ダイキン製空気清浄機の特徴や光速ストリーマ、アクティブプラズマイオン等の機能についてお話させて頂きます。
始めに
ダイキンと言えば業務用空調機器のトップメーカーなんですが、その技術を応用した電気集塵方式や光触媒等の特徴を持っています。もっとも、光触媒は以前から何度かお話した通り、小型機では満足な能力を発揮出来ないので現行モデルでは扱いが小さくなりましたが(笑)
この光触媒は代表的な例なんですが、幾ら業務用機で優れた性能を発揮する機能でも、土俵の違う家庭用機で役に立つとは限りません。また、基本的にプロが購入してプロがメンテナンスを行う業務用機のシステムは、時として主婦のみなさんには持て余すようなケースもあります。
ご家庭でお使いになる場合は最高性能の機械が良いとは限りません。使い勝手が良く、手入れが楽で、十分な能力があり、長持ちする物、これでお安く買える物が一番なんです。
そんな訳で、業務用機の特徴を持ち家庭用機の使い勝手を目指しているのがダイキンの空気清浄機なんですが、正直言って最近はかなり迷走気味です。
それでは、二兎を追うダイキンモデルについて見て行きましょう(笑)
ダイキン製空気清浄機の特徴
ダイキンの空気清浄機の特徴と言えば、まず第一に電気集塵方式ですね。ただ、これは初回に詳しくご説明しましたからここでは幾つか補足するだけです。
二番目には光速ストリーマが上げられます。この装置は空気清浄機以外にエアコンにも搭載されています。ダイキンの家電部門の基幹技術の1つですね。
三番目は光触媒システムです。新型モデルでは、かなり扱いはぞんざいになってますが(笑)
四番目はアクティブプラズマイオンなる謎装置です。ネーミング的にシャープのアレをパクったのでしょうが、センスが悪すぎますね(笑)
まあ、光触媒に関しては他メーカーでもやっていますからダイキン独自の技術ではないのですが、面倒なのでこちらでまとめてご説明します。

電気集塵方式
電気集塵方式の復習
では電気集塵方式について軽く復習しておきましょう。電気集塵方式とは電気集塵ユニットで粉塵を帯電させて静電気力で吸着させる方式です。ダイキン方式はフィルタも使っていますから、2つの集塵方式のハイブリッド型になります。
元々、電気集塵方式は業務用で使われていた技術で、メンテナンスは面倒だが高性能なフィルタを必要としないのでランニングコストが安い、と言うのが売りでした。基本的にダイキンはこのコンセプトを踏襲しています。そして現行機はメンテナンスの軽減に重きを置いて開発されています。集塵性能は取り立てて重視されていません。
ですからダイキンの電気集塵方式は、総合捕集能力においては高性能フィルタを使ったファン式に勝っている訳ではありません。恐らく若干劣っていると思います。今回はその辺りを少し補足しておきましょう。
新電気集塵方式と旧電気集塵方式
上の写真は日経トレンディーネットさんからお借りした新旧電気集塵ユニットの写真です。左が旧型、右が現行モデルの新型ユニットです。
旧型電気集塵ユニットはフィルタの直前で8セットの放電ユニットで帯電させますが、新型は側面の吸入口で2セットの放電ユニットで処理しています。確かに放電ユニットの数が減っていますからメンテナンスは大幅に楽になりました。
ですが、吸入口はフィルタ前面よりも空気の流速が早く、2セットの放電ユニットで十分に帯電させられているのかどうかは不明です。また、新型電気集塵ユニットの性能に対するアナウンスは一切されていません。
こちらも同じく日経さんからの写真です。左が旧型の5枚セットで10年持つと自称するフィルタですね。右は新型、こちらは交換不要で10年の寿命が設定されていますが、例のテストで計算すると20年持つ事になります。何でわざと寿命を短く設定したのでしょうか? もしかしたら、あまりにも現実離れした数値になったので困ったのかもしれません(笑)
ご覧の通り、左の旧型はフィルタをフレームの突起に差し込んでいるだけですから隙間だらけです。もうこの時点で小数点以下の精度もクソもありません(笑)
