温風用のヒーターを使いますし、スチーム式に至っては水を沸騰させますから桁違いの電気代がかかります。その点、気化式は安く済みます。

  2. また、部品点数も少なく構造も単純ですから比較的商品単価も安くなります。ただ、気化式加湿器自体の数が少ないために量産効果が出にくく、必ずしも販売価格には反映されていません。メカニズム的には複雑だが売れ筋のハイブリッド式の方がお安いなんて事もよくあります。

  3. 結局、電気代が安いと言う事以外はあまり取り柄がありませんね(笑)

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気化式加湿器の短所

環境変化に極端に弱い

    ハムスター
  1. 気化式加湿器の一番大きな問題がこれです。洗濯物を部屋干しする際、夏場と冬場では乾くスピードが全然違いますよね。夏場は短時間で乾きますが、冬場は一日干しても乾かない事も珍しくありません。

  2. これは気化式加湿器が室温20度以下だと加湿能力が大きく落ちる事と同じ理由です。加湿器を使うのは主に乾燥する冬場ですから、この寒いと加湿出来ないと言う特性は致命的な物になります。気化式加湿器を十分に働かせるには室温を20度以上に保つ必要があり、これでは加湿器の消費電力は低くても暖房費に余計な出費がかかりますのでちっとも経済的ではありません。

  3. また、同じく雨の日の洗濯物が乾きにくい様に、気化式加湿器は湿度60%に近づくとそれ以上加湿するのが困難になります。湿度が50%あれば乾燥肌対策としては十分ですが、後でご説明しますがインフルエンザ対策としては湿度が60%必要です。気化式加湿器で湿度60%を維持するには、適応畳数の倍以上の大型の物を選ばねばなりません。

  4. 気化式加湿器は理想的な環境、つまり室温20度以上で湿度30%以下ではそれなりの加湿能力を発揮出来ますが、室温が下がったり湿度が上がってくるとドンドン能力が落ちて行きます。この環境変化によって極端に能力が上下するのが気化式加湿器の大きな短所です。

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絶対的な能力不足

    宇宙人
  1. 環境変化に極端に弱いのは、そもそも気化式加湿器自体の加湿能力が低い事が大きな原因の一つです。

  2. 気化式は言ってみれば自然任せの加湿方式と呼べるでしょう。そのため、短時間で大量の湿度を生成する能力に欠けています。ですから、気化式加湿器で十分な湿度にまで上げるにはかなりの時間がかかりますね。一旦上がった湿度を維持するには電気代が安くて良いのですが、そこまで一気に上げるには圧倒的に非力な方式になります。

  3. 高気密の新築マンション等の場合はこの非力さが向いている場合もあるのですが、通常の木造住宅の場合は十分に加湿する能力がありません。まあ、大型モデルを買えば出来なくもないのですが、高価な上に非常に場所を取ります。それは気化式のパワーは加湿フィルタの大きさに比例するからですね。小型でハイパワーな物はありません。パワーのあるものは小型冷蔵庫くらいの大きさになります(笑)

  4. そんな訳ですから、気化式加湿器は非常に限定された需要に向いた物だとお考え下さい。最近の電気料金高騰の煽りを受けて、その省エネ性から新型モデルも登場していますが、本来はあまりに非力すぎて売れなくなって大半のメーカーが撤退した方式です。

  5. 目先の電気代に釣られて買ってはみたが、一家揃ってインフルエンザにかかった、なんて事になったら目も当てられません。新型を出してるのはシャープとかパナソニックとか経営的にアレなメーカーですから、宣伝文句に釣られて飛びついたら後で後悔する事になりますよ(笑)

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排気が冷たい

    寒い
  1. これは意外と見落とされがちなんですが、よく調べもせずに気化式加湿器を買った人達が後悔するのがこの冷たい排気の問題です。

  2. 水が水蒸気になるには気化熱が必要になります。そして気化熱を奪った風は冷たくなります。これは真夏の打ち水と同じ効果ですね。気化式加湿器が吹き出す排気はこの打ち水の時と同じ風ですから、真冬には冷風が吹き出す事になります(笑)

