2012~13年モデルの炊飯器、2万円以上3万円未満のモデルの勧めをご紹介させて頂きます。
始めに
この2万円台の価格帯では、IH炊飯器は追加機能が搭載されて序々に高級モデルへシフトして行きます。圧力IH炊飯器は主力販売帯となり実力機が出揃います。
ガス炊飯器もタイマー、保温機能を搭載し使い勝手でも電気式に追いついて来ます。ですから、このクラスもまた圧力IH式を中心に激戦区になりますね。悩ましいですがしっかり選んで下さいね(笑)
口コミの落とし穴
皆さんも口コミなどをよく参考にされていると思いますが、これにはちょっとした落とし穴があります。
一つ目は工作員と呼ばれる人間の存在です。残念な事に、現在日本にはクライアントから依頼を受けて特定の商品を絶賛したり罵倒する口コミを書き込むビジネスが存在し、こうした企業がすでに数社存在します。当然彼らは商品を買った訳でも正確な商品知識を持っている訳でもありません。単に仕事として絶賛したり罵倒している訳です。
過去の書き込みが1つだけの、単発の絶賛や罵倒の口コミは眉唾だと思った方が良いでしょう。
二つ目は心理学の範疇なんですがプラシーボ効果と呼ばれる反応です。「○○という機能が付いているから美味い」とか「○○製だから美味い」とか主に男性に多い症状です(笑) 客観的なデータもなく主観的な思い込みで価値を決めてしまう、肩書きに弱いタイプの人に見られる反応です。
三つ目はこれも心理学用語なんですが、感情バイアスと呼ばれるものです。よく口コミで「最初に炊いた時はあまり美味しくなかったですが、水加減を色々と調整したら美味しくなりました」という定型の書き込みがありますよね。実は、この人は炊飯器選びを失敗したのです。
冷静に考えれば、水加減で変化するのはご飯の硬さ等の食感であって味そのものではありません。
ですが自分が選択ミスをしたと言う痛みに耐えきれず、美味しく無かったのは機械のせいではなく自分のせいにした訳ですね。こちらは女性に多い反応です。この人が実際に調整したのは水加減ではなく、炊き上がりの味の絶対評価です。
逆に、自分が選んだ物は絶対に正しいと信じる人達も同タイプです。男性に多いのですが、このタイプの人達は5つ星しか付けません(笑)
最後は当たり前の話なんですが、炊飯器を買い換えなければならないほど古い機械をお使いの方は、新しい炊飯器なら何を食べても美味しく感じるものです(笑) 古い炊飯器は経年劣化で能力が落ちていますから当然の話なんです。
但し、他方式から圧力IH式に買い換えた、もしくは逆の場合は、炊き上がりのご飯の硬さの好みで評価は変わってきますから注意が必要です。また、ガス式から電気式に買い換えた人の評価は非常に厳しいです。
他にも色々あるのですが、口コミの味に対する評価は非常に曖昧であまり参考になりません。ですから、口コミは使い勝手や騒音や耐久性などを注視される方が良いと思います。
どうしても参考になさりたいなら、絶賛と罵倒は無視して中庸なコメントを抽出してご覧になると良いでしょう。
続きを読む