それに対して右の新型は皆さんお馴染みの一般的な集塵フィルタですね。気密の面では雲泥の差があります。余談ですが、この写真だと取り出す際に力を入れすぎたのか、手前の淵が凹んでいますね。仮にこれがHEPAだとしたら、この時点でHEPAではなくなります。フィルタの取り扱いにはくれぐれもお気をつけ下さい。
さて、フィルタの場合は明らかに新型の方が高性能です。ダイキンは新型の表面積は旧型の8倍だなんて自慢してますが、5枚セットの物を1枚にしたのですから5倍以上無いと困ります。集塵保持量を考えると8倍と言うのは自慢にはなりません。当然の数値でしょうね。
上のグラフは新型フィルタの10年後の集塵効率とタバコの粉塵の捕獲量の比較です。比較対象はどちらもダイキンの低価格モデルMCK55P(ファン式)です。
この新型フィルタは3年後でも95%、10年後でも集塵効率が70%もあります。フィルタの寿命は集塵効率が50%に落ちた時を指しますから、このフィルタは軽く10年以上の寿命がある事になります。そして計算の上では20年の寿命になるそうです。まあ、寿命の算定は例の1日タバコ5本と言うやつですから20年と言う数字には意味はありませんが、他方式との比較には使えます。また、10年後の微粒子捕獲量は1.19倍あります。つまり、スカスカなのに微粒子が良く取れるフィルタ、或いはシステムと言えるでしょう。
まあ、このテストに使っているのは電気集塵方式が得意とする0.5μm以下のタバコの煙ですから、微粒子の捕獲量が多いのは当然なんですが、残念なのは当のMCK55Pの高性能フィルタがどの程度の性能なのかさっぱり分からない事ですね。こちらがHEPAなら微粒子の捕集に対する電気集塵式の優位を説けるのですが、これでは良いのか悪いのか分かりません。
また、このテストはタバコの煙だけですから総合的な捕集効率とは別の話になります。10年経ってもフィルタの集塵効率が70%を越えてると言う事は、0.5μm以上の粒子の捕集率が低いのでしょう。でないと20年なんて数字は出て来ませんから(笑)
フィルタの寿命や粒子捕獲量を増やすのは実は大して難しい事ではありません。単純にプリーツを深く取る、つまりフィルタの表面積をさらに広くする事である程度対応出来ます。実際に業務用フィルタでは奥行きが30cm程度ある物もあります。当然、サイズが大きくなりコストもかかります。
ダイキンのフィルタはそうした物ではありませんから、たとえ電気集塵式の有利さはあるにせよ総合捕集率や量が上回っているとは考えづらいですね。適度に取り逃がすことで寿命を延ばしているフィルタ、と考える方が理に適っていると思います。




新電気集塵方式のまとめ
何せ物差しとなる物が無いだけに結論と言うべき物は出ません。材料不足ですね。ですから推論と言う形でまとめてみたいと思います。こんな感じです。
現行の新電気集塵方式と言うのは、旧型より電気集塵ユニットの能力は落ちているがメンテナンス性は向上している。また、それを補完する形でフィルタ能力は大きく向上した。少なくとも隙間からダダ漏れの状態は改善している。
だが、トータルで性能が向上したかどうかは全く不明。それに一切触れないと言う事は言えない様な性能なのか? さらに他方式に対する優劣も不明。ただ、特性的に微粒子の捕集に関しては優位。逆に、フィルタ寿命が長大な事から総合捕集性能が勝っているとは考えにくい。恐らく同等以下と考えるのが妥当。
私はこんな風に考えています。残念ながら、これが正しいかどうかは分かりません。後は皆さんご自身で判断して下さい(笑)
光速ストリーマ
光速ストリーマとは
プラズマ放電の一種である「ストリーマ放電」から発生する高速電子は、空気中の酸素や窒素と合体することで、強力な酸化分解力を持った活性種に変化し、カビやダニ(フン・死骸)、花粉などのアレル物質やホルムアルデヒドなどの有害化学物質を除去します。(ダイキンHPより)
ストリーマ放電なんて言うと特殊な物の様に思えますが単に繊維状の放電を指すもので、原理としてはイオン発生器と同じコロナ放電ユニットで作ります。大雑把に例えると稲妻もストリーマ放電の一種です。つまり現象を指す用語ですね。ですから光速なのは当たり前で、音速だったら大変な事になります(笑)