  3. 排気の温度はおよそ室温よりマイナス2度くらいですが、真冬の室内で冷風を浴びて喜ぶ人はいませんよね。気化式加湿器が売れなくなって、多くの家電メーカーが撤退した大きな理由の一つがこれです。中には販売店へ怒鳴り込んだ人もいたぐらいですから、知らないで買ったら相当頭に来るでしょうね(笑)

  4. 気化式加湿器の原理は真夏に使う冷風扇と全く同じです。ですから、冷風扇をお持ちの方は真冬には気化式加湿器として使えます。何もいじる必要はありません。そのままで使えます。

  5. 逆に言うと、気化式加湿器とはまさに冷風扇の事です。真冬に冷風扇を買う人はかなり物好きな方と言えるでしょうね(笑)

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メンテナンスの面倒さ

    修理屋2
  1. 気化式加湿器は加湿フィルタに吸い上げた水を気化して加湿しますから、超音波式ほど水質に神経質になる必要はありません。水中の不純物はフィルタに残り、蒸発するのは水分だけだからですね。

  2. ただ、問題はこのフィルタです。水が汚染されて雑菌が繁殖しだすとフィルタでも繁殖を始め、やがて雑菌を栄養源としてカビが繁殖し始めます。こうなると加湿器から異臭が出始めます。真冬の閉め切った室内に生臭い臭いが充満する訳ですね(笑)

  3. 一応、各社とも抗菌フィルタを使っていますが気休め程度の効果だと思って下さい。カビが全く繁殖しないフィルタを作るのは可能ですが、そんなフィルタは素手では触れなくなります。メンテナンスが必須の加湿フィルタにそんな強力な薬剤は使えません。ですから確実にカビは生えます。

  4. 殺菌剤についても同じです。どれだけしつこく注意書きを書いても間違った使い方をして裁判を起こす人間は必ずいます。企業裁判で飯を食ってる弁護士や団体がいる限りこれは無くなりません。今までに多くの優秀な家電製品や商品がこれのおかげで無くなりました。メーカーはそんなリスクは冒せません。

  5. そうなってくると皆さん自身がお手入れをしてやらなければなりません。お手入れをしなくても健康リスクにつながる確率は低いですが、確実に鼻が曲がります。人によったら健康リスク以上に耐えられないでしょう(笑)

  6. フィルタに蓄積する汚れはこのカビや雑菌の他にスケールがあります。スケールは主に水道水に含まれるミネラル分なんですが、これは加湿フィルタが結果的に水道水を濾過して水分だけ飛ばしている事から蓄積して行きます。水道水は地域によって含有されるミネラル分の量に違いがありますから、場合によっては短期間で大量に蓄積する事もあります。

  7. では水道水を使わなければ良いのかと言うと、世の中それほど甘くはありません(笑) 井戸水や川の水にもミネラル分は含まれますし、水道水より高濃度のケースも少なくありません。さらに塩素による殺菌効果がありませんから短時間で雑菌が繁殖します。ですから方式を問わず、加湿器には必ず水道水を使うようにと記載されています。

  8. お手入れは水垢なんかは洗剤で、スケールにはクエン酸で、カビには漂白剤でと汚れの種類によって薬剤を使い分ける必要があります。一番良いのは汚れが酷くならない内に週に一度はつけ置き洗いをする事になりますから、どう転んでも面倒な作業になります。ランニングコストを安く上げたくば体を使えと言う事ですね(笑)

  9. 加湿フィルタを使う物なら、気化式もハイブリッド式も加湿空気清浄機もこのお手入れの手間は全く同じです。そしてフィルタのつけ置き洗いをしている間は加湿器が使えなくなると言うのもネックになります。

  10. 確かに気化式は消費電力は低いのですが、メンテナンスのコスト、つまり手間を考えると必ずしも大幅にお得な方式とは言えません。さらに交換フィルタ代や殺菌剤のコストを考えるとランニングコスト自体も圧倒的に有利な方式とは言えません。

  11. 電気代ばかりに目を取られていると、買った後で後悔する事になりますよ(笑)

