掃除機その8。家庭で出来るトラブル対策(ヘッドが動かない、ホースが破れる、排気が臭い等)

掃除機

パワーブラシが動かない、ホースに物が詰まる、ホースが破れる、掃除機が臭いので水洗いしたい等の家庭で出来るトラブル対策についてお話しします。

始めに

  1. これまでは掃除機の仕組みについてお話しして来ましたが、今回は掃除機のDIYについてのお話です。

  2. 炊飯器の故障なんかは素人さんでは対応出来ませんからお話ししませんでしたが、掃除機の故障やトラブルの中にはご家庭で対応出来る物も少なくありません。残念ながらどなたでも出来ると言う物ではありませんし、自分でやるのは大きなリスクが付きまといますが、修理に出す手間やコストを考えると試してみる価値はあります。

  3. 今回はどなたにでも出来る簡単な事から、電気工作の経験者でないと難しい物まで、ご家庭で出来る掃除機のトラブル対策についてまとめてみました。

  4. ただ、最初にお断りしておきますが、これから書く事の多くがメーカー保証の対象外の行為になります。皆さんが私の言う通りにされて掃除機が故障したとしても、私を含めてメーカーも保証してくれません。全て自己責任の行為と言う事になります。

  5. ですから、上手く出来そうになかったら最初からおよしになるか、途中でお止めになって下さい。

  6. 腕に自信があり、いざとなったら腹をくくって掃除機を買い替えられる度量をお持ちの皆さんだけお試しになって下さいね。

続きを読む

掃除機その7。各種特性値(吸込仕事率、ダストピックアップ率、騒音値、重量、排気のきれいさ等)の説明

掃除機

掃除機の吸込仕事率、ダストピックアップ率、騒音値、重量、排気のきれいさ等の各種特性値の意味や見方をご説明をさせていただきます。

海外モデルは本当に優秀なのか?その2。

  1. 前回は日本と欧米の住環境の違いについてお話しました。欧米は土足生活ですから床は固く傷だらけで、ゴミは土や砂のように摩擦抵抗は低いが比重の重い物が中心で、欧米の掃除機はそうしたゴミをかき集める事に特化していると言う訳ですね。

  2. そうした欧米の住環境で優秀な掃除機が日本の住環境、つまり柔らかく傷の無いフローリングや、さらに柔らかい畳の上の、摩擦抵抗が高く比重の軽い繊維質のゴミを吸い取るのに適しているとは思えないと言う話でした。

  3. この辺りは、ダイソンやミーレのオーナーさん達が動画をアップされていますからご覧になった方も多いでしょう。実際に壁際などは取りこぼしが多いです。

  4. では何故これらの掃除機は海外では優秀とされているのでしょうか?

  5. それは掃除機で掃除をして「綺麗になった」と言う基準が、欧米と日本とでは根本的に異なるからです。

  6. 土足生活の欧米では床を綺麗にすると言うのは足跡を消すと言う事になります。特に雨の日など大変でしょうね。翌日には家の中に泥まみれの靴跡が点々と並ぶ事になります。後の掃除を考えるとゾッとしますね(笑)

  7. 彼らにとって掃除をすると言うのはカーペットやフローリングにこびり付いた土埃を掃除機の固いブラシでかき出して、その痕跡を無くしてしまえば「綺麗になった」となる訳です。欧米で「綺麗になった」床に、真っ白のスーツを着て寝転がれば確実に汚れるでしょうが彼らはそんな事は気にしません。だって床は歩くためのスペースであって寝転ぶ所ではないからです。

  8. ですから、家族の動線上の汚れがきちんと取れるのなら、壁際のゴミを少々取りこぼそうが大した問題にはなりません。視覚的に見て汚れていなれば「綺麗になった」事になり、それは「優秀な掃除機」となります。

  9. で、この「優秀な掃除機」を真っ白のスーツを着て寝転がっても全く汚れず、素足で歩いても異物感を全く感じないくらい綺麗な状態になって初めて「綺麗になった」と呼ぶ日本に持ち込んで「海外で優秀だから」賞賛しろなんて言われても迷惑なだけです。

  10. 環境も違えば目的まで違う機械を、しかもアメリカの倍の値段を払って、ありがたく使わせて頂かなければならないんでしょうか?