例によってダイキンは色々と能書きを垂れてますが、前回お話した様に効果の実体はオゾンでしょう。何より脱臭に触媒を使ってますからこれは低出力のオゾン生成機と考えて良いと思います。本当は「酸化触媒」と書いてもらうと間違いないのですが、そう書くと主体はオゾンだとバレてしまいますからお茶を濁したのでしょうね(笑)
余談になりますが、分子状態のオゾンは意外と反応が鈍く、除菌消臭には結構時間がかかります。ですが酸化触媒と反応すると、即座に活性種のOHラジカルに変わって雑菌や臭いの原因物質を瞬殺します。つまり、オゾンにしろプラズマクラスターにしろ後でご説明する光触媒にしろ、皆このOHラジカルを生成する手段にすぎません。
話を戻しましょう、つまりこの光速ストリーマはプラズマクラスターからプラスイオン生成を除いた物、つまり、マイナスイオン生成器と同じ様な物だと思って下さい。
ただ、ダイキンはストリーマ放電の具合を調整して効率を上げています。また出力もプラズマクラスター生成器より強力な物を使っています。そして、何よりプラズマクラスターは室内にオゾンを放出するのに対して、光速ストリーマは空気清浄機内部にオゾンを放出します。この点がプラズマクラスターとの大きな違いです。

光速ストリーマの長所と短所
光速ストリーマの一番の長所は生成したオゾンを内部に放出しますから、それらは脱臭に使っている脱臭触媒で処理出来ると言う事です。脱臭触媒はオゾンを分解してOHラジカル等の活性種に変える事で脱臭します。ですから外部にオゾンが漏れ出すリスクが少ないわけですね。そのお陰で出力の高い物、つまり多くのオゾンを生成出来、そして除菌消臭効果はオゾンが多いほど高くなります。
但し、これは加湿機能を持たない機種に限った話です。加湿機能を持った機種は光速ストリーマで生成したオゾンの一部をバイパスを通じて加湿機器の除菌に使っています。このため、ここで使われたオゾンが外部に漏れ出すリスクが高く、とても安全とは言えません。
また、空気清浄機内部が絶えずオゾンに晒される事で集塵フィルタ等での雑菌の繁殖を防げるメリットがあります。但し、加湿フィルタはその限りではありません。逆に加湿フィルタを完全に除菌出来る濃度のオゾンを吹き付けているなら確実に健康被害が出ます(笑)
そんな訳で、このオゾンと言う物は正しく使えば大きな効果があるのですが、ダイキンは欲張って使い回しをした事で台無しにしてしまいました。ダイキンの加湿機能付モデルは加湿機能を使う使わないに関わらず、確実に少量のオゾンが漏れ出ています。
ダイキンに限らずメーカー側は安全基準を下回っているから、と決まり文句のように言いますが、このガイドラインは単に労働環境上許容濃度の上限である0.1ppmの半分の0.05ppmと言う物であって、この数値が新生児や気管支疾患をお持ちの高齢者でも安全であると言う保障はどこにもありません。
また、オゾンは空気より重いために床付近の濃度が高くなります。ハイハイしか出来ない小さなお子さんやペットは、大人より高濃度のオゾンを吸い続ける事になります。工場で働く壮健な大人の安全基準の半分の濃度だから大丈夫だなどとは到底言えません。
しかも光速ストリーマは停止させる事が出来ません。強弱の設定のみです。これは脱臭にオゾンを使うために光速ストリーマを止めると脱臭能力の大半を失うからです。
ですから、小さなお子さんやペットがいらっしゃるご家庭、そして気管支疾患等お持ちの方がいらっしゃるご家庭はダイキンの加湿機能付き空気清浄機はお買いにならない事をお勧めします。光速ストリーマ自体に罪はありませんが、安全性を二の次にして欲張ったダイキン開発陣の罪です。

光触媒
光触媒とは
光触媒とは紫外線等の光を照射した際に強力な酸化還元反応を起こす物質の総称です。ただ現在実用化しているのは酸化チタンのみです。また、なぜこんな現象が起こるのか正確なメカニズムは分かっていません。偶然発見された現象で、発見したのは日本人です。
光触媒技術は応用範囲が広く、産業界だけではなく家電製品にも使われるようになりました。既に一部の空気清浄機や掃除機に使われています。ただ、未だに一部で使われているだけに過ぎません。そこに色々と秘密があります。
この光触媒の分解力は凄まじく、表面に触れた物ならどんな物も分解してやがて綺麗さっぱり無くなってしまいます。実験ではゴキブリを貼り付けたそうですが、最終的に跡形も無く消滅したそうです。恐ろしい話ですね(笑)