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気化式加湿器のまとめ

    LW44 Plus
  1. と言う具合に気化式加湿器を見て来ましたが、ご覧の通りあまり一般家庭に向いている方式とは言えません

  2. 確かに電気代が安いのは大きな魅力なんですが、絶対的なパワー不足と環境に大きく左右される能力とは、小さなモデルほど悪影響が出て来ます。対応畳数6畳程度のモデルを選択するのは賢明とは言えません。

  3. 逆に、広いリビングや吹き抜けのホールなど広大なスペースを加湿する場合はハイブリッド式やスチーム式には対応出来る物がありません。好き嫌いを抜きにして大型の気化式しか選択肢はありません。

  4. また高気密のマンション等、日常的に結露に悩まされる場合はパワー不足な気化式の方がマッチするケースもあります。まあ、本来は結露は結露で、加湿は加湿でと個別に対応するのがベストなんですが、簡便な折衷案としてこちらを選ばれるのも良いと思います。結露の対策を済ませた上で、さらに加湿力を求めるなら他方式の物に買い替えると良いでしょう。

  5. 但し、何れのケースであっても寒冷地にお住まいの方はお止めになる方が良いかも知れません。気化式は寒い部屋ではまともに働きません。常時20度程度の室温を維持できる場合のみ有効な方式です。皆さんのお宅のライフスタイルをお考えになってからお選び下さいね。

加湿器.jpg
加湿器その2。ハイブリッド式加湿器、スチーム式加湿器の仕組みと特徴へ進む
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コメント

つづき2
やっとの、やっとの思いで、空気清浄機が決まったのに。加湿器も、迷宮に入りそうです。超音波は、やめようと思いました。殺菌撒き散らしを避けたいのと、かなり冬乾燥するので、インフルエンザ対策として 潤いたい。幼児あり。専業で年中家にいる。暖房はエアコンのみ、使用。冬限定と思えば、多少のお手入れは、やれるかしら。頑張れるかな…。型が新しいのがいいとかは、なくて、お得で一万円台 ありますかね。誰かいい男紹介して!みたいな質問ですみません。家電オンチと思って許してください。そんなのねーよ。って優しくつっこんでください。どうかまた頼りにしすぎで、すみませんが、よろしくお願いいたします
先に良いオトコを紹介しろと開き直られると

非常に困りますね(笑)

何せ、新しい切り返し方を考えないといけないですから(笑)


加湿器はね、これはブログを読んでもらった方が早いのですが、どの方式も一長一短あってお使いになる方次第で評価が全く分かれます。大きく分けるとお手入れの面倒さを取るか電気代を取るかの二極になりますね。

その二極の間に、そこそこお手入れが面倒だけど割と電気代が安い物とかが方式により並んでいます。
どれをお取りになるかはアナスイさんの性格、衛生観念、お財布の中身によって違って来ます(笑)

清潔でお手入れが物凄く楽なのはポット式なんですが、沸騰音が結構うるさいですし広い部屋には向きません。
そして何より電気代がバカみたいにかかります(笑)

蒸発皿、蒸発布式はポット式の清潔感は引き継いでいますし電気代もそれなりにお安くなっていますが、代償としてお手入れが面倒になります(笑)

ハイブリッド式や気化式はさらに電気代がお安くなっていますが、加湿フィルタを使いますからカビとの戦いになります(笑)


結局、加湿器選びに王道はありません。どれを取っても待っているのは茨の道です。
金欠地獄に苦しむか、奴隷の様に働くか、どちらをお取りになるかは究極の選択になります。
選択に勝利の二文字はありません。どう上手く負けるかが実質的な勝敗の分かれ目になります(笑)

イケメンの優男だが生活能力ゼロ男を養うのを選ぶか、仕事は真面目だがブサメンのキモオタを選ぶかどちらをお選びになるかはアナスイさん次第です。他に道はありません。

どうあがいても、イヤすぎる選択をしなければならないのが加湿器選びの地獄性です(笑)

まずはブログをお読みになってせいぜい悩んで下さい(笑)