  11. そんな事は壁際のゴミを綺麗に取れるようになってからぬかせ、なんて啖呵の1つも切りたくなると思いませんか? まあ、昭和生まれのグチですけど(笑)

続きを読む

掃除機その6。静か、排気がきれい、軽い掃除機の構造と特徴

掃除機

静かな掃除機、排気がきれい綺麗な掃除機、軽い掃除機の構造や特徴についてご説明させて頂きます。

始めに

  1. かつて掃除機を選ぶ基準は吸引力だったのですが、最近ではライフスタイルの変化から掃除機にも付加価値を求める方が増えています。帰宅が遅いので深夜でも使える静かな掃除機、アレルゲン対策として排気がきれいな掃除機、高齢者や女性向けの軽い掃除機などが代表的な例です。

  2. まあ、誰でもうるさくて、塵を撒き散らして、腕が疲れるほど重い掃除機を好む方はいないでしょうが、そうした希望を満たすには相応の対価が必要になります。権利を主張するのは自由ですが、それを叶えるには義務を果たす必要があると言う事ですね。ですが、その義務について無頓着な人達が多いのも事実です。

  3. 静かな掃除機や排気が綺麗な掃除機は高価です。ではなぜ高くなるのでしょう?

  4. 軽い掃除機は比較的安価ですが、軽くて静かな掃除機や軽くて排気がきれいな掃除機はありません。なぜなんでしょう?

  5. 今回はそうした「なぜ」についてお話しして行きます。

続きを読む

掃除機その5。型式の種類とヘッドの種類(キャニスター、パワーブラシ等)

掃除機

キャニスター型やスティック型などの掃除機の型式の違いやヘッドによる性能の違いについてのお話です。

始めに

  1. 吸引方式の違いの次は付帯的な特徴のお話です。皆さんサイクロン式か紙パック式かでよくお悩みな割には、それ以外の部分は結構なおざりにされる場合が多いのです。が、集塵能力や掃除のしやすさの事を考えると実はこちらの方が重要だったりします。

  2. どれだけ高性能でもご自宅の環境にマッチしない機械を選ぶと、単に不便なだけではなく掃除自体を苦痛に感じる様になります。また、低騒音や排気の綺麗さを第一に求める方は、場合によっては他の条件を断念せざるを得ないケースもあります。

  3. 悩ましい話ですが、大事なのは環境適正と優先順位です。絶対的な機械の能力は後から付いて来ます。この順番を間違うと必ず後悔する事になります。後悔しないようにじっくりと考えて下さいね。

掃除機

海外モデルは本当に優秀なのか?

  1. 舶来至上主義者か代理店の社員かは知りませんが、やたら海外ブランドの製品をプッシュしてくる人達がいます。私も仕事柄、海外メーカーの電動工具や工作、建設機械などを使って来ました。確かに物によったら国産製品より優秀な物も少なくありません。特にドイツやスウェーデン製の物は優秀な物が多く、実際に愛用していました。

  2. ですが、優秀だから使い易いのかと言うと必ずしもそうとは限りません。こうした機械は開発された国の人々にとって使い易い形、大きさ、重さ、用途を考えて作られています。ドイツ製は比較的汎用性は高いのですが、それでも日本人が日本の現場で日本のやり方で作業を進めると色々と不都合な事が出て来ます。

  3. 日本製品が海外で評価が高いのは品質が良いのが一番の理由なんですが、ローカライズが巧みなのも大きな理由の一つです。日本のメーカーは物を売る前に当該国を徹底的にリサーチして、その国の国情に合わせて仕様変更してから販売します。特に家電製品はそうです。

  4. 例えば紙パック掃除機は日本国内では1.5L程度の容量で軽量の物が多いのですが、輸出モデルは4Lを越えた大型で頑丈で重い物になっています。理由は単純で、海外は土足生活になりますからゴミの種類は砂や土埃の比重の重い物が主体で、しかも大量に出るからです。