但し、この光触媒には大きなネックがあります。まず第一に絶えず十分な光(紫外線)を当ててやる必要がある事です。光が弱ければ反応も遅くなり、光が無ければ全く反応しません。つまり陰は作れません。
二つ目は分解には時間がかかる事です。分解は触媒表面で分子レベルで起こる話なので絶対速度が遅い上に、吸着剤等の関係で効率が悪いのです。ですから短時間で処理するには処理面積を広げるしかありません。ちなみに、ダイキンのチタンアパタイトはこの効率部分を向上させた物です。
つまり光触媒とは太陽光発電とよく似た性質がある物なんですね。早い話が小型化には全く向かない技術なんです。

ダイキンの光触媒
ダイキンは業務用光触媒脱臭機を販売するなど、この分野でもトップメーカーの1つなんですが、家庭用空気清浄機においては怪しい使い方をしています。
まず第一にダイキンの空気清浄機にはUVランプ等の光を発する装置がありません。つまり、光触媒なのに肝心の光が無い訳です(笑) 恐らく光速ストリーマで生成したイオン等を代用していると言うのでしょうが、只でさえ効率が悪い物にさらに効率が劣る物を使って満足な成果が出る筈がありません。
また、仮に光源を装備していたとしても脱臭フィルタの面積では話にならないほど小さく、活性炭フィルタの場合は内部まで光が当らないので殆ど意味がありません。
他メーカーの掃除機で光触媒で消臭能力が再生するなんて言ってますが、再生するのは話にならない程度の面積で大半の能力は喪失して意味が無いとお話したのはこう言う事です。
ダイキンの場合も光触媒には殆ど意味はなく、単に「光触媒」と言いたかっただけでしょう(笑)
実際、年を追うごとに光触媒の扱いはぞんざいになり、とうとう今年のモデルでは光触媒のメカニズムに対する説明は無くなってしまいました(笑)
つまり毒にも薬にもならないのがダイキンの光触媒(笑)ですね。

アクティブプラズマイオン
アクティブプラズマイオンとは
「プラズマイオン」技術は、プラズマ放電によりイオンを空気中に放出し、空気の成分と合体して、酸化力の強いOHラジカルなどの活性種を生成。カビ菌やアレル物質などの表面に付着し、 空気中でたんぱく質を酸化分解することができる技術です。(ダイキンHPより)
シャープの回をご覧になった皆さんは、これがプラズマクラスターの説明文の苦しい所をうやむやにしただけの駄文だとお分かりいただけると思います。
これではアクティブプラズマイオンなる装置がどんなイオンを放出して、空気中のどんな成分と結合して、どんなメカニズムでOHラジカルを生成しているのかさっぱり分かりません(笑)
ダイキンはシャープのプラズマクラスターの悪口を言って来ただけに、ツッコまれるのが嫌だったのでしょうね。そのくせ同じ「プラズマ」なんて単語を入れて虎の威を借りています。さらにイオン放出量はプラズマクラスター25000と同じ25,000個/cm3個だそうです。もう、書いてて恥ずかしくなって来ますね(笑)
しかもこのイオンが何なのかさっぱり分かりません。コロナ放電で生成されるイオンの総量は桁違いの量ですから、ここで言うイオンは何か特定の物を指しているのでしょう。ですがそれに対する説明は一切ありません。
つまり
「明日世界が終わります」
「なぜですか?」
「明日世界が終わるからです」
ダイキンが言っているのはこう言う事です。オカルトにだって因果律と言う物があるのですが、ダイキンの場合はそれ以前の問題です。これでは検証のしようがありません。現在のところアクティブプラズマイオンについて分かっているのは、プラズマクラスターと同じ様な効能があると言い張るダイキンの謎物質と言う事だけです。ただ、取扱説明書には「オゾンのにおいが気になるならスイッチを切って下さい」と言う注意書きがあります。少なくとも臭いが気になる場合があるほどオゾンは出ているようですよ(笑)
私だったらこんな得体の知れない物を部屋に撒くのはまっぴら御免ですね(笑)

アクティブプラズマイオンの長所と短所
本音を言えばこんな訳の分からないモノは放り出して、酒でも飲んで寝たい所ですが困った事にそうも行きません(笑) 仕方ないので、この謎物質についてもう少し考えて見ましょう。