ポット式
ありがとうございます。ブログ勉強してきました。こちらを知らなかったらまんまと、ハイブリッドを買っている所でした。加湿清浄機シャープとのカビ戦争に完敗しましたので、気になるのが お金のかかるポット式になりました。それしかないです。価格コムで見てきましたが、どのあたりの型番がいいでしょうか?よろしくお願いいたします。本当にこちらのブログに出会えてよかったです。
象印
RH35もしくは、RH50でしたら、どちらがいいでしょうか?価格コムでしか見てないので、この2つが気になっています。よろしくお願いいたします
遅くなりました

ブログにも書きましたが、構造的にポット型は電気ポットの吸水口を外した物ですからポットメーカーの象印とかタイガーとかが定番になります。ただ、タイガーはあまりやる気が無いみたいなので選択肢としては象印一択で良いでしょうね(笑)

で、お話のRH35とRH50は機能的には同じで容量と出力だけが異なります。RH35は木造6畳鉄筋10畳まで、RH50は木造8畳鉄筋13畳までに対応しています。タンク容量はそれぞれ2.2と3.0Lになります。

どちらを選ぶべきかは基本的にアナスイさんがお使いになろうとするお部屋の広さに合わせるのが良いのですが、ポット型はファンが付いていない分だけ加湿器の回りが高湿度状態になりやすく、加湿器の後ろの壁が結露する場合があります。ですから、マンション等でお使いになる場合は注意が必要です。

具体的にはお家が木造なら問答無用でRH50を、鉄筋の集合住宅や高気密住宅の場合は畳数に応じてお選びになると良いと思いますね。

結露を避ける秘訣は、あまり部屋の片隅に置かない事ですね。空気が常時流れている場所に置いたり、エアコンで暖房する際に加湿器周りにも風が当たる様にすると大幅に軽減出来ると思います。ポット型はお手入れの手間はすこぶる楽なんですが、設置場所に関しては少し頭を使わなければなりません(笑)


それと、RH50に関しては発売したての新型のRJ50なんてのがあるのですが、アマゾンなんかではこの新型の方がお安くなっています(笑)

RH50は既に在庫僅少で大幅に値上がりしているのですよ。新型も旧型も機能的には同じ物ですからお安い方をお選びになって下さいね。

ありがとうございます
忙しい所ありがとうございます。マンションなので35タイプで購入しようと思います。今回もありがとうございます。あの余談の質問なんですが、私は家電買うと、とにかく長持ちした試しがないです。すぐ壊れたりHDDが破壊されたりします。単に運が悪いのか。選んだ選択肢が悪いのか。どうしたら長持ちできる品を購入できますか?(笑)ほんとに漠然とざっくりした質問ですみません。


長持ちする家電

これはまたざっくりした質問ですね(笑)

どちらかと言うと家電ブログより開運ブログ向けのネタですけど、まあ、面白そうな話なのでちょっと考えてみましょう(笑)


家電製品が故障する場合、その原因として次の3つのケースがあります。

1つ目はその商品自体に問題がある場合ですね。性能比で極端に安い商品や過剰に付加価値を付けた物、あるいは設計に無理がある物なんかがそうです。あくまでも性能比ですから単に単価が安いとは限りません。代表的な例はドラム式洗濯機やスチームオーブンレンジなんかがそうですね(笑)

2つ目はお使いになる環境に問題がある場合です。環境起因で家電が故障する場合は温度、湿度、ホコリ、振動なんかが影響しています。東京にお住まいの方と沖縄や北海道にお住まいの方が同じ商品をお買いになったとした場合は、温度や湿度変化の関係から東京在住の方の商品の方が長持ちする可能性が高いです。また、自宅が工場等で大量の電気を使う場合も電圧のブレや高周波ノイズ等によって家電製品の消耗は早くなります。

3つ目、おそらくこれが一番大きな要因なんでしょうが、お使いになる方に問題がある場合です(笑)

大きな会社にお勤めの皆さんの中には「あいつがPCやコピー機を触ると必ず壊れる」なんて人に心当たりがある方がいらっしゃるかもしれません。中には純粋に運が悪かったり、それこそお祓いでも受けた方が良い方もいると思いますが、こうした皆さんはたいてい操作が雑だったりやってはいけない事を繰り返しやってしまう人達なんです。

