2012~3年モデルの5万円以上の空気清浄機を比較してお勧め商品をご紹介させて頂きます。
節約と強欲
以前、とあるお寺から空気清浄機の取り付け依頼がありました。屋内霊園をお建てになったのですが、お盆に檀家が一斉にお墓参りをすると、霊園内に線香の煙が充満して困っているとのお話でした。 この時点で少しおかしな話です。設計した建築事務所は線香の煙など予測していたでしょう。事業所から出る煙と臭いの対策は空調設計の初歩ですから。しかも施工した訳でもない私の所に依頼があるのも変な話です。
不思議に思いながらお寺へ伺うと、出て来たご住職は強欲が袈裟を着て歩いている様な人でして、どうやら設計段階で煙の話は出たのですが金がかかるからと断ったらしいのです。まあ、それで私の所へ依頼が来たわけですね(笑)
で、空気清浄機の選別の話になったのですが、「大きいのは墓の増設の邪魔になるから駄目」だの「音がするのは駄目」だのやたらと注文を出してこられました。どうも最初から意中の機械があるらしく、ご丁寧にパンフレットまで用意して指定して来たのが安価なイオン式のモデルでした。
私はそれでは処理出来ませんよ、と何度もお話したのですが全く聞き入れて貰えません。仕方なく数台のイオン式空気清浄機を取り付けてその工事は終了しました。
しばらく経った後、またお寺から電話がありました。今度は前回と違いやたら低姿勢で、どうしても煙が無くならないから何とか助けて欲しいとの事でした。どうやら檀家の有力者にこっぴどく叱られたみたいで、ウチに泣きついて来た次第です(笑)
結局、業務用の大型機を設置して煙の問題は片付いたのですが、最初から空調機器に取り付けておけばもっとスマートに、そしてリーズナブルに処理出来たものを、自己の環境を無視して投資を惜しんだために余計な出費がかさんでしまった訳ですね。
これは、節約は大事ですが、度が過ぎると仏罰が当たると言う実例です(笑)御仏はちゃんと見ておられますよ(笑)