残念ながら指紋や遺留物のDNAは見つかりませんでしたが、幸いな事に犯人、じゃなくてこの謎物質は幾つか足跡らしき物を残しています。この線から辿って見ましょう。
ダイキンのHPによると、このアクティブプラズマイオンの実験結果は3つです。
1.アレル物質の抑制
2.付着物の脱臭
3.肌の水分量の増加プラズマクラスターと比べると除菌系のテストがありません。除菌系は光速ストリーマで、と言う事なんでしょうが、まあ、実際は能力が低過ぎて話にならないのでしょうね(笑)
さて、この実験なんですがダイキンはテスト時のイオン濃度を一切公表していません。つまりデバイスを何基使ってどの程度の出力で使ったのか不明です。もうこの時点でこのテスト結果に意味はありません(笑)
まあ、それでは話にならないので仮にアクティブプラズマイオンデバイスを一基、謎イオン量を25,000個/cm3個程度だとすると、臭気強度の減衰値からプラズマクラスター7000の2/3程度の能力と推定されます。これは好意的に見てですが(笑) 実際は半分程度の能力でしょう。
問題は3番目です。この肌の水分量の増加に関しては前回もお話しましたが、なせそうなるのか科学的な根拠を示しているメーカーはありません。どのメーカーのロジックも破綻しています。良く分からないが結果的にそうなる、もしくは分かっているが公表出来ないの何れかです。
メカニズムの説明は破綻しているが安全である、どのメーカーもそう言っています。ダイキンも同じ事を言っていますが、ダイキンがその根拠としているのは反復投与毒性試験のみです。
この反復投与毒性試験と言うのは、マウスやラットを一ヶ月程度試験環境で生育して反応を見る物です。その結果大丈夫だったから安全だ、と言うのがダイキンの安全性の根拠です。
プラズマクラスターの場合は曲がりなりにも人を使った生体試験を行っていますが、ダイキンはそれすら行っていません。「プラズマクラスターより出力が低いのだから大丈夫だろう」ダイキンのそんな意識が垣間見えますね。
ハッキリ言いますが、アクティブプラズマイオンが人体に対して無害である保障は何処にもありません。だってテストしていないのですから(笑)
まとめると、アクティブプラズマイオンの長所はプラズマクラスターより能力が低いので副作用が少ない事。短所は能力が低くて大して役に立たない上に、人体に無害かどうか全く不明な事です。
つまり、ロクな物じゃないのでお使いにならないのが一番ですね(笑)

まとめ
今回はダイキンの空気清浄機について見てみました。ダイキンの空気清浄機の特徴は業務用の技術を応用している反面、家庭用機としては未成熟な部分が多く、特に安全面の配慮が極端に低い事が上げられます。まあ、業務用機の安全マージンと言うのは場合によっては健康被害寸前と言う事もあります。それだけ効率を重視するからですね。
だからと言って、そんな感覚で家庭用機を作られたのではたまりません。工場には乳幼児や寝たきりの高齢者は通勤して来ないですが、一般家庭では普通に存在します。空調家電は空気を扱うだけに扱い方のよっては健康被害に直結するリスクの高い商品なんです。トップの人達はいい加減に目を覚まして欲しいものですね。
ダイキンの空気清浄機はシャープほど設置環境を選ばない反面、オゾン等による健康被害のリスクに関しては皆さん自身が自衛しなければなりません。その辺りを良くお考えになってお選び下さい。
ダイキン製空気清浄機のまとめ
1.電気集塵ユニットのメンテナンスは以前に比べるとかなり楽になった。だが、ファン式に比べれば面倒。
2.フィルタは国産モデルの中では恐らく最も長寿命、ただ代償として総合捕集力は若干落ちると思われる。
3.光速ストリーマは高性能だが、加湿機能を持ったモデルはオゾン漏れがあり、しかも止める事は出来ないので手を出さない。
4.光触媒やアクティブプラズマイオンには大した効果がない。しかもオゾン臭の弊害だけはしっかりとある。幸いスイッチはオフに出来るのでイオン系は使わないのがベター。
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