大体こう言う人達は機械の知識に乏しく、しかも思い込みが激しく、トラブルが起きた場合は何かに責任転嫁してしまう性格の人に多いですね(笑)

もう一つのケースは家電のお手入れをしない皆さんです。

別に家電のお手入れと言っても、何も分解して掃除する必要はありません。週に一度ハンディーモップでホコリを掃ってやるやるとか、オフシーズンには綺麗に拭き掃除をしてやるだけで良いのです。ちょっとした事なんですが、これだけで結構長持ちします。

全体的に軽く労わる様な気持ちで接してやる事ですね。家電は単なる物ですが、それでも大事に扱ってあげるとこちらの期待以上に長く働いてくれます。これは経験則から言えますね。



PCの場合は家電とは少し事情が異なります。

第一に、PCの場合は性能寿命が3年、製品寿命が5年程度しかありません。性能寿命とはそのPCが第一線で働ける能力的な寿命です。デジタル機器は進化が早くてどんなハイエンドマシンでも3年経ったら入門機以下の性能に成り下がってしまいます。ですからメーカーはあまり耐久性を重視して作っていません。それだけ元から壊れやすい商品なんです。

PCが壊れるのは大抵の場合はDVDやHD等のドライブ類になりますが、これは安物を選んだか、酷使したか、あるいはその両方が原因ですね。ただ、HDDは日立が事業を売却して以来、比較的信用に足るメーカーが存在しなくなりましたから運の要素の方が強くなりました。運が悪い人のHDDは使用頻度に関係なく壊れます(笑)

逆に言うと、運に左右されると言う事が最初から分かっている訳ですから、ツール類を使って定期的に診断してやれば突然死は防ぐ事が出来ます。つまり、HDDが壊れたと嘆く人はメンテナンスを怠った人達だと言う事ですね。

きちんとメンテナンスをしないのは、南アフリカのケープタウンへ行って、夜中に街中を一人歩きする様なもんです(笑)

HDDが壊れる原因は酷使以外にも熱が大きなトリガーになります。Googleが以前自社サーバーのHDDの故障原因を調査した結果、HDDの温度が50℃を超えるとクラッシュする確率が2倍になったそうです。ですから、運以外の要素としてはHDDの温度を50℃以下に保つと言うのが長持ちさせる秘訣ですね。

PCは高齢者と同じで暑さ寒さに弱いです。寒いと結露が起きてショートしますし、熱いと良くて熱暴走、悪いとHDDがクラッシュします。使用範囲は室温が10℃から30℃程度の環境で使う様にする事で長持ちしやすくなります。要は使い方次第ですね。



つまり、家電にしろPCにしろ、それが壊れるのは運や選択肢よりもお使いになる人によって左右される部分が大きいと言う事ですね。もし、家電を壊す犯人の顔を見たければ、鏡をご覧になると良く分かると言う事ですよ(笑)



今回は依頼者が犯人だったと言う古典的なオチになりますね(笑)

ありがとうございます
私の、どうして男運が悪いのでしょうか?的なざっくりした質問に真摯にお答え下さりありがとうございます。どうやら、私が犯人でした(笑) 保証が切れたら壊れるパターンで、夫は 何十年も持ってしまうタイプ。物に対する愛情を忘れないでいきたいと思います。気づきをありがとうございました。恥ずかしながら聞いてよかったです。ダイキンも象印も本当に買ってよかったです。ありがとうございました。また鑑定してくださいまし。
大変参考になりました
こんばんは。超音波型の加湿器をデザイン性と価格に惹かれ購入し、2日後に胸が苦しくなったTOMOと申します。

胸が苦しいのは、風邪の症状とも違うし、カフェインを取り過ぎた時の症状に近いけどここ数日そんなにコーヒーも飲んでないし・・・何か変わったこと・・・加湿器か!と思って調べてみると・・・この記事がヒットです笑