  5. 欧米住宅の床は石か木かカーペットですから、ヘッドの構造もこれらにこびり付いた土埃を欠き出す様に特化しています。スイッチ類も本体に付いている場合が多く、日本の様に手元スイッチがあるとは限りません。延長管も金属性が多く、丈夫な反面重いです。また、日本住宅に比べると段差が無いので車輪も小型です。

  6. こうした環境にマッチする様に設計された物を日本国内で使うと、取り回しが不便で段差で引っかかり、無駄に重い割には糸くずの取り逃がしが多く、挙句の果てに紙パックが一杯になる前に悪臭を発する、なんて事にもなりかねません。

  7. さらにサポートの問題もあります。家電メーカーのOEM品の場合は自社のサポート網を使えるので比較的安心なのですが、日用品などを扱っている代理店の取り扱いの場合はトラブルが起きた際は不愉快な思いをする事が多いです。彼らの場合、売れ行きが芳しくないとさっさと契約を破棄し、後は知らぬふりを決め込みます。高価な機械を買ったのに代理店が無くなり、修理も消耗品の供給も受けれなくなったら捨てる以外にありません。

  8. 別に海外製は全て駄目だと言うのではありません。実際に、空気清浄機ではスウェーデンのブルーエアを、加湿器ではドイツのベンダをお勧めしています。海外製でも良い物は良いです。

  9. 実は、この二者に共通しているのは取り扱うのが「空気」だと言う事です。空気に関しては日本もドイツもスウェーデンも平均気温が違うだけでそれ以外は大差ありません。環境による差異が小さいのなら、純粋に能力を比較して優劣を決める事が出来ます。

  10. 繰り返しになりますが、一番大事なのはお使いになる環境です。その環境にどれだけマッチした機械なのかが重要なんです。機械の性能はその後から付いて来ます。

  11. 頭から機械の性能を声高に訴える人間は、何も分かってないか、分かっていないフリをしているだけです。 くれぐれも騙されないようにして下さいね。

続きを読む

掃除機その4。偽サイクロン式掃除機(真空掃除機)とロボット掃除機の仕組みと長所短所

掃除機

偽サイクロン式掃除機(真空掃除機)とロボット掃除機の仕組みと、その長所や短所についてご説明させて頂きます。

始めに

  1. 紙パック式、サイクロン式仕組みや特徴についてお話しして来ましたが、方式の説明については今回が最終回と言う事で偽サイクロン式とロボット式についてのお話しになります。

  2. ここまできちんとお読みなった皆さんなら、偽サイクロン式がサイクロン式の派生では無く全くの別物だとお分かりだと思いますが、偽サイクロン式がロボット式と同じだなんて言うと驚かれるかも知れません。実際、分離方式としては全く同じ物です。

  3. ロボット掃除機は厳密に言うと掃除機以前の存在であって一緒にするのは無理があるのですが、一応掃除機と言う名前が付いていますからこちらの仕組みについてもお話ししたいと思います。

  4. そういう訳で、ある意味半端者同士の取り合わせなんですが、退屈しのぎにでもお読み下さい(笑)

続きを読む

掃除機その3。サイクロン式掃除機の仕組みと長所短所

掃除機

サイクロン式掃除機の仕組みと、その長所や短所についてご説明させて頂きます。

始めに

  1. さて、前回に続いて今回はサイクロン掃除機について見て行きます。一般にサイクロン掃除機は最新型の様に思われていますが、前々回にお話しした様にとても古い技術の掃除機です。古いからダメと言う訳ではありませんが、サイクロン掃除機には色々な欠点があります。

  2. おそらく掃除機についてお詳しくない皆さんに取っては初耳の話ばかりだと思いますが、これからお話しする事がサイクロン掃除機の真実になります。驚かれる方もいらっしゃるでしょうけど、それだけ世間の通説とはいい加減な物と言う事ですね(笑)

  3. 例によって今回も文字だらけなんですが、課題図書だと思って我慢して読んで下さい(笑)