胸が苦しい本当の原因はもしかして加湿器ではないのかもしれませんが、この記事を読ませていただいた以上、今の加湿器は粗大ゴミにすることとします。

本当に参考になりました、ありがとうございました!
ふうむ

これは何だか分かる様な気がしますね。

超音波加湿器から出るのは蒸気ではなくミストですからスチームを出す通常の加湿器とは異質な物です。ミストと言うと夏場に冷房用の物が屋外に設置されてる事があるのですが、あれを浴びているとだんだん息苦しくなって来ます。ミストとは要は水の飛沫の事ですから、あんなのを大量に吸い込んだら息苦しくなっても不思議ではありません。肺に大量の水を吸い込むのですから、これは軽く溺れるのと同じ事ですからね(笑)

私も以前、人から貰った超音波加湿器を使ってみた事があるのですが、あの独特の湿気臭さが鼻について駄目でしたね。部屋にいると胸がムカついて来て、ちっとも快適ではありませんでした。

そんな訳で、最初で最後の超音波式加湿器は粗大ゴミの日にお役御免となりました(笑)


まあ、水とか空気とか、自分が吸ったり飲んだりする物を加工する機械を買うのにケチっちゃダメって事ですね。
それは回り回って自分や家族の健康に関わって来ます。

TOMOさんはゴルフがお好きみたいですが、ゴルフだってスクラッチになりたければ道具にこだわった方が良いに決まってるでしょ? 

それと同じですよ(笑)

Re:ふうむ
りペ屋さま

返信ありがとうございます。

あぁ、ゴルフブログ見ていただいたのですね。
ゴルフは腕は三流なのですが、道具にはとことんこだわってきました(^^;)

>まあ、水とか空気とか、自分が吸ったり飲んだりする物を加工する機械を買うのにケチっちゃダメって事ですね。
それは回り回って自分や家族の健康に関わって来ます。

ここ、すごく響きました。その通りですね。
家族のためにも、これからはもっと高い意識で家電や食品も選びたいと思います。

あらためて、ありがとうございました!




Dysonのアレ
いつもいろいろと参考にさせていただいております。

さて、ダイソンが加湿器を出したようです。

あのいつもの形状とUV除菌なるうたい文句で話題のようです。

私としては所詮超音波式という点とあの馬鹿高さで、手を出す気は一切ないのですが、管理人様はどうお考えでしょうか?
出ましたね(笑)

まあ、何と言うか、ダイソンのHygienic Mistは一目見てツッコミどころしかない加湿器ですよねー。
まるで、ダチョウ倶楽部のコントみたいな商品です(笑)


では一つづつ見て行きましょう。

ブログにも書きましたが、超音波式加湿器の大きな欠点はタンク内の水が腐敗して不潔である事と、放出されるのが水蒸気ではなく水滴なので完全に蒸発する前に床に落ちて床を濡らしてしまう事です。

で、ダイソンはこの欠点を克服する為に水の殺菌には最もコストのかかるUVランプで紫外線を照射するシステムを採用しました。このシステム自体は効果の高い物なんですが、問題はランニングコストの高さです。UVランプと言うのは単価が高い上に寿命が短くて、毎日使うと半年から1年で寿命が尽きて紫外線が出なくなってしまいます。紫外線が出なくなくなると殺菌どころかバクテリアの繁殖プラントになってしまう訳ですね(笑)

ですから、殺菌能力を維持するには稼働時間に応じて高価なUVランプを定期的に交換しなければならなくなります。当然ですがユーザー側は文句を言いますから、それを嫌ってどこのメーカーも採用しないのですね。

残念ながら今現在はHygienic Mistの取説が公開されてませんから、ダイソンがUVランプ交換についてどう考えているのは不明です。ですから、このシステムの是非については現時点では何とも言えません。真面目にやれば効果はある。但し、相応のランニングコストはかかるよと言う事です。

で、問題はここからです(笑)

Hygienic Mistは超音波式加湿器ですから放出されるのはミストです。早い話が電動の霧吹きと同じですね。生成されたミストはあの出来そこないの羽根なし扇風機のリングの内部を通って狭いスリットから室内に放出されるのですが、この時に多くのミストがリング内壁にぶつかって滴として垂れて落ちるでしょう。

それを裏付けるのがHygienic Mistの加湿能力の低さですね。この5万円するバカでかいHygienic Mistの加湿能力はたった300mlしかありません。これは3千円程度で売っている卓上型の超音波加湿器と同じ能力です。300mlでは能力が低すぎて、木造家屋の場合は6畳間を潤す事すら出来ません。

また、UV除菌されているのはタンク内部の水のみですからリング内壁の水はその限りではありません。特にUV除菌の場合は薬剤で除菌するのと違って水そのものには雑菌成分が含まれませんので、このリング内壁が雑菌の温床になっても不思議ではありません。長く使ったHygienic Mistを分解してみると、リング内部にびっしりカビが生えていたとしても私は驚きませんよ(笑)

ダイソンは他の気化式加湿器はフィルタに雑菌が繁殖するとこきおろしていますが、Hygienic Mistの場合はこのべったり濡れたリング内部に強い風を当てる事で疑似的なフィルタとして働らかせているのでしょうね。そう言う意味ではこの件は完全にブーメランだと言えます。「お前が言うな」とはこの事です(笑)


もう一つ、設置にも難がありますね。Hygienic Mistは重くてでかくて背が高いので床に置くしかありません。そうすると最も高い部分で床から60センチの高さからミストを吹き出す事になります。床から60センチの高さから霧吹きでミストを吹いたらどうなるか、大半のミストは完全に気化する前に床に落ちてしまいます。

実際はファンで送風するのでもう少し滞空時間は長いのですが、この加湿器は性格上足元の空気ばかり湿度を上げる間抜けな設計になっています。ダイソンはサーキュレータとしても使えるとか言ってますが、Hygienic Mistの首は固定式ですのでまっすぐ前にしか送風できません。どうしろと言うのでしょうか(笑)


最後に、アメリカの喘息およびアレルギー基金公認の「asthma & allergy friendly」規格に準拠と言う事なので、それがどう言う物なのかちょっと調べてみました。

団体自体は結構古くからあるみたいなんですが認証自体は最近になって始めたみたいです。で、認証を受けた商品の一覧に掃除機の項があったので見てみたら、何と認証を受けたのは大半がダイソンの掃除機でした(笑)

最初は何かの冗談かと思いましたが、間違いなくダイソンの北米向けアップライト掃除機がずらりと並んでしました。もうね、見ているだけで頭がくらくらして来ましたよ(笑)

つまり、この団体の掃除機の対アレルギーに関する考え方は「排気が一定以上きれいなら合格」と言う事でしょうね。アレルギーをお持ちの方が掃除機のゴミを捨てる際の事など眼中にないと言う事です。

他にもいくつかの商品項目がありましたが、大半は1社のみとか1点のみとかでしたね。韓国系メーカーの空気清浄機とか何故か洗濯機とかも認証を受けていましたが、早い話が全く意味のないクソみたいな規格で、当然のことながら有名メーカーの名前はありませんでした。要はモンドセレクションレベルの認証ビジネスと考えて間違いないでしょう。

ちなみに、一番認証を受けた商品点数が多いのがダイソンです(笑)

どうも、日本アレルギー研究所と同じ匂いがしますね(笑)


と言う事で、ダイソンのHygienic Mistに関しては山中鹿之助ばりのドMな富裕層の皆さんには良いかもしれませんが、マトモな神経をしている皆さんは冗談でも手を出す代物ではありません。

大嫌いな上役とか取引先の社長とかに、手の込んだ嫌がらせとしてプレゼントするには良い商品ですけどね(笑)

Re:出ましたね(笑)
検索するといろんなサイトでオススメとか言っていて悶々としていましたが、管理人様が一刀両断してくださってスッキリしました。

フィルタなどがないことからメンテナンスフリーと勘違いしている人もいるようですけど、家電Watchの記事を見るとクエン酸清掃がめんどくさそうです。

実際に、近くのKsデンキでデモ機をじっくり見てきたところ、メンテしてないらしく、早くも吹き出し口付近がスケールで白く汚れていました(当然指でこすったくらいではとれない)。
まあ

家電ブログの類ってそんなものですよ。どこも「お勧め」と「特にお勧め」しかないでしょ?
そんな訳ないですからね(笑)


そもそも、あの人達の多くは最初から家電になんぞ興味はありません。
興味があるのは自分の貯金通帳だけですよ(笑)