続きを読む

掃除機その2。紙パック式掃除機の仕組みと長所短所

掃除機

紙パック式掃除機の仕組みと、その長所や短所についてご説明させて頂きます。

始めに

  1. 掃除機選びで多くの人が悩むのが、紙パック式掃除機にするかサイクロン式掃除機にするかと言う問題ですね。どちらが良いのか決めかねて頭を痛めている方も多いでしょう。ですが悩む必要は全くありません。何故なら既にハッキリとした優劣が付いているからです。

  2. ネット上にはそれぞれの長所短所を表にまとめている所がありますが、どちらも一長一短があり互角の勝負の勝負の様に見えるでしょう? ですが、こうしたサイトの情報の殆どがあからさまなバイアスがかかっています。これはメーカーサイトも例外ではありません。それは、一口に言うと「売る側に都合の良い理屈」と言う事ですね。

  3. 掃除機にお詳しい方ならあの手のサイトを見たら指を差して笑うでしょうが、一般の皆さんにはそのトリックは見破れないと思います。向こうもそんな事は百も承知で、知らない人間を釣り上げて金儲けをしている訳ですね。

  4. 慇懃無礼な詐欺師連中に引っかかってハズレを掴まされないためには、残念ながら掃除機について少しお勉強をするしかありません。掃除機をお使いになるのはご婦人方が多いでしょうから、なるべく女性方にも分かりやすく説明して行きたいと思います。

  5. 文字ばかりだからと言って、逃げ出しちゃダメですよ(笑)

続きを読む

掃除機その1。掃除機の種類(集塵方式と形式の違い)

掃除機

掃除機の種類に、集塵方式の違い(紙パック、サイクロン、ロボット)や形式の違い(キャニスター、アップライト、ハンディー)について大まかにお話をします。

始めに

  1. 今までに炊飯器、空気清浄機、加湿器をご紹介させて頂きましたが、これらの家電をお持ちでない方も掃除機が無いご家庭は珍しいのではないかと思います。それくらい日本人にはポピュラーな家電が掃除機です。かつては家電の三種の神器とされ、構造も単純な真空式から紙パック式へ、そしてヘッドもモーターブラシが装備されて徐々に使いやすく改良されて来ました。国内家電メーカーにとっては長く平穏な時代でした。

  2. 1993年、太平の世は突然終わりを告げます。英国のダイソンが見た事も無い掃除機DC1を携えて上陸して来ます。サイクロン式と呼ばれるユニークな集塵方式と国産モデルに無い洗練されたデザインは、その破格の価格にも関わらず大きな注目を集め、続くDC2は日本市場に適したキャニスター型と言う事もありたちまちヒット商品になりました。

  3. 掃除機の世界にサイクロン式と言うクロフネが来襲したのです。

  4. 成熟した紙パック式製品を持ちながら、長く太平の世にかまけて積極的な商品開発を怠っていた国内メーカーはパニックに陥り、次々と泥縄でサイクロン式モデルを投入しますが急ごしらえの粗悪モデルではダイソンには対抗出来るはずも無く、泣く泣く市場の一角を明け渡す事になります。

  5. 現在ではサイクロン式のシェアは30%前後あり、さらにルンバに代表されるロボット式モデルがこれに加わり、じきに掃除機三国志と呼はれるような時代になるでしょう。

  6. 消費者の側からすれば選択肢が増えるのは良い事なのですが、各方式の特徴を理解せずに購入すると大金をドブに捨てる事になります。誇張ではありません、人によったら全く受け入れられないケースもあるからです。

  7. 特にサイクロン方式には名ばかりの偽商品が横行していて、知らずに買うと後で必ず後悔する事になります。

  8. 賢い買い物をするにはそれぞれの方式を理解した上で、お使いになる環境やご家庭の事情に即した物をお選びになる事が肝要です。既に掃除機はTPOで選ぶ時代です。賢い買い物をしましょう。

続きを読む
プロフィール

りぺ屋

Author:りぺ屋
どんなに高機能でも壊れればただの粗大ゴミ。
家電と亭主は丈夫で長持ちするのが一番ですよ(笑)

FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

人気ブログランキング
にほんブログ村 キッチン家電・生活家電ランキング
リンク
RSSリンクの表示
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

カレンダー
03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
月別アーカイブ