質問です
突然のコメントすみません。
超音波方式の加湿について質問があるのですが、水分子とともに霧状化させることができるのは水分子よりも小さい物質なのでしょうか?
霧状化させることができる混合液における、混合物の分子の大きさと水分子の大きさの関係について伺いたいです。
突然で大変申し訳無いのですが、よろしくお願いします。

こちらも遅くなりました

えーとですね、超音波加湿器から放出されているのは純粋な水滴の類で分子レベルのサイズでは無いですよ。原理としては水の入ったコップの底を叩いて飛沫を発生させているだけなので、すっと大きなサイズですね。市販の霧吹きや夏場に冷房用に公共施設なんかで使われるミストなんかと同じ程度の物だと考えて下さい。

ですから、超音波加湿器の中で発生したバクテリア類は、水滴の中で生存したまま人の呼吸器に吸い込まれるので危険だと言う話ですね。分子レベルまで分解出来るなら雑菌も死滅するので健康リスクなど発生しなくなります。


もしかしたら稼働中に近寄るだけで命の危険があるぐらい高出力な超音波振動子なら分子レベルまで分解可能かもしれませんが、私は只の元修理屋で超音波振動子の専門家では無いので正確な事は分かりません。

そんな訳で、超音波加湿器から霧として放出されている物は水分子と他の物質の混合液には違いありませんが、組成としては給水タンクに入れられた水と何ら違いはありません。他の物質は分子化される事なく元の物質のまま放出されますので水分子よりはるかに大きいサイズになります。

当然ですが、有機物や有機体もそのままのサイズで放出されます。だから危険なのですね。

詳しい説明ありがとうございます
すごく面白いブログですね!

最近、旦那さんが加湿器・・・・と言い出したのでいろいろ調べています。
除菌ができる
次亜塩素酸水を、入れるタイプのものが欲しくなったのです。
でも、まあ、電気代、メンテナンスなどを考えると
「買わなきゃよかった」のお蔵入り、又は使用禁止になりそうですね〜。

とにかく家電選びは
仕組みからコストの面まで、理解しないと
宣伝の美辞麗句に騙されて
ウキウキと夢を見てしまいがちです。

まとめて色々教えてくださり、感謝します。
季節がら、ブログで紹介させていただいていいですか?

個人的には、じゃー、次亜塩素酸水だけ買ってみようか、となりました。
寝るときはマスクをします♫

当方は、腱引き屋のかあちゃんのブログです。
こちらの他の記事をこれから、いろいろ読ませていただきたいと思います!
どうぞどうぞ

ブログを公開している以上、私はまな板の鯉と同じですからね。もう、煮るなり焼くなりパンに練り込むなりお好きになさって下さい。覚悟は出来てますから(笑)


それと、加湿器で除菌なんて欲の皮が突っ張った事は考えない方が良いですよ。一度にあれもこれもと欲張ると、結果的に訳の分からない物を買わされて後になって途方に暮れる事になるのです。詐欺師が狙うのは例外無く強欲な人達ですからね(笑)

冬場最大の敵となるインフルエンザウィルスは次亜塩素酸で死ぬのではなく、純粋に湿度が高いと不活性になってしまいます。ですからインフルエンザ対策ならば50%程度の湿度を維持するだけで十分なんですよ。それに次亜塩素酸は特有の塩素臭がある上に、酵母やイーストなんかも殺しかねない大量虐殺兵器の類ですから発酵食品を扱うお店なんかではお使いにならない方が良いと思いますね。

要は冬でも菌類が快適に過ごせる環境を作りさえすればインフルエンザ対策としては十分なんです。その上できちんと体調管理をして体の抵抗力を落とさないのが大事ですね。第一、ずっと家の中にいて風邪を引く人は稀で、大抵は外で貰って来ますからね。どれだけ家の中を除菌しても外で貰ったら手遅れですから(笑)

最初から薬物を頼っちゃダメですよ(笑)

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Author:りぺ屋
どんなに高機能でも壊れればただの粗大ゴミ。
家電と亭主は丈夫で長持ちするのが一番ですよ(笑)

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